傘をもたない蟻たちは の商品レビュー

加藤シゲアキ(著者)

2016/04/11

『ピンクとグレー』を読んだのでこっちも。
私はこっちのほうが好み（映像化としてのピンクとグレーは嫌いじゃなかった）

染色／Undress／インターセプトの３本が特によかった。アイドルとして活躍する彼の姿を重ねるて読むと、違和感があるようなないような、もっといろんな表現を見てみたいと思った。純粋に作品として、読み応えありますよ。

アイドルってなんだろうなあ。きっと悩んだりしたときもあっただろうに、どこでどう納得してその立場を続けているんだろう。

2016/03/31

初めて読んだ作家さん&ドラマ化で原作が気になって読んだ作品。面白く、瑞々しくも甘酸っぱい、恋愛要素も混じっている作品だという印象。主人公の心情などを繊細に表現されていて、様々な環境でもがきながら懸命に生きる青年の描写が精巧で良い。イガヌの話は最後までイガヌがどのような存在なのかよく理解できず、おそらく今まで見たことがない生物の類なのかなと感じながら、薄気味悪いかなと思ってしまう所もありつつ読了した感じだった。にべもなくの話に出てくる小説のその後が気になると感じ、根津爺が良い存在感を出しているのが良かった。

2016/03/28

生と性にまつわる短編６編。
バラエティがあり最後まで楽しめた。

「イガヌ」が気になる。

・染色…美大のスプレー女
・Undress…脱サラ大西バイバイ
・恋愛小説（仮）…夢で蘇る初恋
・イガヌの雨…魅惑の食べ物「イガヌ」
・インターセプト…男女のザッピング
・にべもなく、よるべもなく…幼馴染同性愛

2016/03/26

短編集。

一つ一つの話が、割と衝撃的な印象を与える感じで、心に残った。
それはハッピーエンドでもなく、すごく後味が悪いわけでもなく、短い中でうまくまとまっていると思う。

2016/03/20

この原作のドラマを観ました。
あとから原作を読んで、
短編小説のこの本をうまくまとめたドラマだったな・・・と感心。

2016/03/02

「ピンクとグレー」「閃光スクランブル」に続いてこの本も読む。短編集だが、どれも「この長さで、この言葉が最適」と思える作品が６編。「ピンクとグレー」を読んだ頃は芸能界がチラつく内容に「ジャニーズのタレント加藤シゲアキの本」という意識を持って読んでいたが、もはや一人の作家として作品を読んでいる自分に気付く。６編ともバラエティーに富んだ内容で、ちょっとしたニヒリズムを潜ませた秀作。最後の「にべもなく、よるべもなく」だけは、もう少し読んでいたい気分になった。どんどん文章がこなれていく彼の作品にはこれからも注目だ。

2016/02/25

おもしろかった。ジャニーズの加藤シゲアキの作品だから作者の腕を評価されがちだが、各ストーリー青臭く面白かった。

　性の描写がストレートに書かれているから抵抗ある人もいるのだろう。この辺、青臭い。でも、今しか書けない。

　浮気もの、裏切りもの、妄想もの、グルメもの、ストーカーもの、思春期もの、人間の本能を描いている。ペルソナの下、本性丸出しの人間をテーマに描いている。

　このひと、あさのいにお好きそう。そう思った。

　僕は手に職を持つアイドルが好きなので、加藤シゲアキには頑張ってほしいですね。先輩のTOKIOのようにものつくりアイドル頑張ってください。

2016/02/20

ピンクとグレーに続いて読んだけど、文章はしっかりしてる。ドラマも見たけど、小説は小説で面白くはあった。でも、私がこの手の小説を好きじゃないので、もう次はいいかな・・・
恋愛小説が好きな人にはいいかも?

2016/02/08

加藤シゲアキの初の短編集。ドラマ化に合わせて再読。今までの芸能界のキラキラしつつも、暗い闇が垣間見える話から一転、生々しい話が多かった印象。特に私は最後の書き下ろし作品、にべもなく、よるべもなくは何度読んでも得意になれない。よって★3。全体的で言えば面白かったです。特にUndressとインターセプトは終盤の意外性というか、どんでん返しが良かったです。イガヌの雨もラストの何とも煮えきれない終わり方が逆に好きです。

2016/02/05

【図書館本】芸能界の話ではなくホッとしたのも束の間。終始理解出来なくて読んでる時間が長く感じた。アイドルが書いたと思えない生々しさがまとわり付いてあまりいい感じはしなかった。……本タイトルの意味もわからないままで……モヤモヤの残る短編集。……そろそろ切ってもいいのかも、と思い始めている。