過ぎ去りし王国の城 の商品レビュー

宮部みゆき(著者)

2021/06/13

絵の中に入るなんてファンタジーだなぁ。一気にひきこまれながら、現実のエグい世界が錯綜しつつもラストまで逃げずに解決していく様はずっと目が離せなく。登場人物も少なくてひとりひとりを丁寧に描くことによって感情移入もしやすかった。個人的には現実の厳しさと向き合っているその後も知りたくなってしまう。作者の本領発揮のファンタジーさすが。

2021/06/11

これはヤバげに面白かった！
ファンタジー的要素も社会問題的要素も
切ないやら苦しいやら悲しいやらワクワクやら

2021/05/22

やっぱり私はSF物が好きなんだ。
私にも別の私の人生があるのだとすれば、そっちの世界の私は、幸せだといいな。

2021/02/22

宮部みゆきがおもしろくなかったことは今まで一度もなかったけれども、この本は、サクサク読める程度にはおもしろかったが、人生を変えるほどではなかった。

2021/01/20

最初はとっつきにくかった。絵の中の世界？この話はSF？ファンタジー？宮部みゆきの小説にしてはちょっと変わった切り口だなあと思いつつ読み進めていった。
パクさんが出てきたあたりから少し読みやすくなって大人の風合いが感じられたけど、怒涛の展開のあたりでは冒険物かと思うくらい、私も真と一緒に何が何だかわからないまま巻き込まれていった。
この話で伝えたかったことは何だろう。自分では抗えないつらい毎日の中であっても、一筋の希望を捨てないっていうことだろうか。人を傷つけるのも救うのもやはり人だということだろうか。今、この瞬間にも死んでしまいたいくらいつらい思いをしている人がいる。真っ暗闇の人生の中にいる人に灯りを差し伸べられる存在になりたいと思った。

2020/09/18

数年ぶり2回目の読了。いつもの宮部みゆきだなって感じの作品。でもいつもよりキレがない感じが否めないかな。ファンタジーの感じと現実を対比してるんだろうけどいつもよりその対比具合が弱いからホワンとした印象を受ける。
誠実なデッサンのような、綺麗な線で描かれた作品。

2020/08/12

まったくちっとも淡々としてないじゃないですか。
多分、彼のこれまでの人生でこれほどまでに心が揺り動かされる事態がなかったのね。
いろんな思いがあっても、それを外に出さないで処理できていた。処理してしまっていた。
それが変わったのは、この異常事態のせいでもあるだろうし、他人と深く関わったということもあるのだろう。
外に出さない訳に行かなくなって、そうなってしまえば
彼は淡々としていられる人などではなかった。

2020/07/03

p.31
匂いを感じた。
鼻先を、風が撫でたような気がした。

ファンタジーなのかと思ったら、ちょっと違う感じでした。

2020/03/17

主人公の心情が繊細に書かれていて感情移入しやすかったです。主人公は高校受験が終わった設定で自分もそうだったのでより存在を身近に感じました。登場人物は少なめでした。ストーリーは面白かったのですが個人的にはもう少し主人公以外の心の部分を客観的に書くのではなく、キャラクター自身の思いを読みたかったなと思いました。

2020/02/16

絵の中に入れるお話。
途中まで普通に絵の中の冒険がメインのお話だと思っていたけれど、軸足は現実の方でした。
探索シーンとか、パクさんとの出会いとか『スタープレイヤー』みたいでワクワクしたので少し残念。
絵の中の世界でもっと冒険したかった笑