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「学力」の経済学 の商品レビュー

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491件のお客様レビュー

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    133

  2. 4つ

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  3. 3つ

    86

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2016/02/06

教育の諸々が経済等に及ぼす効果を実験で検討した研究を紹介しつつ,よくある問いに答えるもの。ただし海外の研究ばっかりなので,日本でどうするべきかを考えるときにこれをまるっとスルーするのも闇雲に取り入れるのも困っちゃうかなー。

Posted byブクログ

2016/02/05
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世に出回っている諸々の教育論は、裏付けを持たない、各自の経験に基づいた主観論が中心。教育論にデータによるエビデンスを加えることで、本当に効果のある教育が浮かび上がる。では、その効果のある教育方法とは・・・、っといった内容。 うん、確かに膨大なデータ分析に基づいた有意差がある方法を取り入れた方が良いんだろうなぁとは思うものの、一方で子供の教育はそんな統計データでは割り切れないことの方が大きいのでは無いのか、っといった疑問も拭えず。 国が教育の政策を決定していくときなんかは、統計データも確認しながら舵取りしてもらった方が良いけども、個々の家庭に落とし込んだ時には、最低限の礼儀や守るべきルールは叩き込むとして、後はなるようになる!、なりたいようになれ!、で良いんじゃないのかなーと思います。子供の人生に統計学を持ち出してアーダコーダー親が言うのは、なんとなく違和感がありますね。 と言いながら、面白かったなーと思った点。この辺りは日々のやり取りのエッセンスとして参考にしよう。 ・ニンジンぶら下げ作戦は有効。但し、直ぐにもらえるご褒美で、かつ結果数値ではなく、結果数値に繋がるであろうやれば出来る行動に対してインセンティブを出すのが良い。テストで100点撮ったらご褒美!ではなくて、毎日30分机で勉強出来たらご褒美!っといった具合。 ・褒めて育てる場合は、結果に対して「スゲー、天才!」という褒め方はNG。何もしないでも出来るという勘違い野郎を育てるし、その癖、出来ないとすぐ心が折れる弱虫君になりやすい。 褒めて育てる場合には、結果に繋がった過程の行動を褒めることが大事。ここを褒めらると「頑張れば出来る」というマインドを持たせやすく、壁にぶつかっても乗り越えられる子に育つ傾向がある。

Posted byブクログ

2016/02/05
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 日本ではまだ、教育政策に科学的な根拠が必要だという考え方はほとんど浸透していないのです。(p.4?)

Posted byブクログ

2016/01/28
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データにより論理的に議論を進めるのはいいことです。 ただ、著者の言うように結果にいたる要因が多岐にわたるので、いい方向にもっていくのは難しい問題なのかもしれません。

Posted byブクログ

2016/01/26

興味深い内容ばかり。 ここで登場する研究結果がアメリカのものばかりであることが気になったところ。 日本で「これが良い」と言われたり「やってみよう」ということは根拠の乏しいものが多いのか,と残念に思うようになった。 確かに,教育課程でも十分な結果が得られたり分析がなされないまま変え...

興味深い内容ばかり。 ここで登場する研究結果がアメリカのものばかりであることが気になったところ。 日本で「これが良い」と言われたり「やってみよう」ということは根拠の乏しいものが多いのか,と残念に思うようになった。 確かに,教育課程でも十分な結果が得られたり分析がなされないまま変えられたりするので変えたところで失敗に終わるだろう,というのが大体分かってしまう。 この本で訴えられていることを我々はもっと真摯に受け止め,実際に行動に移していかなければいけないと思った。 教育関係者だけでなく,親にも読んでいただきたい1冊。

Posted byブクログ

2016/01/25

「人は騙せてもデータは騙せない」というテーマでデータに基づく教育への話が新鮮で面白かったです。ご褒美で釣るのはインプットに対して、悪い成績で褒めると根拠のない自信家に、勉強しなさいでなく一緒に勉強を見るとすぐに実践応用出来ることが多く息子がいる身なので意識したいと思います。

Posted byブクログ

2016/01/24

因果関係と、相関関係は違う。本当に因果関係があるかどうか確認が大切。 ⭐︎ご褒美について インプットとアウトプット、 インプットにご褒美を与えるべき テストの結果よりも勉強のしかた、習慣のつけかたなど 遠い将来より、近い未来 近い未来に対する方がモチベーションは高まる...

因果関係と、相関関係は違う。本当に因果関係があるかどうか確認が大切。 ⭐︎ご褒美について インプットとアウトプット、 インプットにご褒美を与えるべき テストの結果よりも勉強のしかた、習慣のつけかたなど 遠い将来より、近い未来 近い未来に対する方がモチベーションは高まる ご褒美をあげたからといって、勉強が楽しいという内的インセンティブは失われない お金よりトロフィー ⭐︎褒めかた、脳力より努力をほめる ⭐︎教育投資の収益率が高いのは、小学校入学前の幼児教育 ⭐︎

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2016/01/21

教育経済学という学問。アメリカはデータや実験が豊富にあり、それを実際の教育行政に生かしている。日本はほぼないし、あっても公開していない。 幼児教育や質の高い教師の重要性をデータで示した。 ご褒美はテストの点数などのアウトプットではなく、本を読むなどのインプットに対して与えるべき。...

教育経済学という学問。アメリカはデータや実験が豊富にあり、それを実際の教育行政に生かしている。日本はほぼないし、あっても公開していない。 幼児教育や質の高い教師の重要性をデータで示した。 ご褒美はテストの点数などのアウトプットではなく、本を読むなどのインプットに対して与えるべき。子供が小さいうちはお金ではなく、トロフィーなど。 学力が高いという原因が、自尊心が高いという結果をもたらしている。 学生の自尊心を高めるような介入は成績を良くしない。能力をほめることは、子供のやる気をむしばむ。 一日一時間程度のテレビやゲームの生き抜きは罪悪感必要なし。 学力の高い友達の中にいると自分にもプラス。 問題児の存在が、学級全体の学力に負の因果効果を与える。 幼児教育が一番収益率が高い。 自制心や、やり抜く力を持つことは成功にとって重要。 少人数学級は学力を上昇させるいんがこうかはあるものの、他の政策と比較すると費用対効果は低い政策。 学校だけでなくどのような親に育てられたかが学力に与える影響大きい。学力テストの県別順位は意味なし。 平等教育をすると、思いやりにかける大人になる。平等な能力だから努力すれば成功できるはず、成功していないのは努力していないからだ、と思わせる。

Posted byブクログ

2016/01/20

これから子どもを育てる身としては大変参考になった。ただし、あくまでも参考にとどめ、宗教のように信じ込み、その通りに行動するのは危険だと思う。書いてあることは統計上の結果なのだからある程度、正しいに違いないが、こどもはひとりひとり異なるのだから、まずは自分の子どもを真剣に観察し、我...

これから子どもを育てる身としては大変参考になった。ただし、あくまでも参考にとどめ、宗教のように信じ込み、その通りに行動するのは危険だと思う。書いてあることは統計上の結果なのだからある程度、正しいに違いないが、こどもはひとりひとり異なるのだから、まずは自分の子どもを真剣に観察し、我が子にとって良い選択をすることが大事だと思う。

Posted byブクログ

2016/01/19

あまり新しいことは書かれていない。 日経edu+やAERAwithKIDSなどの雑誌や、日経DUALを定期的に読んでいる層にとっては、あー聞いたことあるな、という話が多いのでは。 一方で、もともと自身で様々な情報源からより教育効果の高い育児や教育ができる親と、そうした経験値の...

あまり新しいことは書かれていない。 日経edu+やAERAwithKIDSなどの雑誌や、日経DUALを定期的に読んでいる層にとっては、あー聞いたことあるな、という話が多いのでは。 一方で、もともと自身で様々な情報源からより教育効果の高い育児や教育ができる親と、そうした経験値の少ない親との格差こそ、そのまま年収と学力の相関関係に繋がっているように思う。 ここに書かれている実践方法を、等しく親に対して教育することで、学校外での学習格差を埋める必要性があると感じた。

Posted byブクログ