Aではない君と の商品レビュー
子どもを人殺しにしようと思って育てる親など どこにもいない。 ご飯を食べさせ、お風呂に入れ 熱が出れば病院へ飛んで行き、歩いたりしゃべったりするたびにこの子は天才なんじゃないかと大喜びし・・・ そんな風に育てた子どもがある日突然 人を殺して『少年A』になってしまったら、 親は一体...
子どもを人殺しにしようと思って育てる親など どこにもいない。 ご飯を食べさせ、お風呂に入れ 熱が出れば病院へ飛んで行き、歩いたりしゃべったりするたびにこの子は天才なんじゃないかと大喜びし・・・ そんな風に育てた子どもがある日突然 人を殺して『少年A』になってしまったら、 親は一体どうしたらいいのだろうか。 親は、自分だけは何が起きても最後まで 子どもの味方でいたいのと同時に、 親だからこそ子どもを厳しく見つめなければいけない責任がある。 『自分の子だけは大丈夫』だなんて保証はどこにもないのだから。 『育てる』責任というのはこんなにも重いものなのか。。。 読み終わって24時間以上たった今も 胸の中に重い石を抱え込んだような気持ちがしている。
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「もうひとりにはさせない」 この物語の締めくくりの言葉。 そういうことだと思う。 ひたむきに向き合うこと。が大切なんだと改めて思った。
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重い話ではある。誰もが否定的な目を向ける問題でもある。 人殺しする人なんて、同じ人間ではない、と思いがちで、本当にそういう類もいるだろう。でも、確かにこういった場合の悲しい事件もあるかもしれない。誰のせいとは断定できないが、関わった者みんなを不幸にしてしまうのが、こういった事件だ...
重い話ではある。誰もが否定的な目を向ける問題でもある。 人殺しする人なんて、同じ人間ではない、と思いがちで、本当にそういう類もいるだろう。でも、確かにこういった場合の悲しい事件もあるかもしれない。誰のせいとは断定できないが、関わった者みんなを不幸にしてしまうのが、こういった事件だ。 身体を殺すことと心を殺すこと、どちらがいけないの? この問いの答えは、当たり前であるが、当たり前に答えるには、ある程度の覚悟と思いが必要だ。 遺族の心の傷を癒すこと、少年が更生すること、途方もない時間がかかるし達成されないかもしれないが、生きていれば、なんとか達成しようとすることや、周りが援助することもできるのだ。被害者はどうすることもできない。
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ルポルタージュのような味わい。 極悪人も清廉潔白な人も出てこないなので、淡々と物語は進む。読者の大部分三割くらい読んで真相に薄々きづくのでは。けれど最後まで読ませてしまうのは、誰もが登場人物の誰かになってしまう可能性がある、という感じを感じさせるからでは。保身的で、弱く、時には狡猾である人間の側面を見せつつ、本来の道へと進もうともがく人間の姿に何かを感じるのでは、と思いました。
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ずっと読みたいと思っていた本。 14歳の少年が起こした殺人事件。 重い、重い、重い、重い、重-い! 胸がしめつかられる… でも、途中でやめることはできず… 一気読みでした。
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沁みた。 同級生を殺めてしまった息子。 弁護士にも何も語らず心を閉ざし続ける。 我が子の胸に渦巻くものを必死に手繰り寄せようとする父。 向き合うこと、愛するということ、罪を背負うということ、贖罪ということ…。 多くのことを考えさせられる。 単行本化に際して加筆された第3章があって...
沁みた。 同級生を殺めてしまった息子。 弁護士にも何も語らず心を閉ざし続ける。 我が子の胸に渦巻くものを必死に手繰り寄せようとする父。 向き合うこと、愛するということ、罪を背負うということ、贖罪ということ…。 多くのことを考えさせられる。 単行本化に際して加筆された第3章があってよかった。 胸に迫るものの大きさがグンと増している。
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【要旨】勤務中の吉永のもとに警察がやってきた。元妻が引き取った息子の翼が死体遺棄容疑で逮捕されたという。しかし翼は弁護士に何も話さない。 吉永は少年法十条に保護者自らが弁護士に代わって話を聞ける『付添人制度』があることを知る。 生活が混乱を極めるなか真相を探る吉永に、刻一刻と少年審判の日が迫る。 友人を殺害した罪で逮捕された翼。 一体彼らの間に何があったのか?なぜ翼は何も話さないのか? 父親目線で話が進むので、親目線で読み進める。 非常にツラい。 次々判明していく新事実。 最後まで読みごたえがあった。 薬丸岳さん、当たり本が続く。お薦め!!
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フィクションとはいえとてもリアリティのある内容でどんどん読み進められる。 どんな家庭でも起きるかもしれないと思うと他人事ではない。 離婚した前妻との未成年のむすこが犯罪者として逮捕されてしまう。 息子は何も語らない。 弁護士探し、マスコミからの追っかけ 会社でのプロジェクトも...
フィクションとはいえとてもリアリティのある内容でどんどん読み進められる。 どんな家庭でも起きるかもしれないと思うと他人事ではない。 離婚した前妻との未成年のむすこが犯罪者として逮捕されてしまう。 息子は何も語らない。 弁護士探し、マスコミからの追っかけ 会社でのプロジェクトも順調に進む中、やがて犯罪者の父親ということも噂が広まったり、現実的な問題が色々浮上する中、息子は何も語ってくれない。 でも少しずつ口を開いてきてくれた真実が明かされる。
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2016年さっそく忘れられない本に出会う事ができた。思い通りすごい重い内容。子供の全てをわかってる親なんていないと思う。仕事で忙しくて子供と接する事が少なくなったりするのは仕方ない事なのかもしれないけど、少しでも子供に目を向けてあげるとイジメとか犯罪とかへるのかなと思ったりする。...
2016年さっそく忘れられない本に出会う事ができた。思い通りすごい重い内容。子供の全てをわかってる親なんていないと思う。仕事で忙しくて子供と接する事が少なくなったりするのは仕方ない事なのかもしれないけど、少しでも子供に目を向けてあげるとイジメとか犯罪とかへるのかなと思ったりする。「心を殺す事とからだを殺す事どちらが罪が重いの?」グサっときた。人を殺すと殺された周りの人の心も殺したことにな
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同級生を殺してしまった14歳の息子の「心と体とどっちを殺したほうが悪いのか」という言葉が切ない。 内容としては考えされられるが、綺麗にまとまりすぎたようにも思えた。
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