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孤狼の血 の商品レビュー

4.1

167件のお客様レビュー

  1. 5つ

    45

  2. 4つ

    78

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

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2022/06/14

凄いものを読んでしまった。 どうしよう! 苦手なヤクザの話には手を出すまいと思っていたのに。 最近ハマっている 柚月裕子さんの作品であること、 そして『虎狼の血シリーズ』に対する熱いレビューに、つい…。 まず、第一作目の一章だけ読んで、続けるかどうするか決めようと そんな甘い考え...

凄いものを読んでしまった。 どうしよう! 苦手なヤクザの話には手を出すまいと思っていたのに。 最近ハマっている 柚月裕子さんの作品であること、 そして『虎狼の血シリーズ』に対する熱いレビューに、つい…。 まず、第一作目の一章だけ読んで、続けるかどうするか決めようと そんな甘い考えでページを開いたのがいけなかった。 出てくる、出てくる、訳のわからない組織の名前、 会長、組長、若頭、チンピラたち、そして警察署のお歴々。 気が付いたら、最初の「登場人物相関図」をコピーしていた。 正義感が強く、空手経験者で喧嘩にも強い 国立大学出の新人、日岡秀一。 いきなり暴力団係班長、大上章吾の相棒を命ぜられる。 上司の大上章吾は、見た目 ほとんど極道のよう。 日岡を伴って、金融会社社員失踪事件の捜査にあたる。 ヤクザの事務所に乗り込んでは、親しげに話を交わし なにやら封筒を受け取る。 大上は、どうやっても得られないような 情報を署にもたらし、 誰にもできない ヤクザ同士の抗争を仲裁する。 彼のやり方は、違法捜査と服務規律違反のオンパレード! 日岡は違和感を抱きながらも、大上と行動を共にするうち 人間として 何を最優先すべきかに気づいていく。 金融会社社員失踪事件に端を発したヤクザ同士の睨み合い。 大上の過去がぼんやり暗示されるあたりのスリルは、満点。 また、小料理や「志乃」での様々なやり取りにも目が離せない。 とりわけ、十章あたりからはページを繰る手が止まらなくなる。 この疾走感はたまらない。 エピローグを読んでからハッとする。 もう一度プロローグに戻り、鳥肌がたつ。 柚月裕子さん、最高です!!! そして、NORAxxさん、akodamさん 熱いレビューで出会いをくださって、ありがとう☆彡 図書館の予約の順番を待って、第二作と完結編、読みきります。 付記:今日は休みだったので、調子に乗って映画も観てしまった。これは別物ですね。映画は好きだけど、原作で感動したものを、2時間でまとめられた映像で観てはいけない。知っていたはずなのに…。

Posted byブクログ

2022/05/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「おお、狂うちょるよ。わしは捜査のためなら、悪魔にでも魂を売り渡す男じゃ」 あぁ、すごい小説を読んでしまった、と思った。 いろんな感情が沸き起こってなんとも言えない。 もっと早く読んでおけばよかったと思ったし、映画も劇場で観たかった。 最初に冒頭の相関図を見て、こんなに複雑な人間関係を理解しながら読めるだろうかと不安だったけど、読み始めたら内容がスッと入ってきた。 極道の世界の価値観はよくわからないし、出てくる事件出てくる事件すべてが物騒。 なのに、すごく引き込まれて一気に読んだ。 大上は警察官なのに危険人物過ぎて、こんな登場人物に愛着なんか絶対に湧かないと思っていたのに、読めば読むほど、その背景を知れば知るほど虜になってしまった。 ネタバレを踏んでしまっていて大上が死ぬことだけは知っていたけど、まさかあんなにあっさりいなくなってしまうとは…。わかっていたこととはいえショックが大きかった。 先に知っていたから衝撃は少なかったかな。でもまっさらな状態で読んでもみたかった。 全体を通してずっとハラハラしながら読んでいたけど、終盤の怒濤の展開は本当にすごい。 日岡が呉原東署に赴任した本当の理由は全然知らなかったから、ここはすごく驚いた。ところどころ挟まれていた日誌も、こういうことだったのかと。 「愚直なまでに強い正義感」を見込まれたはずの日岡が大上の隣にいたことでこんな風に変わって、本当にもう、なんとも言えない。 日岡の選択が良いこととは言えないけど、良かったと思ってしまった。 最後まで読んで、プロローグで描かれていたのが誰だったのかがわかる。 ガミさんの魂が日岡にしっかり受け継がれているとわかって、心がいっぱいになった。 ひと昔前の広島ではあるけど、広島弁にはあまり違和感がなかった。柚月さんは広島出身ではないそうなのに、すごい。 馴染みのある地名がちょっとずつ変えられて登場するのも面白かった。 続編もあるそうなので読みたい。けれど、大上がいない喪失感に耐えられるかな。 2022.5.8 読了

Posted byブクログ

2022/02/08

柚月裕子作品は2作目。盤上の向日葵がとても面白かったので期待していたが、登場人物が多く関係性も複雑で、ところどころ理解が追いつかない部分があった。警察とヤクザもので、誉田哲也の姫川玲子シリーズを想起させた。 各章の冒頭に日誌の描写があるが、一部削除されているのは何故だろう?日岡は...

柚月裕子作品は2作目。盤上の向日葵がとても面白かったので期待していたが、登場人物が多く関係性も複雑で、ところどころ理解が追いつかない部分があった。警察とヤクザもので、誉田哲也の姫川玲子シリーズを想起させた。 各章の冒頭に日誌の描写があるが、一部削除されているのは何故だろう?日岡はキャリア組にもなれる学歴を持ちながら、突然暴力団を取り締まる部署に異動してきたのは何か裏があるのかな?と思いながら読み進めていたら、最後で種明かしがあり納得。大上は自分の後継者を育てるために全ての操作に日岡を同席させていたのかなと思った。

Posted byブクログ

2022/01/01

警察VSヤクザ。一見あるハードボイルド系の小説でも、広島を舞台とした物語。 著者の柚月さんが「何でそこまでリアルな描写が描けるの…?」とポツリと漏らさんばかりの迫力を文字に込め、ハラハラする展開に一気読みしてしまった。。。 人の生死を嘘臭くなく表現するところに非常に物語の醍醐...

警察VSヤクザ。一見あるハードボイルド系の小説でも、広島を舞台とした物語。 著者の柚月さんが「何でそこまでリアルな描写が描けるの…?」とポツリと漏らさんばかりの迫力を文字に込め、ハラハラする展開に一気読みしてしまった。。。 人の生死を嘘臭くなく表現するところに非常に物語の醍醐味があり、大満足の内容だった。

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2021/11/21

最近、柚月裕子さんが気に入っている。 作品それぞれに個性があるように思う。 今回は漢気に惚れたかな? かっこいい男たちよね。 それに比べて、自分のなんと小さいことか。 あと、善と悪とはなにか? 俺はこの主人公たちの側に立ちたい。

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2021/09/28

暴力団と密接に繋がっている上司の元で、日々駆け回る新米刑事が、最後には彼の意志を受け継ぎ暴力団の抗争に立ち向かうハードな内容ながら、スルスルと読める。 ただ、それでなくても登場人物が多いのに、変わった苗字が多くて、何度も最初のルビが振ってあるところを探す作業が時間ロスになった(...

暴力団と密接に繋がっている上司の元で、日々駆け回る新米刑事が、最後には彼の意志を受け継ぎ暴力団の抗争に立ち向かうハードな内容ながら、スルスルと読める。 ただ、それでなくても登場人物が多いのに、変わった苗字が多くて、何度も最初のルビが振ってあるところを探す作業が時間ロスになった(笑)

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2021/08/07

面白かったな ガミさんの意志を継いだ日岡に期待だ!ってすでにわし2作目読んでるんだったw 柚月裕子さん他にも色々読んでみたいな

Posted byブクログ

2021/07/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昭和、広島県での警察と暴力団との戦争を描く。 直球ど真ん中の設定と物語を ゴリゴリに読ませる筆力に脱帽。 横山秀夫と同等の凄まじさ、圧倒的強度。 現場の空気感をここまで演出するには、相当なものを 積み上げなければ書けないと思う。 圧巻です。

Posted byブクログ

2021/07/24

この筆者、帯に釣られて初めて読んだけど、ハマりそう。 最後のどんでん返しがうわー!うわー!うわー!ってなった(笑) 広島弁がリアルに聞こえてきそうな迫力だけど、筆者が岩手県出身の山形市在住って、そのギャップなに?(笑) 映画化されてるようで、アマプラにあるといいなー。

Posted byブクログ

2021/06/27

今年(2021年)8月に映画の2作目が公開されると云うので、映画の1作目は見てないけど、まずこれからと読んでみた。いや、1作目見たくなったわ。WOWOWでやってくれないかな。役所さんと桃李君、ピッタシやな。主な舞台が呉で、この時代に私はすでに広島を出ていたが、感じは分かるので、そ...

今年(2021年)8月に映画の2作目が公開されると云うので、映画の1作目は見てないけど、まずこれからと読んでみた。いや、1作目見たくなったわ。WOWOWでやってくれないかな。役所さんと桃李君、ピッタシやな。主な舞台が呉で、この時代に私はすでに広島を出ていたが、感じは分かるので、それも私にとっては面白かった

Posted byブクログ