チェインドッグ の商品レビュー
「なんかー筧井くん、変わったね」 「昔の筧井くんに戻った気がする」 「選んでいいよ」 虐待や親に抑圧されて強いストレスを感じながら育った子は総じて自尊心が低い。そこをくすぐれば簡単に言いなりになる。 嘘をつくときは、9割がた真実を話すのがいい。残り1割だけで嘘をつくのがコツ。 ...
「なんかー筧井くん、変わったね」 「昔の筧井くんに戻った気がする」 「選んでいいよ」 虐待や親に抑圧されて強いストレスを感じながら育った子は総じて自尊心が低い。そこをくすぐれば簡単に言いなりになる。 嘘をつくときは、9割がた真実を話すのがいい。残り1割だけで嘘をつくのがコツ。 何が正しいかわからない。
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幼い時によく行っていたパン屋の店主・榛村大和(はいむらやまと)から突然の手紙を受け取った大学生の筧井雅也。彼に会いに行った雅也は異常に緊張していた。なぜなら彼は24件の殺人容疑(うち9件が立件された)により逮捕されたシリアルキラーであり、一審で死刑を先刻され、現在控訴中の未決囚...
幼い時によく行っていたパン屋の店主・榛村大和(はいむらやまと)から突然の手紙を受け取った大学生の筧井雅也。彼に会いに行った雅也は異常に緊張していた。なぜなら彼は24件の殺人容疑(うち9件が立件された)により逮捕されたシリアルキラーであり、一審で死刑を先刻され、現在控訴中の未決囚だったのだ。面会室で会った榛村は昔と同じく穏やかな笑顔で優しく語りかけてくる。そして彼はあっさりと8件の犯行は自分であると話すものの、23歳の女性が絞殺された事件だけは自分の犯行ではない、冤罪だと訴えたのだ。 なぜ榛村が何年も会っていなかった雅也にコンタクトをとってきたのか。最大のミソはやはりそこなんだろうと思って読んでいたら、完全に騙される。しかし真相を聞いて、これ以上ないくらいに納得してしまったり。いろんなことが二転三転するため、途中、誰を信じて誰が悪者なのか、雅也の印象すら信じられなくなる画面もあり、最後まで息をつかせぬ展開にひきこまれる。そしてこれ以上ないくらいのブラックな終わり方。おもしろかったし、着地点も無理のないもので、満足。榛村大和みたいな人間が実際には存在しないことを切に願う。
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装丁はまるでラノベ。 しかし、内容はハード。 あるシリアルキラーに狙いをつけられ、拘置所へ面会に通うようになった主人公は、孤独な大学生。 巧妙に仕掛けられた殺人者の罠に、徐々に堕ちていく。 連続殺人者は、大学生の身の回りに巧妙に罠を張り巡らせており、彼は謎を解きながら徐々に殺人者...
装丁はまるでラノベ。 しかし、内容はハード。 あるシリアルキラーに狙いをつけられ、拘置所へ面会に通うようになった主人公は、孤独な大学生。 巧妙に仕掛けられた殺人者の罠に、徐々に堕ちていく。 連続殺人者は、大学生の身の回りに巧妙に罠を張り巡らせており、彼は謎を解きながら徐々に殺人者に取り込まれていく。 過去に発生した内外の連続殺人と、その事件が起きた背景などを丹念に取材し、小説に取り込むその知性は、本書で取り上げられているサイコパスの冷酷な分析に通じるものがあるように思える。 そして、最後の一ページまで織り込まれた猟奇的な殺人者の視点。 これは、特捜部Qが出動しなければ、恐らく解決することはできないだろう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【ネタバレ】「世界が赫に染まる日に」が面白かったので読んでみたのですが、これまたどえらい傑作ミステリーでした。二転三転するストーリーは一気呵成だし、最後のページでは背筋が凍ります。ラノベ然とした表紙が持ったいなさすぎ。
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コミュニケーション能力に欠ける大学生の雅也の元に連続殺人犯から手紙が届く。最後の一件については冤罪だと。それを証明してほしいと。 雅也は超さしていくうちに、徐々にコミュニケーション能力を取り戻していき、昔の自分に自信があった頃に戻っていく。一方で、連続殺人犯である大和に同化...
コミュニケーション能力に欠ける大学生の雅也の元に連続殺人犯から手紙が届く。最後の一件については冤罪だと。それを証明してほしいと。 雅也は超さしていくうちに、徐々にコミュニケーション能力を取り戻していき、昔の自分に自信があった頃に戻っていく。一方で、連続殺人犯である大和に同化していくような奇妙な感情も生まれてきて。 この物語は、ただ連続殺人犯と雅也とのコミュニケーションであったり、その冤罪を晴らすとか、そういったものに留まらず、雅也の家族との関わり方であったり、大和のミステリアスな人格者であったり、とにかく引き込まれる要素が盛り沢山。 最後はまだまだこのままじゃ終わらないって感じがミステリーというより、ホラーの要素もあってゾクゾクとしてしまいます。
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「避雷針の夏」「寄居虫女」などの櫛木理宇さんの「チェインドッグ」、2015.7発行です。面白いと言っていいのか、わるいのか・・・、よくわからないけど、読者をひきつける作家(作品)だと思います! ラストもドキッとさせられます。余韻が残ります。。。
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何とも嫌な読後感。でもスゴイ話し。どんどん引き込まれ一気読み。榛村、なんてヤツ。それも虐待によって生まれたバケモノって事なのか
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よく練られたミステリーだと思った。 しかし、この物語の核である「連続殺人者」の男の存在の、怖さそして魅力が、私にはもう一つ伝わってこなかったことが残念。 私自身が彼に惹かれることができていたら・・・大きな衝撃を受けながら読めたと思う。
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鬱屈した日々を送る大学生、筧井雅也に届いた一通の手紙。それは稀代の連続殺人犯榛村大和からのものだった。「罪は認めるが、最後の一件だけは冤罪だ。それを証明してくれないか?」そう訴える大和のため、事件の再調査を決めた雅也。大和の人生に潜む負の連鎖を知るうち、雅也は大和に魅せられ始める...
鬱屈した日々を送る大学生、筧井雅也に届いた一通の手紙。それは稀代の連続殺人犯榛村大和からのものだった。「罪は認めるが、最後の一件だけは冤罪だ。それを証明してくれないか?」そう訴える大和のため、事件の再調査を決めた雅也。大和の人生に潜む負の連鎖を知るうち、雅也は大和に魅せられ始める。一つ一つの選択が明らかにしていく残酷な真実とは? 綺麗な寄生女……ミステリーっていうよりややホラーだわ。雅也早く逃げてー!
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表紙の可愛い女の子じーと見てたらホントに女の子に見詰められてる様で怖い 読み終わってあーフィクションでよかったって思ったけど
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