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過ぎ去りし王国の城 の商品レビュー

3.5

213件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    63

  3. 3つ

    98

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    1

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2019/02/07

宮部みゆきの「ジュマンジ」はさすがに現代問題を織り込み完全なるハッピーエンドにはしないところがリアル。このプロットは極ファンタジーだが人物や成長過程はリアルなのが宮部流だと。

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2019/01/21

「十年前のとある失踪事件に関連していることを知った三人は……」と帯にあったので、犯人探しに躍起になっていたのですが……。 現実はいつだって残酷だ。

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2019/01/20

途中まで、ややジュビナイル寄りのファンタジー作品かと思ってました(宮部さんにはそういう作品もあるので)。 でも、ラスト付近を考えるとかなり印象違う。さすが。

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2018/10/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりに宮部みゆきさんの本を読んだけどよくまあこんな話を思いつくなあ……と改めて感心した。星3つなのは好みの問題で、ストーリーの巧妙さだけでいえば星5つ。無駄がない完璧な構成だと思った。クスッと笑える突っこみの散見される文体もまた読み飽きない。 ちょっと惜しいなと思ったのは、現実に満足している真と、現実に不満がある城田、パクさんとが一瞬仲悪くなるところ。そこまで深い対立があったのになぜ真が結局世界を変える方を選んだのか、その心理が理解できなくて混乱してしまった。

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2018/10/17

◆いったい誰が何のためにこの絵を描いたのか?◆ 銀行のロビーに何故か無造作に貼り付けられている古城の絵。作者は不明。主人公は、ひょんなことからその絵を持ち出してしまう。絵には不思議な力があり、絵に自分のアバターを書き込めば、絵の中に入り込めてしまうのである。誰が何のためにこの絵を...

◆いったい誰が何のためにこの絵を描いたのか?◆ 銀行のロビーに何故か無造作に貼り付けられている古城の絵。作者は不明。主人公は、ひょんなことからその絵を持ち出してしまう。絵には不思議な力があり、絵に自分のアバターを書き込めば、絵の中に入り込めてしまうのである。誰が何のためにこの絵を描いたのか。現実離れした話なのに、なんだか納得できてしまう絵の謎の理由。登場人物たち各々の葛藤も興味深い。現実ってなんだろう。あなたは絵の世界に行きたいですか。

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2018/10/15

中世のお城が描いている絵の中に入り込むというファンタジー……しかもアバターで入り込みます。このまま進まないのが宮部みゆきですね。現実の辛さや酷さを目の前に突きつけられ、自分の無力感を募らせます。全貌が見え始めてからは、ページをめくる手が早くなるのを実感します。ハッピーエンドはいい...

中世のお城が描いている絵の中に入り込むというファンタジー……しかもアバターで入り込みます。このまま進まないのが宮部みゆきですね。現実の辛さや酷さを目の前に突きつけられ、自分の無力感を募らせます。全貌が見え始めてからは、ページをめくる手が早くなるのを実感します。ハッピーエンドはいいですね(^^)

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2018/10/13

拾った古城のデッサンにアバターを描き込むことでその世界に入り込めるようになった、影は薄くとも不幸とは思わない中三男子と、共に入り込む訳ありハブられ美術部員女子と探索仲間の男性との対比。塔に閉じ込められた九歳の少女と十年前の失踪事件の真相が切ない。現実を変える横着を越えた結末の温か...

拾った古城のデッサンにアバターを描き込むことでその世界に入り込めるようになった、影は薄くとも不幸とは思わない中三男子と、共に入り込む訳ありハブられ美術部員女子と探索仲間の男性との対比。塔に閉じ込められた九歳の少女と十年前の失踪事件の真相が切ない。現実を変える横着を越えた結末の温かさにほっとした。

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2018/10/20

学校で目立たず影の薄い中三の尾垣真。彼は用事で行った銀行の掲示板にテープで止めてあったお城の絵に引き付けられた。そしてその絵が落ちて誰かの靴に踏まれたので思わず拾って銀行を出てしまった。その絵を眺めていると風を感じたり、木々の匂いが感じられた。そんな不思議な体験を絵に絵を書き足す...

学校で目立たず影の薄い中三の尾垣真。彼は用事で行った銀行の掲示板にテープで止めてあったお城の絵に引き付けられた。そしてその絵が落ちて誰かの靴に踏まれたので思わず拾って銀行を出てしまった。その絵を眺めていると風を感じたり、木々の匂いが感じられた。そんな不思議な体験を絵に絵を書き足すことでもう一歩深く入りだす。その先に何が待っているのかも分からずに。ファンタジー、でもなんだか荒涼とした雰囲気を持ったファンタジーだ。今を生きることに必死な人へのファンタジー。

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2018/09/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりに読んだ宮部さん。最近は、現代モノでは中学生が主人公が多いなぁ、と思いつつ。 前半は宮部さんならでの丁寧な描き込み。設定が細かく描かれていてワクワクする。 んだけど。 ちょっと終わりがなぁ……桜ハウスのくだりはたしかに素敵なラストだけど、主要メンバーには特に変化なしかぁ、っていう肩透かし感。 まぁ、変化があるより無い方がリアルではあるんだけど。 未来に向かっていくラストではあるから、それは嬉しいんだけどね。なんかモヤモヤするなぁ。

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2018/08/19

僕と彼女が入り込んだ世界は誰かの創った世界でした。。。ありがちと言えばありがちな設定かもしれませんが、現実側の悲しい事件とからませ、あの世界を変えればギリギリで生きている自分達の世界も変わるかもしれない。だけど本当にそれで良いのか?宮部さんらしい少年のキャラクターと意思の強い女の...

僕と彼女が入り込んだ世界は誰かの創った世界でした。。。ありがちと言えばありがちな設定かもしれませんが、現実側の悲しい事件とからませ、あの世界を変えればギリギリで生きている自分達の世界も変わるかもしれない。だけど本当にそれで良いのか?宮部さんらしい少年のキャラクターと意思の強い女の子、ちょっと不器用な大人になった少年。一気読みでした。

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