1,800円以上の注文で送料無料

昨日の海は の商品レビュー

3.4

60件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    15

  3. 3つ

    34

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2017/06/25

祖父母の死の真相を追い求める少年のお話。好きな作者の一人。テーマは軽くないけれど、少年の日常がゆっくり変化していく様子が自然に表現されている。読みやすかった。

Posted byブクログ

2017/04/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分の祖父母の心中事件の真相を追う高校生。飛行機に乗って東京に行ったり、凄いなーって思った。アクティブ!そして真相を知ってしまったあとの対応が大人で感心しました。 近藤史恵さんの本はやっぱり好きだなー

Posted byブクログ

2017/02/05

東京から叔母と従姉妹がくることになった。一緒に暮らすという。戸惑いながら暮らす高校生の光介は、叔母から祖父母の死の真相を知らされる。 面白かったです。 光介目線で話が進むため、ドロドロしたものにならず、爽やかな青春物語風にまとまっていて、良かったです。 真実のさらに先にあった...

東京から叔母と従姉妹がくることになった。一緒に暮らすという。戸惑いながら暮らす高校生の光介は、叔母から祖父母の死の真相を知らされる。 面白かったです。 光介目線で話が進むため、ドロドロしたものにならず、爽やかな青春物語風にまとまっていて、良かったです。 真実のさらに先にあった本当の真実、それを乗り越えてきた光介の母の気持ちを思うと胸が苦しくなります。 掘り出してしまった真実は、光介が大人になる過程では大事なものだったとは思いますが、それを知ったしまったことは、苦しんだであろう夢には知られないでいて欲しいと思います。

Posted byブクログ

2016/12/08

海辺の町で生まれ育った高校生の光介の家に、母の姉とその娘が同居することになる。突然の話に困惑した光介だったが、やがて祖父母にまつわる「事実」に彼女たちとかかわっていくことになり… ときにはゆったりとたゆたい、ときには一変して暴れ恐怖を招く海のように、人もまた知られざる一面を隠し...

海辺の町で生まれ育った高校生の光介の家に、母の姉とその娘が同居することになる。突然の話に困惑した光介だったが、やがて祖父母にまつわる「事実」に彼女たちとかかわっていくことになり… ときにはゆったりとたゆたい、ときには一変して暴れ恐怖を招く海のように、人もまた知られざる一面を隠し持っているものだ…、ということが静かに語られる物語。 身近な人びとの過去を知るために行動した光介が、結局知り得た真実のようなものを、ひけらかすこともなく己の胸にしまいこんでいく。 その姿はなんだかやたらリアルなように感じられて、そういった秘密を持つという行動はやはり「大人」のかけらが育まれていることでもある、と改めて思いもしたのでした。 どこか皆諦めや生きる範囲を狭めて決めているような人々が多くて、地に足のついた(言い換えれば夢のない)人間くささが、シンプルな描写にひときわ引き立っているように感じました。

Posted byブクログ

2016/10/01

一緒に暮らすことになった伯母と従妹の存在は、 これまで普通に平凡に暮らしてきたと思っていた 高校生の光介の生活に風を起こす。 光介が祖父母の心中の真相に迫る。 とても衝撃的なことだと思うのだけれど、 意外と淡々とことに当たっていくように思うのは 光介が祖父母に会ったことがない...

一緒に暮らすことになった伯母と従妹の存在は、 これまで普通に平凡に暮らしてきたと思っていた 高校生の光介の生活に風を起こす。 光介が祖父母の心中の真相に迫る。 とても衝撃的なことだと思うのだけれど、 意外と淡々とことに当たっていくように思うのは 光介が祖父母に会ったことがないからなのか。 真相を知ることは心の澱みをクリアにすることなのか、 もっと澱んでしまうことなのか それでも調べずにはいられない、 そいういう若い光介の心情はよくわかるし、 伯母の気持ちもよくわかる。 高校生の目線で書かれているので必要以上にドロドロせず、 彼が大人に成長してく様が伝わってきた。

Posted byブクログ

2016/09/30

ドロドロもいじめもない爽やか近藤さん。それだけに光介が思い至った華子の苦悩が痛々しい。芸術家が家族に理解を求めることはあっても、その逆が受け入れられることは少ないのだろう。夫が自分の芸術に無関心なのがありがたいという葉に納得。『象は忘れない』をちょっと連想した。

Posted byブクログ

2016/08/25

高校一年生の光介が父母とともに暮らす家に、或る日東京から、母の姉が8歳の娘を連れてやってきた。 実は、光介の家は母と姉の共同名義なのだという。 家の表は、シャッターの降りた古い写真館。 少しずつ、祖父母の秘密が明かされて行く。 光介が大人になっていく過程の物語という事でいいので...

高校一年生の光介が父母とともに暮らす家に、或る日東京から、母の姉が8歳の娘を連れてやってきた。 実は、光介の家は母と姉の共同名義なのだという。 家の表は、シャッターの降りた古い写真館。 少しずつ、祖父母の秘密が明かされて行く。 光介が大人になっていく過程の物語という事でいいのでしょうか? 同時に、芹と夢の姉妹も、あの日に止まっていた、あるいはねじれてしまった時間の流れを取り戻していったのかもしれません。 母はまだ、全部を知らない。 何かを抱えたまま日常を過ごすようになる… それもまた、大人になるということなのかも知れません。

Posted byブクログ

2016/08/07

★2016年8月7日読了『昨日の海は』近藤史恵著 評価B+ ちょっと洒落たミステリーを書く近藤史恵氏の作品。今回も彼女らしい複雑すぎず、といってシンプル過ぎない良質なミステリーだ。ただし、作品の重厚さやテクニックを求める読者には物足りないかもしれない。  旅館に勤める父と専業...

★2016年8月7日読了『昨日の海は』近藤史恵著 評価B+ ちょっと洒落たミステリーを書く近藤史恵氏の作品。今回も彼女らしい複雑すぎず、といってシンプル過ぎない良質なミステリーだ。ただし、作品の重厚さやテクニックを求める読者には物足りないかもしれない。  旅館に勤める父と専業主婦の母、そして高校生の大江光介は、昔母の実家だった家に住んでいる。そこへ突然、母の姉という高郷芹とその娘で小学生の双葉が東京から舞い戻ってきて同居する。実家だった家の半分は、むかし高郷カメラだった店はそのままに放置されていたので、そこを改造して、芹と双葉が住まうことになる。  そして、芹らが帰ることによって、昔から触れられてこなかった祖父高郷庸平と祖母高郷華子の死亡日が一緒で心中だったという話の真偽をそのまま遺された遺品と当時を知る知人たちから大江光介はたどることとなる。その過程で、光介は一つ一つ大人に成長していく。

Posted byブクログ

2016/07/26

内容紹介 いつも通りの夏のはずだった。その事件のことを知るまでは……。 海辺の小さな町で暮らす高校生・光介。夏休みに入ったある日、母の姉・芹とその娘の双葉がしばらく一緒に暮らすことになった。光介は芹から、心中と聞かされていた祖父母の死が、実は「どちらかがどちらかを殺した」無理心...

内容紹介 いつも通りの夏のはずだった。その事件のことを知るまでは……。 海辺の小さな町で暮らす高校生・光介。夏休みに入ったある日、母の姉・芹とその娘の双葉がしばらく一緒に暮らすことになった。光介は芹から、心中と聞かされていた祖父母の死が、実は「どちらかがどちらかを殺した」無理心中事件であり、ここで生きていくために事実をはっきりさせたい、という決意を聞かされる。カメラマンであった祖父とそのモデルも務めていた祖母。二人の間にいったい何が起こったのか。 残された写真が語るもの、関係者たちの歪んだ記憶、小さな嘘……。そして真相を追う光介が辿り着いた、衝撃的な事実とは……。 『サクリファイス』『タルト・タタンの夢』などで話題の著者が、海辺の町を舞台に、青年のひと夏の冒険と成長を描く、切なくてさわやかな青春ミステリー。

Posted byブクログ

2016/07/04

都会に一度も出たことがなく、都会のことは想像できないと言っている『光介』の目線で書かれてるが、その割に『都会では』『田舎では』と分析して言い切ってるところに、キャラクター設定の甘さが見える

Posted byブクログ