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孤狼の血 の商品レビュー

4.1

167件のお客様レビュー

  1. 5つ

    45

  2. 4つ

    78

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

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2024/09/15

前々から読みたかった作品。期待通りで、一気読み。ヤクザと刑事,映像化されてるみたいなので、そっちも手に取ろう。

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2024/07/18

すごくよく書けているし、面白かった。 でも結局のところ、悪い人間と、もっと悪い人間がいるだけだよね、とも思う。 法で裁けずに、のうのうと生きている人間は、確かにいる。 そんな人間に正義の鉄槌を下したい、というのは私も思う。 でも、そうやって正義を振りかざすことは、とても危ういこ...

すごくよく書けているし、面白かった。 でも結局のところ、悪い人間と、もっと悪い人間がいるだけだよね、とも思う。 法で裁けずに、のうのうと生きている人間は、確かにいる。 そんな人間に正義の鉄槌を下したい、というのは私も思う。 でも、そうやって正義を振りかざすことは、とても危ういことでもある。 正義は、人の数だけあるのだから。 その辺りを、自制しつつ、バランスを取って歩ける人間は、多分とても少ない。 最初は大上の不正捜査に嫌悪を持っていた日岡も、だんだん大上の正義に染まっていったように、状況が違えば、日岡は暴力団の正義にさえ染まってしまいそうな危うさを感じる。 こういう極道ものは、バイオレンスに需要があるのかと思っていたけれど、そうでもないのかもしれない。 ジョン・ウー監督の映画「男たちの挽歌」の中で、「俺の右足に乾杯」と言って負傷した足に酒をかけるシーン(ちょっと違ったかもしれないけれども)に格好良さを感じる感覚に近いのだろうか。

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2024/07/04

暴力団と悪徳警官。正義を守るためにどこまで権力を振り翳していいのか…。組織的な巨大な悪と闘う為の力とは。 こんな暴力だらけの世界では生きてはいけないと思いつつ、説得力のある魅力的な文章にドップリと引き込まれました。 続編も楽しみ。 映画化もされているそうで、観てみたいと思います。

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2024/05/20

柚月裕子さん(1968~)の作品、ブクログ登録は3冊目。 本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員失踪事件を追う。心を揺さぶる、警察vs極道の...

柚月裕子さん(1968~)の作品、ブクログ登録は3冊目。 本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員失踪事件を追う。心を揺さぶる、警察vs極道のプライドを賭けた闘い。 ---引用終了 本作の舞台になっている、呉原市は、広島県呉市がモデル。 そして、本作は、広島抗争を参考にされているようです。 その広島抗争、ウィキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 広島抗争(ひろしまこうそう)は、1950年頃から1972年にかけて広島で起こった暴力団の抗争の総称。警察庁による名称は広島拳銃抗争事件。狭義には映画『仁義なき戦い』のモデルとなった第一次広島抗争(1950年頃)、第二次広島抗争(1963年4月17日 - 1967年8月25日。広島代理戦争とも呼ばれる)を示すことがある。 広島抗争と呼ばれるものには第一次、第二次の他にも第三次広島抗争(1970年11月 - 1972年5月)が広く知られるが、新井組粛清、血の粛清と呼ばれる青木組粛清の内部抗争を含めて5次と数える向きもある。 ---引用終了

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2024/02/12

わしのは備後弁じゃけぇw ってな事で、柚月裕子の『虎狼の血』 ようやく読めた 久々に原作読んだ後に映画を観たくなる内容 広島の呉が舞台なんじゃろな。 大上さん(おおがみ→オオカミ)に掛けとるんじゃろなw 暴力団担当刑事で一匹狼の大上に刑事新米の日岡が部下として配属され...

わしのは備後弁じゃけぇw ってな事で、柚月裕子の『虎狼の血』 ようやく読めた 久々に原作読んだ後に映画を観たくなる内容 広島の呉が舞台なんじゃろな。 大上さん(おおがみ→オオカミ)に掛けとるんじゃろなw 暴力団担当刑事で一匹狼の大上に刑事新米の日岡が部下として配属され大上のヤクザとの関わりや警察官としてあるまじき捜査等を目の当たりにしていく日岡の心境はどうなるんか……。 大上さんがぶちクソカッコええんよ! セリフの広島弁と言うより呉弁になるんかな? 『のう、土井』 『おどれら、生かして帰さんど!』 『聞いたろう。尾谷の事務所へやれい』 『頭は中におってです』 『ちいと、待っといてつかいや』 『滋よい。わしの本気がどかなもんか、いまから見せちゃるけ』 『なにぼさっとしとるんじゃ。さっさとこんかい』 『そのやり方を、お前にもみっちり教え込んじゃる。わしについてこいや』 堪らんね!呉弁!他県の人が読むと意味が分からん所もあるじゃろなw こりゃ、映画も観んといかんわい! 続編の『凶犬の眼』を予約したんじゃけど126人待ちじゃ……。 2018年49冊目

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2023/11/08

悪徳刑事のガミさん×やくざ。昭和のイメージのTHEやくざ小説という感じ。男くさくてこれを女性作家さんが書いたのかとびっくりさせられる。警察組織と暴力団の関係、ある意味阿吽の呼吸で成り立っているのかもしれない。

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2023/09/29

しぶい。かっこいい。清濁併せ呑む大人の男の生き様よ。極道にも好かれる気質と手腕が描かれる。視点が部下の日岡で統一されているのも読みやすい。殺伐とした物語の癒しスポットがすべてを理解する女将の居酒屋というのも定石ながらに安心感がある。なによりも、各章の冒頭にある黒塗りの日誌が小説的...

しぶい。かっこいい。清濁併せ呑む大人の男の生き様よ。極道にも好かれる気質と手腕が描かれる。視点が部下の日岡で統一されているのも読みやすい。殺伐とした物語の癒しスポットがすべてを理解する女将の居酒屋というのも定石ながらに安心感がある。なによりも、各章の冒頭にある黒塗りの日誌が小説的なテクニックとして効果的であった。 非業な展開を見せる物語だが、その先には希望があった。どんどん読ませる著者の手腕もこれまた見事だった。監察官との対決の部分だけがしっくりこなかったけれど、十分に楽しませてくれる傑作でした。

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2023/02/12

広島を舞台にした警察小説。あまり好んで警察小説は読まないけど、女性が書いたからなのか読みやすかったし、引き込まれて一気読み。小さい頃に可愛がってくれた広島に住んでた伯父さんの広島弁が懐かしく思えたりも。日岡という若い刑事の視点で語られるけど、ガミさんこと大上刑事がいい味出してて、...

広島を舞台にした警察小説。あまり好んで警察小説は読まないけど、女性が書いたからなのか読みやすかったし、引き込まれて一気読み。小さい頃に可愛がってくれた広島に住んでた伯父さんの広島弁が懐かしく思えたりも。日岡という若い刑事の視点で語られるけど、ガミさんこと大上刑事がいい味出してて、終盤まさかそう来るかぁという感じだったけど、最後はスッキリしました。

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2022/08/06

暴力団との癒着を噂される凄腕ノンキャリ刑事・大上とその下で働くことになった新人の主人公・日岡が広島を舞台にその地で勢力を2分する暴力団を相手に切った張ったの活躍を繰り広げる正統派ハードボイルド。暴力団に対して違法行為をものともしない大上が時に暴力や警察権力や金の力にモノを言わせて...

暴力団との癒着を噂される凄腕ノンキャリ刑事・大上とその下で働くことになった新人の主人公・日岡が広島を舞台にその地で勢力を2分する暴力団を相手に切った張ったの活躍を繰り広げる正統派ハードボイルド。暴力団に対して違法行為をものともしない大上が時に暴力や警察権力や金の力にモノを言わせて暴力団から貴重な情報を吸い上げ、それを見ている日岡は大上の強引な捜査に反感を感じながらも徐々に一人前の刑事として鍛えられていくさまは面白かった。ヤクザの抗争を最後まで描かずにわずか最後の2pで箇条書きみたいに終わらすのは不満だが、あくまで大上という一人の刑事の人生に焦点を当てたものであるのなら納得できよう。詳細→ http://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou32101.html

Posted byブクログ

2022/06/29

やばい、面白かった! 警察とヤクザものの作品ですが、小気味良いテンポでグイグイ読まされます。 次の章が気になって、次の章までと読むうちにほとんど2日で読んでしまいました。 ホントに自分が刑事や極道の一員になった気分になります。 ストーリー展開も秀逸。特に終盤はまさかの展開ばかり。...

やばい、面白かった! 警察とヤクザものの作品ですが、小気味良いテンポでグイグイ読まされます。 次の章が気になって、次の章までと読むうちにほとんど2日で読んでしまいました。 ホントに自分が刑事や極道の一員になった気分になります。 ストーリー展開も秀逸。特に終盤はまさかの展開ばかり。たくさんミステリとか読んでる人には予想つくのかもしれませんが、単純な私はビックリでした。オススメ!

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