1,800円以上の注文で送料無料

ヒトラーとナチ・ドイツ の商品レビュー

4.2

46件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/08/27

ナチ・ドイツの成立と終わり、またヒトラーが独裁者となる過程やその思想をわかりやすく解説した新書。 目的達成のための印象操作や事前の根回し(前もって政敵の動きを封じる)等、読んでいて非常に恐ろしい気持ちになった。 また、ホロコーストを行うに至った心理的・物質的理由、ユダヤ人だけでな...

ナチ・ドイツの成立と終わり、またヒトラーが独裁者となる過程やその思想をわかりやすく解説した新書。 目的達成のための印象操作や事前の根回し(前もって政敵の動きを封じる)等、読んでいて非常に恐ろしい気持ちになった。 また、ホロコーストを行うに至った心理的・物質的理由、ユダヤ人だけでなく多くの非アーリア人や少数派の人たちが犠牲になってきたことも解説されており、とても勉強になった。 遠い異国の昔の話などではなく、もっと自分自身に引き寄せて考えるべき課題が数多く見つけられた。

Posted byブクログ

2024/07/13

ヒトラーがホロコーストをしたことは一般に知られていると思うが、いかにして権力を手に入れ、どの過程でホロコーストに踏み切ったかを詳しく理解することができた。戦争中心の本が多いが、この本はナチ党とヒトラーを中心に話を進めている点が良かった。

Posted byブクログ

2024/07/11

ナチスドイツとヒトラーの概説書として良い。先進的だったワイマール共和国から、ドイツ第三帝国へと変貌する過程はかなり強烈

Posted byブクログ

2024/02/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「わからない」ことがわかった。 『暗幕のゲルニカ』を読んで、なんでこんな悲惨な状況になってしまったんだ?ナチス、ヒトラーって何だ?と、その歴史や背景に興味を持ったことがきっかけでこの本を読んでみた。 どのようにしてヒトラーが独裁政権を取ったのか、どのようにしてユダヤ人迫害が行われたのか、順を追って細かく書かれていた。 実際に起こったことが羅列されていると、なんだか自然の流れでそうなってしまったのかなと思ってしまう。 反ナチス側の人たちの動きなどは書ききれなかったと著者が“おわりに”に書いていたように、反対側の人たちの動きも知りたくなった。 映画でよく観るのは反対側の人たちだからそういう意味ではなんとなく知識として蓄積されているのかもしれないけど… ヒトラー政権の支持率を見ると圧倒的で、極端な政策を打つ政権が支持されてしまうほど当時のドイツは不安定で、なんでもいいから圧倒的に引っ張っていってくれる力にすがるしかなかったのかなぁ、と想像した。 支配の諸形態である「合法的支配」と「伝説的支配」が不足したり、危機のなかでカリスマは生じやすい、らしい。 ヒトラーの独裁であっても、それが組織の力や意志となると、国民への影響力は大きいものなんだろうな。 たくさんのありえない法律が成立していって、この法律に則っているから“合法”という理由づけをして国民に示され、プロバガンダの影響もあった。第二次世界大戦後の国民アンケートではヒトラー政権前半を「あのときは良かった」と評価する人が少なくなかったとのこと。 第一次世界大戦と第二次世界大戦、どちらも敗戦国となったドイツ(この事実、あんまり気にしたこと無かった!)だから起こったことなのかもしれない。 でも、他国事じゃないんだよね。数十年しか生きていないわたしでさえ、時代の移り変わりの速さに驚いているこの頃。なんかうっすらと漠然とした不安が漂うこの頃。 歴史から学べることは学びたい。

Posted byブクログ

2023/11/12

”ヒトラーやナチスのことについて、ネットなどで、あることないことあれこれ書かれているが、それらを適切に評価するためには、この本を読むのがよい”という触れ込みを見たのをきっかけに、読んでみました。非常に読みやすく、流れがつかみやすい書き方でした。ためになりました。今後、このテーマに...

”ヒトラーやナチスのことについて、ネットなどで、あることないことあれこれ書かれているが、それらを適切に評価するためには、この本を読むのがよい”という触れ込みを見たのをきっかけに、読んでみました。非常に読みやすく、流れがつかみやすい書き方でした。ためになりました。今後、このテーマについて気になったら、まずこの本をひもといてみようかと思います。【2023年9月27日読了】

Posted byブクログ

2023/07/08

ヒトラーとユダヤ人迫害について詳しく知りたくて読んだが、めちゃくちゃ分かりやすい。 ヒトラーのやったことは確かに恐ろしいのだが、ユダヤ人への迫害、強制連行について、多くのドイツ人がどうでも良いと思っていたということがより恐ろしかった。ヒトラーのような独裁者、悪政を止めることができ...

ヒトラーとユダヤ人迫害について詳しく知りたくて読んだが、めちゃくちゃ分かりやすい。 ヒトラーのやったことは確かに恐ろしいのだが、ユダヤ人への迫害、強制連行について、多くのドイツ人がどうでも良いと思っていたということがより恐ろしかった。ヒトラーのような独裁者、悪政を止めることができるのは市民であり、市民の責任も重いだろう。日本もどんどんと民主主義が後退していくのを日々感じるが、市民が声を上げていかなければいけないのだと自戒の思いを強くした。

Posted byブクログ

2023/03/13

たいへん読みやすいながら、情報量も適度でナチ政権成立過程がとても分かり易い。 この手の本の中ではイチオシにしたい。

Posted byブクログ

2022/11/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すごく面白かった。知らなかったことがたくさんで勉強不足を痛感した ヒトラーはそれこそ最初からカリスマ的な存在だったと思っていたので、失敗して、そこから這い上がった人生はドラマ性があった ドイツ人にほとんど賛成されて首相になったのではなく政治の企みが含まれて最悪な結果を生んでしまったのはなんだかなあ 自分と関係ない、むしろ普段疎んでいる人たちがいなくなることで自分たちに利益が生じるから起きている出来事には目を瞑る、これは現代にも通じるところがあると感じたし遠くの出来事ではなくてありうることでもあると思った。

Posted byブクログ

2022/07/31

「ヒトラーとナチス・ドイツ」石田勇治著、講談社現代新書、2015.06.20 364p ¥994 C0222 (2022.07.31読了)(2022.05.27購入)(2018.07.17/10刷) 【目次】 はじめに 第一章 ヒトラーの登場 若きヒトラー 政治家への転機 ナチ...

「ヒトラーとナチス・ドイツ」石田勇治著、講談社現代新書、2015.06.20 364p ¥994 C0222 (2022.07.31読了)(2022.05.27購入)(2018.07.17/10刷) 【目次】 はじめに 第一章 ヒトラーの登場 若きヒトラー 政治家への転機 ナチ党の発足まで 党権力の掌握 クーデターへ 第二章 ナチ党の台頭 カリスマ・ヒトラーの原型 「ヒトラー裁判」と『我が闘争』 ヒトラーはどのようにナチ党を再建したのか ヒトラー、ドイツ政治の表舞台へ 第三章 ヒトラー政権の成立 ヒトラー政権の誕生 大統領内閣 議会制民主主義の崩壊 第四章 ナチ体制の確立 二つの演説 合法的に独裁権力を手に入れる 授権法の成立 民意の転換 体制の危機 第五章 ナチ体制下の内政と外交 ヒトラー政府とナチ党の変容 雇用の安定をめざす 国民を統合する 大国ドイツへの道 第六章 レイシズムとユダヤ人迫害 ホロコーストの根底にあったもの ヒトラー政権下でユダヤ人政策はいかに行われていったか 第七章 ホロコーストと絶滅戦争 親衛隊とナチ優生社会 第二次世界大戦とホロコースト 絶滅収容所の建設 ヒトラーとホロコースト おわりに 関連年表 参考文献・図書案内 ☆関連図書(既読) 「物語 ドイツの歴史」阿部謹也著、中公新書、1998.05.25 「ドイツ史10講」坂井榮八郎著、岩波新書、2003.02.20 「ヒトラーの抬頭」山口定著、朝日文庫、1991.07.01☆関連図書(既読) 「わが闘争(上)」ヒトラー著・平野一郎訳、角川文庫、1973.10.20 「わが闘争(下)」ヒトラー著・平野一郎訳、角川文庫、1973.10.20 「アドルフ・ヒトラー」ルイス・スナイダー著・永井淳訳、角川文庫、1970.06.30 「ユダヤ人とドイツ」大澤武男著、講談社現代新書、1991.12.20 「ヒトラーとユダヤ人」大澤武男著、講談社現代新書、1996.05.20 「白バラは散らず」インゲ・ショル著・内垣啓一訳、未来社、1964.10.30 「荒れ野の40年」ヴァイツゼッカー著・永井清彦訳、岩波ブックレット、1986.02.20 「ナチス追及」望田幸男著、講談社現代新書、1990.08.20 「ナチス裁判」野村二郎著、講談社現代新書、1993.01.20 「ドイツ人のこころ」高橋義人著、岩波新書、1993.01.20 「ぼくのドイツ文学講義」池内紀著、岩波新書、1996.01.22 「脱原発を決めたドイツの挑戦」熊谷徹著、角川SSC新書、2012.07.25 「ドイツリスク」三好範英著、光文社新書、2015.09.20 「世界最強の女帝メルケルの謎」佐藤伸行著、文春新書、2016.02.20 (アマゾンより) ヒトラーは、どのようにして大衆の支持を得て独裁者となったのか。安楽死殺害やホロコーストはいかにして行われたのか。その歴史を知るための入門書であり、決定版の書。ナチ体制は、単なる暴力的な専制統治ではなく、多くの国民を受益者・担い手とする「合意独裁」をめざした。最新研究をふまえて、未曾有の悪夢の時代を描く。(講談社現代新書) 「人類の歴史における闇」ともいえる、ヒトラー政権時代。 その数々の疑問に、最新研究をふまえ、答える。 当時の歴史やその背景を知るための入門書であり、決定版の書。 ・ヒトラーはいかにして国民を惹きつけ、独裁者に上りつめたのか? ・なぜ、文明国ドイツで、いつのまにか憲法は効力をなくし、議会制民主主義は葬り去られ、基本的人権も失われたのか? ・ドイツ社会の「ナチ化」とは何だったのか? ・当時の普通の人びとはどう思っていたのか? ・なぜ、国家による安楽死殺害や、ユダヤ人大虐殺「ホロコースト」は起きたのか?

Posted byブクログ

2022/07/10

冒険屋書店の選書で購入 第一次世界大戦後のドイツで、なぜヒトラーがあそこまでの独裁国家を築けたのか? 第一次世界大戦に従軍したヒトラーが、いかに成り上がっていったのかをわかりやすく解説している。 あそこまでユダヤ人を忌み嫌ったのはなぜなのか? ホロコーストを続けられたのはな...

冒険屋書店の選書で購入 第一次世界大戦後のドイツで、なぜヒトラーがあそこまでの独裁国家を築けたのか? 第一次世界大戦に従軍したヒトラーが、いかに成り上がっていったのかをわかりやすく解説している。 あそこまでユダヤ人を忌み嫌ったのはなぜなのか? ホロコーストを続けられたのはなぜなのか? が、わかる

Posted byブクログ