Aではない君と の商品レビュー
「 物事のよし悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのかを考えるのが親だ」という言葉が出てくる。 自分の子供が殺人を犯したら、本当にその子と向き合い、「更生」できるまでには寄り添うことができるのだろうか。そもそも本当の意味での更生なんてできるのだろうか。社会の中に入っていけ...
「 物事のよし悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのかを考えるのが親だ」という言葉が出てくる。 自分の子供が殺人を犯したら、本当にその子と向き合い、「更生」できるまでには寄り添うことができるのだろうか。そもそも本当の意味での更生なんてできるのだろうか。社会の中に入っていけるのだろうか。いろいろなことを考えさせられた。
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図書館で借りた本。 ある日、わが子が少年Aになる。 同級生を殺して、つかまってしまった翼。離婚して元妻に親権があるとはいえ、わが子に変わりはない。何も話してくれない子に、何ができるのか。罪を犯してしまう直前の出られなかった電話。あの時何を伝えたかったのか。わが子のSOSに気付いてやることが出来なかった後悔。それでも生きて行かなければいけない。子を持つ親として、とても他人ごととは思えない内容に、夢中になって一気読みしてしまった。
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親として、罪を犯してしまった息子と向き合っていく姿が丁寧に描かれ引き込まれました。『物事の良し悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのかを考えるのが親』という言葉、大切にしていきたい。
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たった今読み終わりました。 この本については、存在は知っていたものの手に取ることになるとは思っていませんでした。予想どおりわが身に置き換えてしまい、30ページ目から胸が押し潰され、しばしば本を閉じ心を鎮めながら読み進めました。 親というものはこれほどに重いものなのか、受け止めきれ...
たった今読み終わりました。 この本については、存在は知っていたものの手に取ることになるとは思っていませんでした。予想どおりわが身に置き換えてしまい、30ページ目から胸が押し潰され、しばしば本を閉じ心を鎮めながら読み進めました。 親というものはこれほどに重いものなのか、受け止めきれないほどのテーマでした。もし自分がこの父親だったら、最初から盲目的にこの父親よりもずっと息子の立場に寄り添ったつもりの態度でいることでしょう。それを悪いことだと言い切る強さはまだ持てないでいます。
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2015.12.16.読了もしも、自分の子供が殺人事件を起こしたら…ということがテーマであるということを知っていたので心して読み始めたが、予想以上に重い話で、しかもひきつけられ読むのを止めることができなかった。離婚して離れて母親に育てられた息子が殺人を犯したと知らされた吉永。殺人...
2015.12.16.読了もしも、自分の子供が殺人事件を起こしたら…ということがテーマであるということを知っていたので心して読み始めたが、予想以上に重い話で、しかもひきつけられ読むのを止めることができなかった。離婚して離れて母親に育てられた息子が殺人を犯したと知らされた吉永。殺人を犯したことは認めながら動機を言わず、弁護士にも頑として口を開かない息子翼。そして明らかになる衝撃的な事実。どう、考えたらいいのだろう。今もわからないでいる。事件前、息子からかかってきた一本の電話、仕事のために出られなかった。そして、新たな交際相手の存在を感じさせる自分の部屋に息子を招き入れることができなかった吉永。仕方ないことだがすごく腹が立った。
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中学生の息子が同級生を殺害し逮捕された主人公の苦悩を描く作品。今まででもこの人の作品にはそういうテーマが多かったのだけれど、それをさらに突き詰めた印象。ミステリ的な部分は少なくなっているけれど、その分物語としての深みがぐっと強まっている印象です。 主人公の当惑はもっともだけれど。...
中学生の息子が同級生を殺害し逮捕された主人公の苦悩を描く作品。今まででもこの人の作品にはそういうテーマが多かったのだけれど、それをさらに突き詰めた印象。ミステリ的な部分は少なくなっているけれど、その分物語としての深みがぐっと強まっている印象です。 主人公の当惑はもっともだけれど。何よりも自分が息子を気にかけていなかったのではないと悩むところがつらくもあり、切なくもあり。少年犯罪には親の責任が少なからずあるとは思うけれど、それが全てでもないでしょうし。息子に寄り添いながら、まっとうな世の中の正義と親心の間で悩む彼の姿が印象的でした。
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#読了。離婚後、妻と暮らしていた一人息子の翼。その翼が死体遺棄容疑で逮捕されたと、吉永の元に連絡が入る。信じられずに面会に行くが、そこでは弁護士に話をせず、一人で抱え込む息子の姿が。吉永は自らが付添人となり、翼の口から真実を聞こうとするが。。。 子を持つ親なら、どんな理由があろう...
#読了。離婚後、妻と暮らしていた一人息子の翼。その翼が死体遺棄容疑で逮捕されたと、吉永の元に連絡が入る。信じられずに面会に行くが、そこでは弁護士に話をせず、一人で抱え込む息子の姿が。吉永は自らが付添人となり、翼の口から真実を聞こうとするが。。。 子を持つ親なら、どんな理由があろうと許せない、逆なら、きっと何か深い理由があるに違いないと考えるであろう。弁護士という職業を出したところが、うまくリンクしていていた。 薬丸さんは少年法をテーマにした作品では、これまでも素晴らしかったが、この一冊も重たくのしかかる。
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少年犯罪を主フィールドとしている著者ならではの作品。 息子が殺人容疑で逮捕されるという、衝撃的な導入部から、たちまち物語世界に取り込まれた。 著者の類稀な筆力で、同年代の子を持つ読み手なら、なお一層胸に迫る思いだろう。 収監されたのちも、なかなか心の扉を開かない少年が、いじめの被...
少年犯罪を主フィールドとしている著者ならではの作品。 息子が殺人容疑で逮捕されるという、衝撃的な導入部から、たちまち物語世界に取り込まれた。 著者の類稀な筆力で、同年代の子を持つ読み手なら、なお一層胸に迫る思いだろう。 収監されたのちも、なかなか心の扉を開かない少年が、いじめの被害を打ち明け、父親に問いかける。「ぼくはあいつに心を殺されたんだ。・・・心を殺すのは許されるのにどうしてからだを殺しちゃいけないの?」 重い問いかけに父親は答えられなかった。 やがて、一緒に暮らすことになった息子に、逡巡の果て、被害者の親の思いを忖度し、「からだを殺す方が悪い」と答える。 少年少女たち、子を持つ親たち、より多くの人に読んでもらいたい作品。
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少年の真実が自分が予想していた(別の犯人がやった)のとは全く違ったが、結局、被害者もそれに加わった仲間も悪いと思った内容だった。最後の場面がちょっとモヤモヤするような終わり方だったが、やはり人を殺してしまった罪は一生残るものなのだと実感した
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全体を通して重いけれど、後日談のような場面があるのがよかった。 重いだけで終わらず、少し救いがあるような。
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