空白を満たしなさい(上巻) の商品レビュー
自分はすでに死んでいる!? 主人公は、復生者として蘇った死者。 死ぬ直前の記憶がなく、妻と子供と幸せな家庭を築いていたはずなのに、自殺したと非難されていた。 自殺などするはずがない…。 死の間際には一体何があったのか、真実に迫る作品。 読んでいると、真実は一体何なのか、頭が混乱し...
自分はすでに死んでいる!? 主人公は、復生者として蘇った死者。 死ぬ直前の記憶がなく、妻と子供と幸せな家庭を築いていたはずなのに、自殺したと非難されていた。 自殺などするはずがない…。 死の間際には一体何があったのか、真実に迫る作品。 読んでいると、真実は一体何なのか、頭が混乱します笑 下も続けて読みます。
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「文人」という考え方、とても好き。 というより、普段から思っていた内容だったから仲間を見つけたような気分。 社会学におけるアイデンティティに近い考え方のようにも思う。
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装丁に惹かれました。 ゴッホと目が合って。 そんな人も多いはず、、! 死んだ人が生き返るなんて嬉しいにきまってる、なんてこともないんだな。 当の本人は復生者として肩身の狭い暮らしを余儀なくされ、死に方が自殺だったならば余計に生きづらい。 自分の本当の顔というのはどれが正解なのか...
装丁に惹かれました。 ゴッホと目が合って。 そんな人も多いはず、、! 死んだ人が生き返るなんて嬉しいにきまってる、なんてこともないんだな。 当の本人は復生者として肩身の狭い暮らしを余儀なくされ、死に方が自殺だったならば余計に生きづらい。 自分の本当の顔というのはどれが正解なのか、親といるときか友人か家族か1人でいる時か。 分人という考え方をそのまま物語に落とし込んだような世界観。 大切な人を失うということは、その人と過ごした自分の分人も失うということ。 深いところまで掘り下げて結局本当のところが見えないから人を心から信じられない。 ドラマで実写もやってたの知らなくて、途中から役者さんに当てはめて読み進めたんだけど、佐伯の阿部サダヲ合うな、、観たい、、
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ありきたりな設定ではあるが、それぞれの心理描写と社会的な立ち位置が想像以上に面白くて、サクサク進む。下巻が楽しみ。
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平野啓一郎はジャンルがないと言われるけれど、私にとってはやっぱり平野作品にしかない特徴があると思う。文体の滑らかさも含めて。 出てくる人物の思考が、紡がれる描写の端々から伺えて、人格を持った存在として認識させられる。当たり前だけれど、悪人や善人で人を切り分けない。だからなのか、物...
平野啓一郎はジャンルがないと言われるけれど、私にとってはやっぱり平野作品にしかない特徴があると思う。文体の滑らかさも含めて。 出てくる人物の思考が、紡がれる描写の端々から伺えて、人格を持った存在として認識させられる。当たり前だけれど、悪人や善人で人を切り分けない。だからなのか、物語が終わると置いてけぼりにさせられた気持ちになる。あまりにも人々がリアルすぎて、この人たちのその後の人生があることを前提のように捉えてしまって、私にはもうその人生を垣間見させてくれる権利が無くなったような。そんな心持ちになる。 分人思考というが作家の思想に深くあるのだと思うけれど、そこが本作品に組み込まれたことで、それゆえに物語の輪郭がぼやけてしまった?追えなくなった部分が発生した。 それでも読んで良かったと心から思う作品。
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同じ著者の「決壊」は断念したけどなんとか読み切ることができた。 死んだ人が生き返るのは無条件でいいことだと思ってたけど、そんなに楽観視できることじゃないんだなぁ……そもそも幸せって一体なんなんだろう? そんなことを深く考えさせる作品でした。
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「生き返る」ことは御伽話の世界で、かつポジティブなイメージを持つものだ。しかし本書では生き返ることで生じるつらさを生々しく描いていると感じる。働き口が無い、運転免許が無いなど社会的な部分もあるが、妻や子供に100%歓迎されてるわけではない雰囲気が切実につらい。さらに主人公の死ぬ直...
「生き返る」ことは御伽話の世界で、かつポジティブなイメージを持つものだ。しかし本書では生き返ることで生じるつらさを生々しく描いていると感じる。働き口が無い、運転免許が無いなど社会的な部分もあるが、妻や子供に100%歓迎されてるわけではない雰囲気が切実につらい。さらに主人公の死ぬ直前の記憶が曖昧なことが不幸を呼んでいる。自殺なのか他殺なのかで社会からの受け入れられ方はかなり異なる。彼の死因は自殺とされているが、認めたくない気持ちが強くなっていくのとは反対に佐伯の存在やDVDの記録から自殺の可能性が強まってくるところは見てて可哀想だった。
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以前ドラマで見て 気になって買っておいた本 やっと手に取る ドラマの内容は肝心なところは記憶にない なんて頭なのでしょうか? 情けない! がしかしまた味わえるのは嬉しいかな 平野啓一郎さんらしい文章で 手に汗握る展開に一気に入り込んでいく はたして彼は自殺か?他殺か? それとも...
以前ドラマで見て 気になって買っておいた本 やっと手に取る ドラマの内容は肝心なところは記憶にない なんて頭なのでしょうか? 情けない! がしかしまた味わえるのは嬉しいかな 平野啓一郎さんらしい文章で 手に汗握る展開に一気に入り込んでいく はたして彼は自殺か?他殺か? それとも? 生き返る意味は? 謎ばかり 誰もが秘密を抱えていそうで 誰も信用できなくなってくる 下巻に突入です! 表紙のゴッホの絵は何かを語っているのだろうか 惹きつけられる
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大好きな平野啓一郎さんの書籍。 物語に没入するまでに少々時間が必要だったが、没入してから下巻を読み終えるまではあっという間だった。
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