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何者 の商品レビュー

4

1279件のお客様レビュー

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    357

  2. 4つ

    481

  3. 3つ

    264

  4. 2つ

    47

  5. 1つ

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2015/07/11

就活生がリアルに描かれている。 認めたくない自分の感情と向き合って確かめたような感覚になった。 光太郎のような人間になりたいけどきっと私にはなれない、そう思った。

Posted byブクログ

2015/07/10

震えた。自分には理香っぽい肩書き主義みたいなところも、拓人っぽい人を離れたところから観察して冷ややかな視線を投げかけるところもあるなあと改めて感じた。いわゆる「意識高い系大学生」が苦手でそんな彼らを見下しているような気持ちがなかったと言えば嘘になるけど、自分が不快さを感じたりする...

震えた。自分には理香っぽい肩書き主義みたいなところも、拓人っぽい人を離れたところから観察して冷ややかな視線を投げかけるところもあるなあと改めて感じた。いわゆる「意識高い系大学生」が苦手でそんな彼らを見下しているような気持ちがなかったと言えば嘘になるけど、自分が不快さを感じたりするポイントは自分が心の奥底で自分の一番直さなきゃって自然と思ってるポイントなんじゃないかと思い始めてからちょっと考え方が変わった。自分が今、大学でことばを扱う勉強をしているのにもかかわらず、ことばに対して鈍感だったか、選ばれなかった言葉に対する配慮がなかったかを痛感した。 なんか、このレビューすらもうまくまとめられないくらい自分のなかで感情がぐちゃぐちゃしてる。でもそれくらいネット上に言葉を発信するうえでの意識が変わるってことなのかも。

Posted byブクログ

2015/07/09

身につまされるような最高の痛々しさ。自分自身の就活なんて遠い昔のことなのに、字を追う目も繰る手も止められなかった。何者になるのか、何者になれるのか、きっと私は答えが出せない。

Posted byブクログ

2015/07/08

朝井リョウの言葉はいつも私の心の中にスッと入ってくる。今回もそうで読み終わった後に泣いてしまった。今、私が終活という登場人物と同じ状況にいることでさらに共感する場面が大きかったことが影響しているのかもしれない。人間のこころの汚い部分。自分で気づかないようにしていた部分。私は今それ...

朝井リョウの言葉はいつも私の心の中にスッと入ってくる。今回もそうで読み終わった後に泣いてしまった。今、私が終活という登場人物と同じ状況にいることでさらに共感する場面が大きかったことが影響しているのかもしれない。人間のこころの汚い部分。自分で気づかないようにしていた部分。私は今それにきちんとむかい合わなければならない。みずきのことばが胸にささる。私も自分の足で歩いていこう!

Posted byブクログ

2015/07/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「自分と全く同じ高さで、同じ角度で、その線路を見つめてくれる人はもういない」 就職活動って、まさにそういうことを意識するための瞬間というか、私たちが覚悟を決めるための機会なんだって思います。 自分の人生ってこれからどうしていきたいんだろう、どういう選択がベストなんだろう。 考えても考えても、時間しか答えを与えてはくれない。間違えて初めて、やってきたことが間違いだったと気付く。 その間違いも、人それぞれです。誰かの間違いは、誰かにとっては正解だったりして。 これから入る会社は、私たちの最終ステータスになり得る会社。 だから、知名度とか、年収とか、自分を大きく見せられるような要素が気になって、大切なところを見失ってしまう。人より優位に立っていたいって、無意味すぎるプライドが先に立ってしまう。 「人生の負け組」みたいになるのが怖くて。 そういう人ってたくさんいると思います。 言葉には出さない。 言葉には出さないけれど、そういう風に見えないように、でも匂わすようなツイートをしてみたり。 私も、そういうツイートを、書いてはキャンセルを押し…って 右往左往する。 誰も気にしてないフォロワーの数とか、 誰も気にしてないお気に入りの数とか、 気にされているようで実は自分の立ち位置を確認したいがために聞かれている内定の数とか、 いつどうなるかわからない社会の中にある内定先とか、、、 気にしてしまうのが就活生で、気にしてしまうのが人間で、でもそのまま、「カッコ悪い」ってことを認めて、足掻いていかなきゃいけないんだなって深く感じた一冊でした。

Posted byブクログ

2015/07/08

就活がテーマの小説だと思って読んだけど、若者のインターネットに関する意識とか問題も浮き彫りになっていて面白い。私が大学生の頃とは、環境がまた変わってきてるよなぁ。。

Posted byブクログ

2015/07/08

あぁ、読み終わってしまった。そんな風に今寂しく思う。決して長い時間読んでいたわけではなく、自分でもびっくりするほど続きが気になって一気に読んだ。拓人や光太郎、瑞月、理香の生活の続きがもっと見たい。そんな名残惜しさが読了後に残った。 私は裏アカ作って発信したりはしないし、カッコ悪く...

あぁ、読み終わってしまった。そんな風に今寂しく思う。決して長い時間読んでいたわけではなく、自分でもびっくりするほど続きが気になって一気に読んだ。拓人や光太郎、瑞月、理香の生活の続きがもっと見たい。そんな名残惜しさが読了後に残った。 私は裏アカ作って発信したりはしないし、カッコ悪く頑張る人が嫌いじゃないけど、拓人とは似たところがあると思う。観察者になっちゃうところとかSNSで全てを語ろうとする人を敬遠しちゃうところとか。だから理香の言葉にドキドキさせられた。 自分は何者なのか。きっと今の自分も単なる自分で、これからの自分も相も変わらず自分なのだろう。 朝井リョウという作家。私と同い年で同じ大学で隣の学部だったけど接点はなかった。なんとなく読むタイミング逃してたけど、他の作品もよんでみたい。 あ、あと個人的にはギンジのこと、もう少し描いて欲しかったような気もする。

Posted byブクログ

2015/07/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

就活を舞台にした「意識高い系」と「評論系」の戦い。 個人的に「がんばってる」アピールの強い人が苦手なので、終盤まで痛快な気持ちで読み進める。でも、最後にガツンとやられた。種類の違う「痛い」人たちの苦しみが描かれていたというオチだ。 twitterで色々発信している人が読んだらどんな感想を持つのか興味がある。

Posted byブクログ

2015/07/07

まさに周りが就活中、来年は自分の番であるのでつい身近な内容だと思い手をつけたこの本。P299の12行目から一気に読み進めるほどでした。ネット世代の私たちにとってリアリティのある内容でドキドキしました。 2015.7.7

Posted byブクログ

2015/07/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

朝井リョウの作品を初めて読んだ。面白かった。さすが直木賞受賞作。 最初この本を手に取った時は、「言葉遊びの好きな若い作家が、自分の言葉の選ぶセンスいいだろ!」的な作品だと思って読み始めた。その域を超えて面白かった。 特に最後のスピード感、息苦しさはすごい。 自分も8年前に就活を経験したが、当時のことを思い出した。就活の難しさ、あと少しの面白さ、がうまく書かれていた。 朝井リョウをいう作家は非常にひねくれていて、社会を斜に構えてみていて、いやらしくて、頭の回転の速い、作家なんだなと思った。 今後も、朝井リョウの作品を読んでみようと思う。 最後、おもしろかったとこのメモ。備忘録。笑 「ツイッター等の短い言葉で、その中で選ばれた言葉が、選ばれているかが重要で会えるかと感じる。しかしそうではない。電話のように、リアルタイムのやり取りの中で、かわされた、ツイッター等で選ばれなかった言葉の方が、よっぽどその人の言葉を表している。その発言の裏側に対して、想像力を働かせる。」 「今までは自動的に区切られてきた。小学→中学→高校→大学。その先は、自分で動かないと「名前=肩書」が変わらない。」

Posted byブクログ