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チェインドッグ の商品レビュー

3.7

66件のお客様レビュー

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    12

  2. 4つ

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2022/05/07

「死刑に至る病」の改題前の小説。 きっと阿部サダヲさんだったら小説とのギャップによるガッカリ感はなさそう、映画も観てみたい。 秦村にも雅也にも共感できた。人は知らないうちにあの人のようになりたい、同化したいと思い、成長してきたのだろうな。いい人ほど慕われたがり、性格や感情の隙を見...

「死刑に至る病」の改題前の小説。 きっと阿部サダヲさんだったら小説とのギャップによるガッカリ感はなさそう、映画も観てみたい。 秦村にも雅也にも共感できた。人は知らないうちにあの人のようになりたい、同化したいと思い、成長してきたのだろうな。いい人ほど慕われたがり、性格や感情の隙を見つけ、無意識に相手を見て感情を揺さぶったり、意図せず相手に同化したいと思わせるように振る舞っているのかもしれない。 偏見かもだけど、少なくとも自分がそうである気がした。 いい意味で学びの多い本だった。 ただ、エピローグは予想できる流れだったので不要だった感。 124冊目読了。

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2022/01/05

現実にはこんな出来すぎたサイコパスはいないよな、と思いつつも、読了後は背筋がなんとなくゾワゾワしました。自分は主人公のように洗脳されない!と息巻いている私ですが、実際はそんな心理すらサイコパスに利用されてしまうのかもしれませんね…

Posted byブクログ

2021/09/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

雅也のラストがハッピーエンドでよかった。 でも、実はそれもその後の雅也の人生を語る"フリ“で、結局雅也は…って続編を期待しちゃったりする。 って彼に影響されてちゃった?(笑)

Posted byブクログ

2021/09/07

かつて神童と呼ばれた冴えない大学生のもとに、連続殺人犯から手紙が届く。最後の殺害は冤罪であり、無実の証明のため調査してほしいという内容だった。引き受けるつもりは無かったが…。 連続殺人犯の犯行の中に冤罪が含まれていて、その調査のために昔の知り合いの大学生に調査依頼をする。その設...

かつて神童と呼ばれた冴えない大学生のもとに、連続殺人犯から手紙が届く。最後の殺害は冤罪であり、無実の証明のため調査してほしいという内容だった。引き受けるつもりは無かったが…。 連続殺人犯の犯行の中に冤罪が含まれていて、その調査のために昔の知り合いの大学生に調査依頼をする。その設定だけで興味をそそられ読んでみた。 導入の部分で、ただの大学生が殺人犯の冤罪事件を調査する動機について丁寧に描かれる。読んでいて、この状況だったら引き受けるよなと納得。難しいパートだと思うが個人的には破綻なく上手く描かれている思う。 連続殺人犯の過去を複数の関係者の証言で立体的に描く中盤も面白く、物語に引き込まれた。 しかし、終盤で違和感を感じる部分がいくつかあり、気持ちが離れてしまった。ネタバレになるので書きづらいが、驚きの真実を期待していたので少し残念。 文章も上手く、物語に引き込まれるドライブ感もあったので期待が大きすぎたのかもしれない。

Posted byブクログ

2021/03/21

教訓:君子危うしに近寄らず。日々をつまらなく生きる大学生の雅也の元に1通の手紙が届く。それは収監中の連続殺人犯、大和から。自身の1件だけの冤罪を晴らしてほしいというものだった。人心掌握術に非常に長けた大和。次第に雅也はその冤罪調査に心動く。なかなかのエグイ話をグイグイ読ませる読み...

教訓:君子危うしに近寄らず。日々をつまらなく生きる大学生の雅也の元に1通の手紙が届く。それは収監中の連続殺人犯、大和から。自身の1件だけの冤罪を晴らしてほしいというものだった。人心掌握術に非常に長けた大和。次第に雅也はその冤罪調査に心動く。なかなかのエグイ話をグイグイ読ませる読み易さは凄い。でも終盤はちょっと失速したかなぁ。自分が思っていたよりはどんでん返しが弱く感じられた。とはいえ読後ジワリジワリと怖くなってくる。洗脳やマインドコントロールの事件は実在に多数存在するから余計に。題名のチェインが効いてる。

Posted byブクログ

2021/02/18

主人公の筧井雅也(かけいまさや)は鬱屈とした日々を送る大学生。 ある日、死刑判決を受け投獄中の連続殺人犯である榛村大和(はいむらやまと)42歳から1通の手紙が届きます。 終盤に近付くに連れ明らかになる事実に驚愕したのもつかの間 再びのどんでん返し、そしてエピローグのラスト...

主人公の筧井雅也(かけいまさや)は鬱屈とした日々を送る大学生。 ある日、死刑判決を受け投獄中の連続殺人犯である榛村大和(はいむらやまと)42歳から1通の手紙が届きます。 終盤に近付くに連れ明らかになる事実に驚愕したのもつかの間 再びのどんでん返し、そしてエピローグのラスト1ページで三度衝撃を受けます。 その後を想像させ、うすら寒くなる結末は秀逸です。 著者の他の作品も読みたくなる程、面白かったです。

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2020/09/30

連続殺人鬼から手紙が届く。なんで? なぜなんだ? でも、興味あると会いに行ってしまう気持ちもわからなくはない。なんか自分が選ばれた特別な存在っぽいもん。 それが、間違いのもとなんだろうけどなぁ。そんなことは後にならないとわからんし。

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2020/07/28

「虎を追う」に続き櫛木さん2冊目。改題後「死刑にいたる病」より改題前「チェインドッグ」の方がしっくりくる感があるな。 猟奇的な大量連続殺人犯の榛村大和から一通の手紙が届き、大学生の筧井雅也がただ1件だけは冤罪だという事件を追う。何となく先が読めるようでもあるが微妙に気持ち悪くそれ...

「虎を追う」に続き櫛木さん2冊目。改題後「死刑にいたる病」より改題前「チェインドッグ」の方がしっくりくる感があるな。 猟奇的な大量連続殺人犯の榛村大和から一通の手紙が届き、大学生の筧井雅也がただ1件だけは冤罪だという事件を追う。何となく先が読めるようでもあるが微妙に気持ち悪くそれてゆく。最後の最後に「あの人」の名前が出てきた事に驚いた。面白かったです。

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2020/05/13

Parent and child.... I actually really enjoyed reading it. He is a psycho!!

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2019/09/09

櫛木理宇さんの作品にようやく慣れてきたのか 最後まで、ある程度の覚悟をもって読み終えることができた。 最初は物語の残忍性で全然ストーリーが入ってこなかったが、それを越えたところにサイコパスの凄みが隠されているように感じた。比較的感情移入して読むスタイルをとっていたが、それでは心が...

櫛木理宇さんの作品にようやく慣れてきたのか 最後まで、ある程度の覚悟をもって読み終えることができた。 最初は物語の残忍性で全然ストーリーが入ってこなかったが、それを越えたところにサイコパスの凄みが隠されているように感じた。比較的感情移入して読むスタイルをとっていたが、それでは心がボロボロになってしまいそうで。客観的にとか俯瞰的にとらえる醍醐味をまざまざと感じた一冊。 読み返すほどの余力はないけれど。

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