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下流老人 の商品レビュー

3.6

85件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    27

  3. 3つ

    30

  4. 2つ

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2023/10/06

日本国内の格差と社会保障制度の漏れ、その犠牲となる老人について学べます。 どうしても分断化された社会においては、政治的には老人優遇、将来のことを考えれば若い人たちを考えろ!と老人を単なる負債•コストと捉えがちです。 相対的に見て老人の方が、、、という考え方に一理ありますが、膨大...

日本国内の格差と社会保障制度の漏れ、その犠牲となる老人について学べます。 どうしても分断化された社会においては、政治的には老人優遇、将来のことを考えれば若い人たちを考えろ!と老人を単なる負債•コストと捉えがちです。 相対的に見て老人の方が、、、という考え方に一理ありますが、膨大な量の老人たちが苦しい生活をしている実情を知ることで、日本という国のバッファが急速に無くなっている実情を知れました。

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2023/05/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・「普通」から「下流」に陥るパターン ①病気や事故による高額な医療費の支払い ②高齢者の介護施設に入居できない ③子どもがワーキングプア(年収200万円以下)や引きこもりで親に寄りかかる ④増加する熟年離婚 ⑤認知症でも周りに頼れる家族がいない 認知症+一人暮らし+悪徳業者→下流老人 ・「責任」と「権利」=社会保障の意義全体 →「責任」たくさん働いてお金持ちになるか、ほどほどの生活で良いかは、個人の責任に応じた自由 →「権利」健康で文化的な最低限度の生活を営むこと、個人の生命が守られることは、すべての人に与えられた権利。 それを守るために税金の存在意義があるので、税金をたくさん使う者は「悪」であり、容認し難いという認識を根本的に変える必要がある ・みな一様に救うべき→財源が豊富にある場合の理想論? 教育、福祉、介護と異なる分野が連携して横断的な施策を打ち出す必要がある

Posted byブクログ

2023/04/02

私達夫婦も既に仕事を辞めて、昨年、旦那が詐欺にあい、 お金をだまし取られてしまいました。幸い今のところ貧困に陥ってはいませんが、もしまた何か起きたら危ないですね。 生活保護をもらっている人の事を、私の父が見くだしたような感じだったことを思い出しました。でも、私は消費税も払っている...

私達夫婦も既に仕事を辞めて、昨年、旦那が詐欺にあい、 お金をだまし取られてしまいました。幸い今のところ貧困に陥ってはいませんが、もしまた何か起きたら危ないですね。 生活保護をもらっている人の事を、私の父が見くだしたような感じだったことを思い出しました。でも、私は消費税も払っているし、必要なら堂々と申請しようと思います。

Posted byブクログ

2023/01/30

著者の作品、ブクログ登録は2冊目になります。 著者、藤田孝典さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 藤田 孝典(ふじた たかのり、1982年7月19日 - )は、日本の社会活動家。 特定非営利活動法人ほっとプラス理事、...

著者の作品、ブクログ登録は2冊目になります。 著者、藤田孝典さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 藤田 孝典(ふじた たかのり、1982年7月19日 - )は、日本の社会活動家。 特定非営利活動法人ほっとプラス理事、反貧困ネットワーク埼玉代表、生存のためのコロナ対策ネットワーク共同代表などの、ホームレスや生活困窮者支援の活動に従事する。 聖学院大学客員准教授、四国学院大学学長特別補佐、客員教授として大学教員の職にもある。専門は現代日本の貧困問題と生活支援。 ---引用終了 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 年収400万円以下だと、将来「下流老人」に!? 約600万人が一人暮らし、うち半数は生活保護レベルの日本の高齢者。Nスペ「老後破産」でも話題となった老後崩壊の衝撃を、テレビ、新聞、ネットで今最注目の著者が描く。初の新書。 ---引用終了 「はじめに」を読むと、「下流老人」という言葉をつくったのは、著者だということがわかります。 「はじめに」の最初の部分を転載してみます。 本書を手にとっていただいた皆さんに知ってほしいことがある。 日本に「下流老人」が大量に生まれているということだ。この下流老人の存在が日本社会に与えるインパクトは、計り知れない。 下流老人とは文字通り、普通に暮らすことができない下流の生活を強いられている老人を意味する造語だ。 なぜこの言葉をつくったのかといえば、現在の高齢者だけでなく、近く老後を迎える人々の生活にも貧困の足音が忍び寄っており、「一億総老後崩壊」ともいえる状況を生み出す危険性が今の日本にあるためだ。

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2022/04/16

高齢者にばかり税金を使うのではなく、若い世代に投資すべきだと思っていた。しかし、予期しなかった様々な要因によって、誰でも下流老人になってしまうと知った。そのため、高齢者支援も必要であるし、生活が苦しくなった際は生活保護も積極的に活用すべきだと強く感じた。自分も十分に下流老人になる...

高齢者にばかり税金を使うのではなく、若い世代に投資すべきだと思っていた。しかし、予期しなかった様々な要因によって、誰でも下流老人になってしまうと知った。そのため、高齢者支援も必要であるし、生活が苦しくなった際は生活保護も積極的に活用すべきだと強く感じた。自分も十分に下流老人になる可能性があるため、今からしっかり対策していきたい。

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2022/03/22

将来ほとんどの人が下流老人となるという言葉にはインパクトを覚えた。 生活保護制度があるにも関わらず、日本は生活保護を受ける人に冷たい視線を与える。 それによってなかなか申請することが難しいというのもよく分かった。 ぎりぎりまで我慢をし、どうにもならなくなった時には死の直前というこ...

将来ほとんどの人が下流老人となるという言葉にはインパクトを覚えた。 生活保護制度があるにも関わらず、日本は生活保護を受ける人に冷たい視線を与える。 それによってなかなか申請することが難しいというのもよく分かった。 ぎりぎりまで我慢をし、どうにもならなくなった時には死の直前ということもあるという。 しかも、下流老人になるのは貯蓄がなかったから、怠惰な生活を送っていたからではないということもこの本を読んでよく分かった。 さぁ、ここから自分はどうするか。 自分の老後のためにいかに蓄えておくか。 歳を取ると、病気などによって莫大なお金が急に必要になることもある。 一生安心して暮らしていけるようにするためには、今から考えて行動していかなければならないと思った。 そして生活保護制度を見直し、本当に困っている人が安心して申請できる世の中になってほしい。

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2021/09/07

要はある程度稼いで納税し、ある程度蓄財していたとて、いろんな要因で老後資金不足に陥り困窮することは他人ごとではないということを、事実や事例をもとにこんこんと説明されている。非常に丁寧で納得できた。 生活保護レベルでの生活を余儀なくする「下流老人」は増える一方であると筆者は語る。...

要はある程度稼いで納税し、ある程度蓄財していたとて、いろんな要因で老後資金不足に陥り困窮することは他人ごとではないということを、事実や事例をもとにこんこんと説明されている。非常に丁寧で納得できた。 生活保護レベルでの生活を余儀なくする「下流老人」は増える一方であると筆者は語る。 一番感じたのは、「下流」が「不幸」には紐づいてはいないということ。 医療を受けれない、まともな食事を食べれない、満足した住居に住めない。 そこに文句を言う生き方自体に違和感は感じた。 日本のインフラや社会保障制度自体、他国と比べて水準が高いものであることは間違いない。 「赤信号、みんなで渡れば怖くない」とはよく言ったもので、これから下流老人だらけになるのだとすれば、同じ境遇で同じ生き方で死んでいく同志が増えていくということであり、その中でどのようにコミュニケーションを図り、楽しく生きていくかに注力したほうが効率も良いのではないか。 自分にも困窮してのたれ死ぬ可能性はあるという自覚を得たとともに、結局はコミュ力がものを言うとしか言えないなという感想でしかない。孤独は不幸。たとえ野垂れ死ぬとしても、周りにだれか一人でもいてくれたならこれ幸いである。

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2021/06/08

■下流老人がみて「ああなりたくない」というマインドが若者にできてしまい、それが貯金→消費抑制→経済悪化になってしまう ■親世代が下流老人になることで、それを支える現役世代まで共倒れとなってしまう。このように下流老人によって現役世代にも影響が出てしまう。 ■この国が抱える種々の社会...

■下流老人がみて「ああなりたくない」というマインドが若者にできてしまい、それが貯金→消費抑制→経済悪化になってしまう ■親世代が下流老人になることで、それを支える現役世代まで共倒れとなってしまう。このように下流老人によって現役世代にも影響が出てしまう。 ■この国が抱える種々の社会問題、こと貧困に関しては蜘蛛の巣のようにあらゆる方面にリンクしているのだ。そこで「下流老人に対する支援より、子供の支援を充実させるべきだ」とか「他に重要な政策があるのだから、我慢してもらうしかない」といった一面的な感情に基づいた二者択一論は、意味をなさないどころか、社会全体に貧困の綻びを拡大させる恐れすらある。 ■下流老人は、誰にとっても他人事ではないということ ■平成25年の給与所得者の平均給与は414万円。平成9年は467万円。15年間で50万円以上も年収が減っている。そして非正規雇用と相まって今後もこの減少傾向は続いていく。 ■関係性の貧困を克服することが重要。繋がりを大事に。

Posted byブクログ

2021/05/30

最近よく思うのは、 自分の大切な人を守るためにお金が欲しい。 一緒に自由を享受できるくらいのお金は持っておきたい。 自分とパートナーが生きていくためだけじゃなくて、 お互いの両親や子供のためにも、 私が今想像しているよりももっともっと経済力が必要なのではないか。 いつ病気にな...

最近よく思うのは、 自分の大切な人を守るためにお金が欲しい。 一緒に自由を享受できるくらいのお金は持っておきたい。 自分とパートナーが生きていくためだけじゃなくて、 お互いの両親や子供のためにも、 私が今想像しているよりももっともっと経済力が必要なのではないか。 いつ病気になっても、働けなくなっても、 何も諦めなくていい人間関係と資金って大事。 と改めて思わせてくれる本。 日本で起きている現状に直面したことで、 危機感を感じずにはいられない。

Posted byブクログ

2021/05/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者による下流老人の定義は「生活保護基準相当で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者」のことである。下流老人は①収入が著しく少ない②十分な貯蓄がない③頼れる人間がいない、という3つの特徴がある。 この下流老人は、元々生活力がない人はもちろん、現役時代は大手企業で勤めており、それなりに収入があった人でもなり得るというのが驚き。たしかに章をすすめていくと、離婚や病気・怪我など、予測できない出来事によって誰でも下流老人になってしまうリスクはあると思った。 最近連絡が取れるようになった姉がこれを読んで結婚出産に踏み切ったというので読んでみたけど、『家族や周囲の人との関係を作り助けてもらえた方が良い』と思ったんだろうな~個人的には子どもの存在によって下流老人に陥った事例もあり結婚の意欲は湧かなかった。笑 ただ、万が一の時には恥じらわず生活保護を受けようという気持ちにはなれた。まずはその必要がないように努力するという前提は大事だけど。

Posted byブクログ