生還者 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
登山知識全然ないけど、苦なく読めたし、 読んでるだけで寒くなった あんなにいい彼女を捨てて恵利奈を選んだら どうしてやろうかと思ったけど、良かった
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日本人登山隊かカンチェンジュンガ登山中、雪崩に巻き込まれた。生存者は2名だが、食い違う証言を行う、どちらが嘘をついているのか、何故… 登山知識を知らなくても読んでるうちに理解できるようになり、二転三転するラストで見事に着地させられる!
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この作者の本は「闇に香る嘘」以来の拝読。相変わらず面白い。登山の知識はかなり浅いので、専門用語などは逐一調べながら、なるほどこういうものか、と納得しながら読み進めた。 誰が嘘をつき、誰が真実を語り、実際はどうだったのか。過酷な雪山登山という開けた閉塞空間での文字通り生死をかけた行...
この作者の本は「闇に香る嘘」以来の拝読。相変わらず面白い。登山の知識はかなり浅いので、専門用語などは逐一調べながら、なるほどこういうものか、と納得しながら読み進めた。 誰が嘘をつき、誰が真実を語り、実際はどうだったのか。過酷な雪山登山という開けた閉塞空間での文字通り生死をかけた行いの中での事件。最近も世界的な日本人の登山家が雪山での滑落より行方不明となって遭難死とされていることもあり、自分は全く登山経験がないのに、後半はなんだか実際に一緒に登っているかのような錯覚を覚えながら一気に読み進めていった。
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サバイバーズ・ギルトが軸となる山岳ミステリー。 重そうな題材だが割と読み易い。 犠牲者は被害者なのか。それとも。 最後までぐいぐいと引き付ける内容だった。 そしてこんなすれ違いで命を落とす身勝手さにやるせなさと怒りを感じた。 一つ、週刊誌記者は好きになれなかった。あのしつこさ...
サバイバーズ・ギルトが軸となる山岳ミステリー。 重そうな題材だが割と読み易い。 犠牲者は被害者なのか。それとも。 最後までぐいぐいと引き付ける内容だった。 そしてこんなすれ違いで命を落とす身勝手さにやるせなさと怒りを感じた。 一つ、週刊誌記者は好きになれなかった。あのしつこさが無ければ話の進展も無いので仕方ないのだが、イラッとする場面もいくつか。自分の使命感だけで突っ走るあの性格は山に向いてるキャラクターだろうか? 真相に迫りたいと言いながら善人か悪人かに拘る件も違和感。 どうせしつこいなら他の遺族の話も聞きたかった。 とはいえ、そもそもミステリーを読みたかったのではなく、冬山登山の難しさと過酷さを読みたかった事でこの本を手にしたので、その目的を思えばチョイスは大正解だったと思う。臨場感溢れる描写にゾッとした。 ついでのように久しぶりにミステリーを読んだが、真相が明らかになる最後の気持ち良さもやはり良い。 より暗い気持ちにもなったが、それはそれで。
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冒頭のシーンから「一体何が起こったのか」と引き込まれる展開で一気読み。 同作者の「失踪者」でも思ったが、登山経験のない人でも登山の楽しさ厳しさを疑似体験できるような描写でとても楽しめた。 主人公が彼女いるのに他の人に目移りしたりとあまり好きになれなかったのが残念… 山にだけでなく...
冒頭のシーンから「一体何が起こったのか」と引き込まれる展開で一気読み。 同作者の「失踪者」でも思ったが、登山経験のない人でも登山の楽しさ厳しさを疑似体験できるような描写でとても楽しめた。 主人公が彼女いるのに他の人に目移りしたりとあまり好きになれなかったのが残念… 山にだけでなく女性に対しても誠実であって欲しいと願うばかり。 その面でも失踪者の山男達は魅力的だった。
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トレッキングは好きだけど、クライミングのことは何も知らずに読み始めたら、恐怖で動悸が止まらなかった。これほど命を削るような危険とスリルを抱えて挑むのか… 最後に数々の謎が一気に解き明かされたけど、山への恐怖は消えなかった… これからの山登り、いちいち不安がちらついてしまう…それほ...
トレッキングは好きだけど、クライミングのことは何も知らずに読み始めたら、恐怖で動悸が止まらなかった。これほど命を削るような危険とスリルを抱えて挑むのか… 最後に数々の謎が一気に解き明かされたけど、山への恐怖は消えなかった… これからの山登り、いちいち不安がちらついてしまう…それほど自然のひりつくような厳しさが表現されてたということかな。
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面白かった〜! 登山の事は無知ですが…読んでいて息が苦しくなり 酸素薄いんじゃない?ってくらい情景が浮かびました 山岳ミステリーって言うのかな? 兄の死の真相を調べる話しなんだけど… グイグイ引き込まれて一気読みです_φ(・_・ 生還者の苦悩…生き残ってしまった自分を責めて...
面白かった〜! 登山の事は無知ですが…読んでいて息が苦しくなり 酸素薄いんじゃない?ってくらい情景が浮かびました 山岳ミステリーって言うのかな? 兄の死の真相を調べる話しなんだけど… グイグイ引き込まれて一気読みです_φ(・_・ 生還者の苦悩…生き残ってしまった自分を責めて生きる辛さが切ない(u_u) 初読み下村淳史さんナイスです♪ また手を広げてしまった…笑
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※このレビューにはネタバレを含みます
下村さん7冊目。世界第3位の高峰・カンチェンジュンガ(8000メートル級)での遭難死にまつわる話。主人公・増田直志の兄がそこでの登山中に雪崩に巻き込まれて亡くなる。雪崩の事故から二人の男が奇跡的に生還する。が、二人(高瀬と東)の証言は真っ二つに別れた。「加賀谷」は命の恩人か?卑怯者か?どちらかが嘘をついている。この真相を探るため、直志と雑誌記者の恵利奈が高瀬とともに再度カンチェンジュンガへ行く。真相は複雑だったが面白かった。特に雪山での装備やルールがある。同道者を信用できるかどうかが命の分かれ道だった。④
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小説のテクニックという面ではとても良くできていると思う。2人の生還者、食い違う主張。そこにどんな事実が秘められているのか?この謎だけでかなりの終盤まで物語を引っ張る手腕はかなりのものだ。けれども、かなりあからさまなミスリードや、どうにも納得感の薄い真実や、なによりも終盤の冬山登山...
小説のテクニックという面ではとても良くできていると思う。2人の生還者、食い違う主張。そこにどんな事実が秘められているのか?この謎だけでかなりの終盤まで物語を引っ張る手腕はかなりのものだ。けれども、かなりあからさまなミスリードや、どうにも納得感の薄い真実や、なによりも終盤の冬山登山を軽視ないしは冒涜するかのような山岳シーンには一気に冷めてしまった。粘着質な恵利奈さんにも閉口してしまった。願わくば葉子さんに幸せな未来がありますように。
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カタコンベもそうだったけど、ミステリー抜きにして登山の話としてもおもしろい。 でもミステリーとしてもとてもおもしろい。 人として、山を愛するものとして。 なんか登山する人間ではないけど心に染みた。
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