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目の見えない人は世界をどう見ているのか の商品レビュー

4

286件のお客様レビュー

  1. 5つ

    72

  2. 4つ

    118

  3. 3つ

    45

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    4

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2022/04/04

面白いです。見えない人へのインタビューによって、見えない人のほうが見えている私より正しく対象を捉えているということがあることわかりました。見えていることにより視点に縛られて、かつ、それが正しく対象を捉えていると思っちゃう。これは反省せねば。

Posted byブクログ

2022/04/02

少し面白かった、と思う。 例えば、道の話。目が見える人々は、ただ決められた順路に従って歩く。それはベルトコンベアのようで二次元的。一方で、目の見えない人は、方向や空間の広がりを想像する。目が見えずに得られる情報が少ないからこそ、世界を3次元的に見ている。という話。 なるほど!...

少し面白かった、と思う。 例えば、道の話。目が見える人々は、ただ決められた順路に従って歩く。それはベルトコンベアのようで二次元的。一方で、目の見えない人は、方向や空間の広がりを想像する。目が見えずに得られる情報が少ないからこそ、世界を3次元的に見ている。という話。 なるほど!と思う話が次々に登場する。 ただ、筆者の見方が好意的すぎるというか、彼らの実際の苦悩や、生活上の不便さというのは、そこまでシリアスに描かれることはない。 目が見えないからこそ、情報に振り回されないんですね〜!面白い!みたいな。学者である筆者の、とても学者らしい世界観。 このタイトルと表紙絵からは、目の見えない人側が主体の話かと思いきや、筆者による実録レポートというテイストが強い。あと、筆者の学問遍歴みたいな前置きが長かった。 まぁ、エッセイと思って読めば悪くないかも。 読者が事前に何を期待するかによって、評価が分かれそうな1冊。 (書評ブログもよろしくお願いします) https://www.everyday-book-reviews.com/entry/2022/04/02/%E7%9B%AE%E3%81%AE%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%81%AA%E3%81%84%E4%BA%BA%E3%81%AF%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E3%81%A9%E3%81%86%E8%A6%8B%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B_-_

Posted byブクログ

2022/03/27

序章に書かれている、異なる「環世界」を感じてみたいという思いにはとても共感するところがあり、興味深く読んだ。 色々な意味で、目からウロコ、というより「色眼鏡」を外される本。

Posted byブクログ

2022/03/12

大変勉強になった。 わかりやすい文章で、読みやすくて面白い。 「目の見えない人は世界をどう見ているのか」考察していくことで、見える自分にとっての当たり前を離れ、「変身」することができる。 そもそも目が見える人だって正確にものを見ているわけじゃないし、みんながみんな同じものが見えて...

大変勉強になった。 わかりやすい文章で、読みやすくて面白い。 「目の見えない人は世界をどう見ているのか」考察していくことで、見える自分にとっての当たり前を離れ、「変身」することができる。 そもそも目が見える人だって正確にものを見ているわけじゃないし、みんながみんな同じものが見えてるわけじゃない。その人が見たいものしか見てないし、意識してなかったりする。 見えない人に対して、印象派の絵について美術館員さんが説明するとき、最初湖のある絵で…と言いかけ、いやちがいました、野原の絵でした。といったやりとりが面白くて印象に残った。 本書の中で、なぜよく絵を見ているはずの美術館員さんが野原の絵を湖の絵だと勘違いしていたのか、筆者が考察していてこれも面白かったので読んでみてほしい。 いいだしたらあれもこれも、、見えない人は「道」に制限されていない・翻弄されない話や、点字は触るものではなく読むものだという話、見えない人と見える人が一緒に美術鑑賞をするソーシャル・ビューの話、どれもこれも面白い。 そして最後は見えない人の「ユーモア」について触れる。ユーモアについては、見えない人に限った話でなく、誰にでもためになる有効な話だと思った。そして自分は見えるくせに視野が狭い、そう思った。 とはいえ弱視や全盲とはまったく違う世界を生きているとはいえ、自分もド近眼。眼鏡がないと生活できないので、眼鏡が開発されていなかったら立派な障害者ですね。老若男女問わずかなりの人がそうだとは思いますが。そういえば眼鏡をかけないと見えない人と、眼鏡もコンタクトレンズも使わなくていいほど視力のいい人とも、少し世界が違うなあと振り返って思いました。目がいい人がよく眼鏡外した人に指を何本か出して見せて「これ何本に見える?」なんて定番のやりとりですよね。世界が違うからこそのやりとりかな。 あとは障害という言葉…特に表記について。障害者の意味をよくよく考えると、見えないことが障害なのではなく、見えないことで日常生活に支障がある・できないことがあるのが障害なんですよね。 その意味を考えればこそ、"「障害」と表記してそのネガティヴさを社会が自覚するほうが大切ではないか"と著者は言っていて、これはとても大事なことだ、と感じました。 著者も語っていましたが超高齢化社会である日本では、かなりの人が障害者に相当する。この本はコロナ前なので語られていませんが(コロナ禍でも語られたかはわかりませんが)、個人的に、若者でもコロナの後遺症で日常生活が送れなくなる人が増えてくることをも考えると、より社会がどう変化していくべきか考える必要があるなと。考えて、それで大きなことでなくても何ができるだろうと、つい考えてしまいました。 何はともあれ、本書を通して世界が広がったことに感謝。

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2022/04/07

見えるとか見えないとか 現代人は情報の飢餓だなあ、とたしかに思った 社会的弱者とは? メモを取れないことはたしかに不便…… こうやって見えない人の気持ちを少しでも理解したい そしてどの器官を使ってみるか、じゃなくてどのように使ってなにをみるかが1番大事 こないだチームラボに行った...

見えるとか見えないとか 現代人は情報の飢餓だなあ、とたしかに思った 社会的弱者とは? メモを取れないことはたしかに不便…… こうやって見えない人の気持ちを少しでも理解したい そしてどの器官を使ってみるか、じゃなくてどのように使ってなにをみるかが1番大事 こないだチームラボに行った時、そこは視覚メインだけど足の感覚を使うブースがあったけどみんなあまりなにも感じずに素通りしてる印象が強かった 「自立とは依存先を増やすもの」

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2022/02/21

すごくいい本に出会えたなぁと感じてます。 まず、とても読みやすかった。抽象的で概念的な内容を扱っているのに、都度理解しながら読んでいくことができた。 なるべく平易な言葉を選んでくれているのもあると思うけど、具体例が豊富だからイメージしやすいし、話の流れが理路整然としているので、...

すごくいい本に出会えたなぁと感じてます。 まず、とても読みやすかった。抽象的で概念的な内容を扱っているのに、都度理解しながら読んでいくことができた。 なるべく平易な言葉を選んでくれているのもあると思うけど、具体例が豊富だからイメージしやすいし、話の流れが理路整然としているので、頭を整理しながら読める。このまま中高生の国語の教科書に載せられるレベルだと思う。 そして、何より内容も面白くて、目から鱗の発見が多かった。 障害者に対する考え方も変わったし、サポートする側とされる側という「福祉的な視点」を離れて、「目が見えること」「目が見えないこと」を文化的な差異として「面白がって」お互いを比較することで、自分たちの身体に対しての新しい視点が得られた。 4章ででてきた美術館の「ソーシャル・ビュー」面白そう!機会があれば参加してみたいな〜

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2022/02/10

目の見えない人が世の中をどのようにして見ているのかについて科学的に書かれた良書。 非常に勉強になったのが 1、目が見える人は情報の8割から9割を視覚からの情報に依存している。よって視覚からの情報に依存しすぎ。全てを視覚からくる情報が正しいと思い込んでいる。 2.空間認識とし...

目の見えない人が世の中をどのようにして見ているのかについて科学的に書かれた良書。 非常に勉強になったのが 1、目が見える人は情報の8割から9割を視覚からの情報に依存している。よって視覚からの情報に依存しすぎ。全てを視覚からくる情報が正しいと思い込んでいる。 2.空間認識として目が見える人は2次元である視点からしか物を見ていないか、目が見えない人はいろいろな情報を組み合わせて3次元で物を見ている。 3. 美術作品の鑑賞において、見えない人がナビゲーターとなって絵画を観覧するというソーシャルビューと言う取り組みがある。

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2022/02/09

かなり興味深く読み進めた。 「目が見えないからできない」ではなく 「目が見えないからできる」という視点で 物事を捉えていきたいと思った。 何事も同じな気がする。

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2022/01/30

川内さんの白鳥さんの本を読む前に、と思って借りた本を読了。 近頃ギャラリーや美術館に足を運ぶようになったが、ふむふむと考えながら読む。

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2022/01/22

『みえるとかみえないとか』から本書にたどり着く。健常者優位の一般論を打ち破ってくれた。著者の考えのみならず、視聴覚障害者の考え、見え方を紹介している。みなさんの紹介を読むと、自分とは壁のないおとなりさんなんだ、と思えてくる。

Posted byブクログ