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何者 の商品レビュー

4

1279件のお客様レビュー

  1. 5つ

    357

  2. 4つ

    481

  3. 3つ

    264

  4. 2つ

    47

  5. 1つ

    10

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2024/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

めちゃくちゃに面白かったです。 解説も面白かったです。 いったん解説の話したいんやけど解説書く人ほんとすごいっていうか、なんかさ、読み終わった後って色んな感情あるんやけど言語化できんくてもどかしくなると言いますか、まぁ今回も完全にそれやったんやけど三浦大輔さんがすごくわかりやすく言語化してくれたなーって思って、っていう気持ちです。 「『何者』の魅力は、主人公の立場で感情移入し、安全な場所で傍観していた読者が、いきなり当事者に変わるところ」マジこれなんよ!ってなった。 もうほんと自分が恥ずかしくなったね。 何が恥ずかしいって、どうしても自分が当事者って認めたくなくて、「いやでも俺はTwitterやってないし、そーゆーの嫌いだし」とかまだ自分が違うってところを探そうとしとったところね。 なんか人より色々考えてる、人より優れてるって思いたかったっていうか、思っとったのがもう朝井リョウにはバレバレなのがほんと恥ずかしい。 どんでん返しすごいぜこりゃあ。 ただ最後の「長所は、自分がカッコ悪いことを認めることができた」っていうセリフ、なんか救われた気がしました。 大学2年に上りたての僕ですが、この段階で読めてよかったって心底思えた。

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2024/05/28

読み進めていくうちにその人その人の見方が変わって引き込まれた。あまり得意なストーリーではなかったが、面白かった

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2024/05/28

朝井リョウさんの小説は2冊目。自分のどこかに嫌な部分があることを登場人物のリアルな描写を通して気付かされるなあと、前回も思った。今回もゾワっとするくらいリアルで、就活を自分がしたかのような感覚に陥った。何者にもなれない自分を受け入れるのは、強さなんだろうな。

Posted byブクログ

2024/06/02

誰も救われない小説じゃないか!そう思って解説を読んで救われました。笑 読者はきっとみんな、読みながら登場人物と自分自身と一々照らし合わせてしまうのではないか?そして結果、自己嫌悪に陥る。「あ、コイツ嫌だな」って思った後に気がつく。「あ、コイツと似てる」って。 誰もが持つ自我、...

誰も救われない小説じゃないか!そう思って解説を読んで救われました。笑 読者はきっとみんな、読みながら登場人物と自分自身と一々照らし合わせてしまうのではないか?そして結果、自己嫌悪に陥る。「あ、コイツ嫌だな」って思った後に気がつく。「あ、コイツと似てる」って。 誰もが持つ自我、それから生まれる自己主張。それが誰かにとっては不快なものになる。みんながみんな、自分をさらりと受け入れてくれるとは限らない。 でも、そういう意味ではみんな同じなんだよ。お互いカッカしたり、批評して、否定するのではなく赦していこうよ。 そういう願いが込められていたら素敵だな。

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2024/05/26

数年前のことではあるが、自分の就活時代のことを思い出しながらさくさくと読むことができた。自分も大学4年生の頃、就活掲示板を見て自分にはまだ連絡が来てないと小さなことで一喜一憂してしまっていたり、何でもいいから内定が欲しくて全く興味のない会社の面接を受けていたりしていたなぁと。 新...

数年前のことではあるが、自分の就活時代のことを思い出しながらさくさくと読むことができた。自分も大学4年生の頃、就活掲示板を見て自分にはまだ連絡が来てないと小さなことで一喜一憂してしまっていたり、何でもいいから内定が欲しくて全く興味のない会社の面接を受けていたりしていたなぁと。 新卒至上主義は今となっては少しずつ減っては来ているものの、大企業であればあるほど、新卒至上主義•年功序列がまだまだ根深く残っている。 新卒の離職率を下げるためには、新卒至上主義を無くす以外ないだろうなぁと改めて思ったりした。

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2024/05/26

就活時代を思い出した。 エントリーシート、面接、グループディスカッション…。 自分をアピールしなきゃだけど、考えれば考える程、自分の強みって何だ?ってなってた。 今となっては何であんなに必死だったんだろ?って思うけど。 面接官も人間だから人間を完璧に見抜ける訳無いのに、それが社会...

就活時代を思い出した。 エントリーシート、面接、グループディスカッション…。 自分をアピールしなきゃだけど、考えれば考える程、自分の強みって何だ?ってなってた。 今となっては何であんなに必死だったんだろ?って思うけど。 面接官も人間だから人間を完璧に見抜ける訳無いのに、それが社会の評価みたいに思っちゃうよね。 クラスメイトでも私生活ダメダメで何又もしてるのが何社も内定出て、皆の事フォローしたり真面目な人がずっと内定出なかったなぁ。 今はSNSで自由に発信出来るようになったけど表と裏で大変そう。 初めての朝井リョウ作品でしたが、読みやすくて発想も面白かったです。

Posted byブクログ

2024/05/25

人を咎める言葉が流暢に流れる様子を読んで、 人のカッコ悪さを見つめる機会となった。 ちょうど読んだのが就活中だったからたまに共感しながら読んだ。

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2024/05/19

Audibleで読了。 就活で自分の全てが否定された気持ちになる。 SNSに逃げて承認欲求を満たそうとしたり、鬱憤を晴らすっていうのは、今となっては社会問題化してるしいろんな人に刺さる作品だと思う。 登場する就活生、全員の嫌な感じの要素が 私の中にしっかりあるから全員の気持ち...

Audibleで読了。 就活で自分の全てが否定された気持ちになる。 SNSに逃げて承認欲求を満たそうとしたり、鬱憤を晴らすっていうのは、今となっては社会問題化してるしいろんな人に刺さる作品だと思う。 登場する就活生、全員の嫌な感じの要素が 私の中にしっかりあるから全員の気持ちが分かる。 若い頃の「何者かになりたい」って気持ちは めちゃくちゃ分かる!! 瑞月の拓人の扱いが酷いなぁ〜。と思った。 要所要所で拓人を頼ってあの感じで拓人の好意を 気付いてないとは思えないんだよなー もし、拓人の好意を知った上で光太郎と 復縁するために近づいたなら 瑞月はなかなかの女性だな。と思った。

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2024/05/13
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途中まで主人公に感情移入させといて最後に突き放すというどんでん返しには驚いたが、少し説教じみいてあまり好きではなかった。

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2024/05/12
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※このレビューにはネタバレを含みます

持久走一緒に走ろうなとか、テスト勉強全然してないわとか謎アピールあったなぁ笑と回想しながら、ギンジや隆良の様な人脈大事、自己啓発受け売りの権化みたいやヤツも、リアルやなーちょっと痛いな。と読み進めると、ハッとさせられる。達観者ヅラで評論していた拓人と重なり、若干顔が引きつる笑 最後ぶった斬られる拓人のいたたまれない感はエグかったが、何者かになろうともがく理香やギンジへの見る目が変わったのは確か。

Posted byブクログ