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「学力」の経済学 の商品レビュー

4

491件のお客様レビュー

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    133

  2. 4つ

    209

  3. 3つ

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2016/01/19

図書館で借りて読んだけれど良い本だったので購入しようと思います。 とりわけ,一番心に残ったのは「学校で平等を重視した結果,ー手をつないでゴールしましょうという運動会などーの影響を受けた人は,他人を思いやり,親切にし合おうという気持ちに欠ける大人になってしまう」ということ。なんとな...

図書館で借りて読んだけれど良い本だったので購入しようと思います。 とりわけ,一番心に残ったのは「学校で平等を重視した結果,ー手をつないでゴールしましょうという運動会などーの影響を受けた人は,他人を思いやり,親切にし合おうという気持ちに欠ける大人になってしまう」ということ。なんとなく心当たりもあり,納得してしまった。 それ以外にも, ・教育についてみんなが主観で語りすぎ。(ゲームがダメとかは主観でしかない) ・インプットへのご褒美が効果的。 ・もともとの能力を褒めるのはあまり効果がない。 ・本来手段であるはずのものが,制作目的化している。(タブレット配布を目標にするとか,これはほんとばかばかしい) 等等いろいろ心に残りました。 あとデータは積極的に公表すべきと感じました。

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2016/01/17

購入していないので、★4つだが、子どもを持つ親にはオススメできる。子どもの教育にどのような手段が良いのかをエビデンスをベースに具体例をいくつも紹介している。後半は学校教育制度に関する政策提言の雰囲気があるが前半は家庭で対処できるもの。とても参考になった。

Posted byブクログ

2016/01/15

教育経済学の本を初めて読んだ。 世の中では、多くの人が教育を語る。誰しもが教育を受けた経験があるからだ。 日本は、受験戦争の詰め込み教育が良くないという世論が高まると、ゆとりの教育へシフトし、ゆとり教育に批判が集まると、引き締めるということを繰り返してきた。 今後の教育に関してど...

教育経済学の本を初めて読んだ。 世の中では、多くの人が教育を語る。誰しもが教育を受けた経験があるからだ。 日本は、受験戦争の詰め込み教育が良くないという世論が高まると、ゆとりの教育へシフトし、ゆとり教育に批判が集まると、引き締めるということを繰り返してきた。 今後の教育に関してどのような政策を取るべきかを分析するのが教育経済学である。教育を定量化し、費用対効果の高いものを抽出する。 その手法はもちろん、家庭内教育にも敷衍できる。 教育経済学を今後も勉強しよう。

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2016/01/09

主張はエビデンスベースドで考えましょう、ということで、これには本当に同意できます。だいたいみんな好き勝手言いすぎなんよ。

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2016/01/06

とても良かった!目からウロコ。 ●政治家や教育学者の先生方がテレビで話すような経験に基づいた教育論は、非常に主観的である。 ●日本では誰もが教育を受けた経験があるので、主観的な内容であれば、誰でも教育について語れてしまう。 ●欧米諸国ではきちんと実験とデータに基づいた教育論が展...

とても良かった!目からウロコ。 ●政治家や教育学者の先生方がテレビで話すような経験に基づいた教育論は、非常に主観的である。 ●日本では誰もが教育を受けた経験があるので、主観的な内容であれば、誰でも教育について語れてしまう。 ●欧米諸国ではきちんと実験とデータに基づいた教育論が展開されている。 ●しっかりしたエビデンスを基に、費用対効果の大きいものに的を絞って教育政策を施すべき。(日本はそれがされておらず、欧米のデータでは効果がないとされる政策に多額の税金が使われていたりする。) 前半部分は、子育てにも役立つ情報が満載。 科学的なデータが基になっているので、説得力も大きい。 日本でも今後、このような研究が進んでいけばいいなと思う。 日本の教育に関するデータがまだまだ少ないということで、「もっと知りたい!」「あともう一歩踏み込んでほしい!」という気持ちが残る本だったので、★4つ。

Posted byブクログ

2016/01/02

サイエンス作家竹内薫書評 「科学的根拠」にもとづく教育の重要性を説く。科学技術立国日本の教育が、ある意味、非科学的だというのもショッキングな話だ。まさに目から鱗(うろこ)が落ちる、新しい教育学の本。

Posted byブクログ

2016/01/02

教育に統計学の考え方を応用して徹底的にデータを基に考察した一冊。子供の教育には様々な要因があるのだから個人の経験ベースで語るのは非科学的で説得力に欠けるという著書の主張には大いに納得。統計データも調べ方によって優劣があるという「エビデンスの階層」の話が興味深かった。

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2016/01/01

「褒め言葉は有効?」「ゲームは暴力的になる?」「ご褒美はマイナス?」など、たぶん……という教育についての考え方をデータを基に分析したもの。 確かに「私の経験で言うと」「自分はこう育ったから」で、なんとなくこどもと接している人が多いけれど、要はその子の「今」だけではなくて「先」も見...

「褒め言葉は有効?」「ゲームは暴力的になる?」「ご褒美はマイナス?」など、たぶん……という教育についての考え方をデータを基に分析したもの。 確かに「私の経験で言うと」「自分はこう育ったから」で、なんとなくこどもと接している人が多いけれど、要はその子の「今」だけではなくて「先」も見据えて関わっていこうということだと思う。

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2015/12/30

教育に限らないが、分析にはデータが必要。データは統計的に意味のあるランダム化比較試験で得られる必要がある。 そして教育に限って言うと、誰もが教育を受けてきた「元経験者」の立場から、データによらず(自らとその周囲の経験だけで)、主観的に(深い分析なく)話してしまう傾向がある。自分の...

教育に限らないが、分析にはデータが必要。データは統計的に意味のあるランダム化比較試験で得られる必要がある。 そして教育に限って言うと、誰もが教育を受けてきた「元経験者」の立場から、データによらず(自らとその周囲の経験だけで)、主観的に(深い分析なく)話してしまう傾向がある。自分の成功体験、誰かの成功体験、そしてありそうな因果関係の思い込み・・・。 教育政策も、家庭での子どもの教育方針にも、こうしたエビデンスに基づいた施策が合理的だと思った。非常に画期的な本だと思います。

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2015/12/27

いろんな反論は可能だと思う。 僕がもっとも気になったのは、心理学についての素朴な信奉について。 ちょっと論文読めばわかるけど、心理尺度とかってぜんぜん「科学的」じゃなくて、「おいおい、ほんまにこんなこと言ってええんかいな」みたいなものがすごく多い。実際、追試しても違う結果出る可能...

いろんな反論は可能だと思う。 僕がもっとも気になったのは、心理学についての素朴な信奉について。 ちょっと論文読めばわかるけど、心理尺度とかってぜんぜん「科学的」じゃなくて、「おいおい、ほんまにこんなこと言ってええんかいな」みたいなものがすごく多い。実際、追試しても違う結果出る可能性が高いしね。 でも、それでも、本書のようなアプローチにはとても意味があるし、エビデンスをもとに政策決定すべきという姿勢には心から賛同する。 類書がたくさん出て、本書で展開されているような議論が活発化したら素敵だなあと思う。 あ、あと、ドラえもんとパーマンを混同しているのが玉に傷。

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