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下流老人 の商品レビュー

3.6

85件のお客様レビュー

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    14

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2018/05/15

日本の高齢者の問題、特に経済面に関する問題がよくわかりやすく書かれている。現在の若者の多くは下流老人と化す。非正規雇用がこんなに増えるとは誰も思わなかったし、婚姻率も下がり、老後を助けてくれる子供も生まない人々が増えてきた。即効性のある解決策は難しいであろう。しかし現実を理解する...

日本の高齢者の問題、特に経済面に関する問題がよくわかりやすく書かれている。現在の若者の多くは下流老人と化す。非正規雇用がこんなに増えるとは誰も思わなかったし、婚姻率も下がり、老後を助けてくれる子供も生まない人々が増えてきた。即効性のある解決策は難しいであろう。しかし現実を理解することが何より大切である。

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2018/03/11

「老後はなんとかなるだろう」という特に根拠のない楽観的な考えが、本書を読むとできなくなる。病気にかかったり、子供が引きこもりになったり、両親を介護する必要に迫られたり、失業したり、、、と100年時代には長く生きる分だけ様々なリスクがつきまとう。誰でも下流老人となってしまう危険性が...

「老後はなんとかなるだろう」という特に根拠のない楽観的な考えが、本書を読むとできなくなる。病気にかかったり、子供が引きこもりになったり、両親を介護する必要に迫られたり、失業したり、、、と100年時代には長く生きる分だけ様々なリスクがつきまとう。誰でも下流老人となってしまう危険性があることがわかる。また、生活保護の申請方法など社会保障の知識は、もしもの時に重要だと思うし、読んで損はないと思う。

Posted byブクログ

2018/01/09

無茶気が重くなる。 社会もそうだし、実際おかんもそうだし、俺自身もそうだし、子供たちもそうだ。 将来に待つのは貧困。 もっともこの本で示されている解決案が現実味があるかといえばそうでもなく、社会と経済が抜本的に変わらないとどうしようもない。 根本にあるのが、高齢化、医療の進...

無茶気が重くなる。 社会もそうだし、実際おかんもそうだし、俺自身もそうだし、子供たちもそうだ。 将来に待つのは貧困。 もっともこの本で示されている解決案が現実味があるかといえばそうでもなく、社会と経済が抜本的に変わらないとどうしようもない。 根本にあるのが、高齢化、医療の進歩とか思わなくもないのだが、この歪みがどこかで吸収されることがあるんだろうか。

Posted byブクログ

2017/12/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

全ての人が下流老人になる可能性がある。。しかしどんなにお金を貯めていても下流老人になるときはなる。お金を貯めるのは大事だが、それ以上に家族や地域の絆、つながりが重要。そして本当に下流老人になってしまうまえに社会保障、生活保護を人間の権利として堂々と利用すること。生活保護を正しく理解すること。著者の意見は「お金を貯めておかないと大変なことになりますよ」という当たり前のものではなく、もっと深いものでとても勉強になった。

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2017/09/26

S367.7-アサ-520 300495975 題名だけをみると「なんだ、老人の本かあ~」と思ってしまうかもしれません。私たちは、平等に老いていきます。老いたときに生活できなくなる背景には何があるのでしょうか。筆者自身がNPO法人の代表として支援した中から見出したことを、社会問...

S367.7-アサ-520 300495975 題名だけをみると「なんだ、老人の本かあ~」と思ってしまうかもしれません。私たちは、平等に老いていきます。老いたときに生活できなくなる背景には何があるのでしょうか。筆者自身がNPO法人の代表として支援した中から見出したことを、社会問題として教えてくれています。それは、若い時から始まっていることもあるのです。非正規労働、病気による解雇など、本人の責任ではない理由からも下流老人になってしまうのです。下流老人は他人事ではないのです。

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2017/09/11

悲惨な老後を送る貧困高齢者への支援活動を実際に行っている著者だけあって、実態を描いた第1章から第3章はリアリティと迫力がある。たしかに、老後の生活崩壊は、特殊な人に訪れる特別な事態ではなく、誰にでも起こりうる話である。他人ごとではない。われわれはそれを覚悟しておいた方が良い。 ...

悲惨な老後を送る貧困高齢者への支援活動を実際に行っている著者だけあって、実態を描いた第1章から第3章はリアリティと迫力がある。たしかに、老後の生活崩壊は、特殊な人に訪れる特別な事態ではなく、誰にでも起こりうる話である。他人ごとではない。われわれはそれを覚悟しておいた方が良い。 著者は、「社会システムと社会福祉制度の機能不全」が、このような下流老人を生み出す原因であるという。そのとおりだと思う。ではどうすればよいか。社会システムや社会福祉制度を変えればよい。それもそのとおり。 だが、問題は、社会システムや社会福祉制度をどう変えれば、下流老人の出現を食い止め、一人ひとりが幸せな老後生活を送ることができるのか、それを誰も知らないということだ。 なぜならば、われわれが迎える超高齢社会は、従来とはまったく異なる人口構造を持つ社会だからだ。この社会に適合する社会の仕組みは、当然のことながら、これまで誰も構築したことがない。これまでのさまざまな社会システム及びそれに関する議論は、所詮、労働者がたくさんいて、その余剰部分で老人を支えることが前提であって、圧倒的多数を高齢者が占めるようになった社会をどう維持していくかについては、だれも想定してこなかった。資本主義とか社会主義とか共産主義をめぐる議論も、基本的には従来型の人口構造の上に成り立ってきた議論にすぎない。 こういう根本的な視点を欠いたまま、従来型の社会システムの延長線上で貧困老人問題の解決を図ろうとしてもうまくいかないだろう。 著者の実践活動に深い敬意を表しつつも、問題解決に向けての提案がつまるところ「社会が悪い、国が悪い」ので「行政がなんとかすべきである」といった平板な主張にしか感じられないのは、その点の認識の欠如が一因ではないかと思う。 などと小難しいことを書いたが、じつは、本書でもっとも印象に残ったのは以下の部分。 「仕事一筋できたならば、夫は妻に逃げられてはいけない  わたしが今まで見てきた経験上からも、妻は月15万円の生活費でも暮らしていける方が多いが、夫の場合はほとんど絶望的と言っていい。とくに団塊の世代よりも上の層の日常生活力の乏しさには驚くべきものがある。  …いまだに「家事は女性がするもの」という発想が抜けきれない男性高齢者も多いのだ。  だからヘルパーが自宅に生活支援にきても、まるでメイドか何かのように小間使いにしてしまう男性もいる。それはそのまま今まで妻にやらせてきたことでもあるのだろう。  家事や炊事など日常の生活能力が低いというのは、単に「料理が下手」とか「洗濯物がたためない」というレベルの問題ではない。自炊できなければ、出来合いの惣菜を買うか、外食することになり、当然栄養は偏る。また、掃除もできないので生活環境が不衛生になる。  そんな状態が続けば、当然病気になりやすく、医療費がかさむ。加えて節約意識もないため光熱費もバカにならない。つまり、一人暮らしになって生活能力がない場合、夫婦で過ごしていたときと同じくらい、あるいはそれ以上の食費や光熱費、医療費を支払わなければ、生活を維持できなくなってしまうのだ。  このような事態に陥らないためには、まず離婚しないこと、されないようにすることだ。とくに仕事一筋できたならば、なおさらだ。 男は金さえ稼いでくればいいという昔ながらの考え方を捨て、家庭における男性の役割を変えていかなければならない。高齢期になる前から少しずつ仕事から家庭のほうに重点をシフトさせ、精神的にも経済的にも「一緒に暮らしていく」ことを妻とよく相談して決めることが重要ではないだろうか」(p97-98) う〜む。 余計なお世話と言いたいところだが… 当たってそうなだけに、こわいなあ。

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2017/09/06

うひょー!今後考えたらこーぇーょー 筆者の言ってることが解りやすく尚且つ腑に落ちる 今後大幅な見直し等が必要。でも楽しく生きようぜぃ

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2017/08/15

知人が何故か勝手に(?)貸してくれた。 非常に立て込んでいるこの頃…かといって読まずに返却もできず。気にはなっていたので、なんとか時間を作り出して、斜め読みプラスアルファ、くらいで読んだ。 問題提起として読むには良い。が、どなたかもレビューされていたが、本書に都合のいいところだけ...

知人が何故か勝手に(?)貸してくれた。 非常に立て込んでいるこの頃…かといって読まずに返却もできず。気にはなっていたので、なんとか時間を作り出して、斜め読みプラスアルファ、くらいで読んだ。 問題提起として読むには良い。が、どなたかもレビューされていたが、本書に都合のいいところだけ拾い書きしている感は否めず。いろいろな制度、資源を活用した上でどうなのか、と考えないといけないのでは? まあ、でも実際のところ、今の社会保障制度が世の中の実態に合っていないことだけは確かです。

Posted byブクログ

2017/06/25

自分の30年後こんな道を歩んでるのでは、と不安になる。 じゃあ何をしたら良いのか? 大きな年金の話とか、生活保護の話とか。そういうものって僕たちで動かせるの?って考えてしまう。 政府のやり方に頼れないから、 自分の力を磨き、自分で生きないとって思う。 でも、そう思えば思うほど、...

自分の30年後こんな道を歩んでるのでは、と不安になる。 じゃあ何をしたら良いのか? 大きな年金の話とか、生活保護の話とか。そういうものって僕たちで動かせるの?って考えてしまう。 政府のやり方に頼れないから、 自分の力を磨き、自分で生きないとって思う。 でも、そう思えば思うほど、何であいつは頑張ってないのに、生活保護とかもらえるの??って思考になりそう。 マイルドヤンキーの意味はわかってないけど、大きな変化は望まず、自分の周りが良ければ良いって思う人が増えているなら、大きなことが成し遂げられるのかなー。。

Posted byブクログ

2017/06/17

下流老人は社会が生み出すものだ。 セーフティーネットとして生活保護を有効活用すべきだとの主張には驚いた。 確かに権利だから堂々と受ければいいんだ。 今後の超高齢化社会に警鐘を鳴らす内容。

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