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Aではない君と の商品レビュー

4.1

141件のお客様レビュー

  1. 5つ

    42

  2. 4つ

    66

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2016/12/12

自分の子供が人を殺してしまったらー 父親が、信じられないその現実を受け入れ、息子と向き合っていく過程の中で殺人にまで至る過程の真実に迫っていく。 終始加害者遺族の目線で進んでいくが、 それはある意味で被害者の少年は何も語る術を持たないという圧倒的な現実でもある。 ラストで少...

自分の子供が人を殺してしまったらー 父親が、信じられないその現実を受け入れ、息子と向き合っていく過程の中で殺人にまで至る過程の真実に迫っていく。 終始加害者遺族の目線で進んでいくが、 それはある意味で被害者の少年は何も語る術を持たないという圧倒的な現実でもある。 ラストで少年が自分の犯した罪の重さにようやく気づく。それはつまり少年が被害者の少年を赦すことができたことと同じなのではないか。 そこから初めて自分の罪の重さに気づく。 一生かけて償っていかなければいけない重さに。 そこから逃げることなく向き合っていく事でしか本当の意味で更正はできないのだろう。 2015年 講談社

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2016/11/28

重い内容だが、だからこそリアリティがあり読む人の心を揺さぶるのだと思う。 親と子の関係、なぜ人を殺してはいけないのか。 矛盾のようだが、理屈抜いても徹底的に考えさせられる内容だった。

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2016/11/25

☆4つか5つかで迷った。4.5かな。少年犯罪がテーマ。「自分の子がもし加害者だったら」と胸が押しつぶされそうな思いで、一気に読んでしまった。 加害者の少年はとても優しい子。こんな優しい子が殺人者になってしまうのかと、途中からは泣きながら読んだ。こんな思いは久しぶりだ。

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2016/11/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

殺人事件を起こしてしまったお父さんの目線でのお話。常にお父さん目線だったから「自分がもし同じ立場だったら・・・」と考えることが多かった。話の展開の仕方や描写の変化の書き方が好みで熱中してすらすらと読めました。

Posted byブクログ

2016/11/09

図書館で見つけた。実話かと思ったけどフィクションだった。それでも読むのは辛かった。一気に読んでしまった。 小説なだけにあらゆる苦悩が簡潔にまとめられてるけど、実際はこんなもんじゃないんだろう。 いきなり自分の子供が殺人犯になったら。 子供を信じたい気持ち、真実を知りたくない気...

図書館で見つけた。実話かと思ったけどフィクションだった。それでも読むのは辛かった。一気に読んでしまった。 小説なだけにあらゆる苦悩が簡潔にまとめられてるけど、実際はこんなもんじゃないんだろう。 いきなり自分の子供が殺人犯になったら。 子供を信じたい気持ち、真実を知りたくない気持ち。守りたい、かばいたい気持ち。薬丸岳さんの本他にも読んでみたいと思った。

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2016/10/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この方の作品らしく、非常に重く苦しいテーマで、様々なことに心が揺さぶられた。 この中に出てくる殺人、いじめ、はもちろんだが、やはり親子の問題が一番心に残る。 翼と優斗、どちらも親がもう少し子供の心に気付いていたら、寄り添っていたら、起きなかった事件かもしれない。 しかし私自身が今、子供のSOSを見逃していないか…改めて考えさせられる。

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2016/10/06

子供が加害者か被害者になるとしたら、被害者の方がましやと思ってたけど、加害者の方がましなのかもしれん。

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2016/10/03

もしも、自分の子供が人を殺してしまったら。その子にどんな言葉をかけることができるだろうか。職場や近所にどんな態度を取れるだろうか。いろいろと考えさせられるが、これぞという結論は出ない。 この作品の著者、薬丸岳は犯罪者の家族にスポットを当てた社会派ミステリー作品を多く発表してきた...

もしも、自分の子供が人を殺してしまったら。その子にどんな言葉をかけることができるだろうか。職場や近所にどんな態度を取れるだろうか。いろいろと考えさせられるが、これぞという結論は出ない。 この作品の著者、薬丸岳は犯罪者の家族にスポットを当てた社会派ミステリー作品を多く発表してきた。本作もまた、著者の得意の分野だ。 殺人を犯してしまった中学生の息子の対応に苦悩する父親を主人公にし、さらに殺人を反省しない「少年A」の心情がもう一つのテーマ。後半、事件の意外な真相が明らかになり、ミステリー作品としても読ませる。 ちょっと意外に思ったのは、少年法といえども容疑者と家族だけで会合できる場を設けることが困難なこと。この小説では、父親が法律の盲点をついて、容疑者である息子と接する機会を持つのだが、犯罪者において未成年者を特別扱いし、教育を重視する少年法であれば、家族だけで話ができる場というのは必要だと考えないのかね。

Posted byブクログ

2016/11/18

引き込まれて一気に読んだ。心と体どちらを殺すのが悪いのか、重い。子を持つ身としては単にフィクションだと笑い飛ばせなかったし、ところどころ感情移入し過ぎて涙流しながら読んだ。この両親何してんだよ、と思いながらも、それでも親子の愛を信じたくなった。

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2016/09/14

自分ならどうするか?家族のあり方、親としてのあり方、加害者としてのあり方、いろいろな立場で考えさせられる作品でした。

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