1,800円以上の注文で送料無料

あと少し、もう少し の商品レビュー

4.3

471件のお客様レビュー

  1. 5つ

    204

  2. 4つ

    172

  3. 3つ

    65

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2015/05/05

どきどきワクワクするようなスリリングな小説ではないけれど、瀬尾さんの本を読むといつも心があたたかくなります。 中学生のときこういう人いたよね、私はこんなだったなとその当時の気持ちに戻れる素敵な本でした。 私の中学時代はこんなにあっさりでなかったけれど、皆が同じ目標にむかってい...

どきどきワクワクするようなスリリングな小説ではないけれど、瀬尾さんの本を読むといつも心があたたかくなります。 中学生のときこういう人いたよね、私はこんなだったなとその当時の気持ちに戻れる素敵な本でした。 私の中学時代はこんなにあっさりでなかったけれど、皆が同じ目標にむかっていたらいじめとかなかったのかなと思いました。

Posted byブクログ

2015/05/03

6人の思いを1本の襷にのせ、ゴールをめざす。周りからはわからないそれぞれの葛藤があり、でもつながって、ひとつになっていく。 各章ごと、6人それぞれの人物が主観になって書かれており、自分の中の思いや、相手への気遣い、その中で生じるすれ違いや共感、それをそれぞれの立場で感じることがで...

6人の思いを1本の襷にのせ、ゴールをめざす。周りからはわからないそれぞれの葛藤があり、でもつながって、ひとつになっていく。 各章ごと、6人それぞれの人物が主観になって書かれており、自分の中の思いや、相手への気遣い、その中で生じるすれ違いや共感、それをそれぞれの立場で感じることができる。 自分も中学のとき、同じように6人で駅伝大会に出場した。そのときの感動や達成感を思い出した。

Posted byブクログ

2015/05/03

2時間半くらいで読了。 厳しくはあるが確かな指導力があった陸上部の顧問が異動になり、代わりにやってきたのは陸上の知識もなく頼りない美術教師。部長の桝井は駅伝大会のためにメンバー集めに奔走する、というお話。 久しぶりに瀬尾まいこさんの本を見つけました。瀬尾さんの作品は女の子の心理...

2時間半くらいで読了。 厳しくはあるが確かな指導力があった陸上部の顧問が異動になり、代わりにやってきたのは陸上の知識もなく頼りない美術教師。部長の桝井は駅伝大会のためにメンバー集めに奔走する、というお話。 久しぶりに瀬尾まいこさんの本を見つけました。瀬尾さんの作品は女の子の心理描写がとても面白くて好きなのですが、本作は男の子が主人公の作品でした。  あとがきにも書いてありますが、走ることを題材にした作品はどうしてこんなにも人の内面を見ることができるのかと、考えることがあります。野球や水泳など、他のスポーツにはない不思議な魅力があります。シンプルなスポーツであるがゆえに余計なことが削ぎ落とされていて、それぞれの葛藤を描きながら前に進むことがとても美しく見えるからなのかもしれません。この作品では6人の中学生が、それぞれの胸に抱いた複雑な想いを吐き出しながら前に向かって走ります。あと少し、もう少し前に進みたい、そのひたむきさはとても輝いていて、美しい瞬間です。6人それぞれが抱いた気持ちは、これからどうやって前に進んでいくのか、楽しみになる1冊でした。  一つ、瀬尾さんの作品は本の装丁がかわいくて好きなのですが、この作品はイラストになってしまっていたのが残念でした。『優しい音楽』のような素敵な装丁の本をまた楽しみにしています。

Posted byブクログ

2015/05/02

泣いた〜。めちゃめちゃよかった。まぎれもなく「青春小説の傑作」本当よかった。最後はカヴァレリアなんとかを聴きながら読んだ。

Posted byブクログ

2015/05/01

襷が繋がれる場面で、何度も涙が溢れた。六人がそれぞれの想いを抱えて、まっすぐに走る。熱い、熱い、青春小説。

Posted byブクログ

2015/04/27

自転車やらバレーやら吹奏楽やら駅伝やら・・・なんだかんだ言いつつ自分にないチームワークものが好きなのである。あと群像劇モノ。同じ出来事が他の人から見ると全く違って見えたり、こちらが思っているのと全然違っていたり。自分の事さえわからないのに人の事などわかる訳がないのである。だが、理...

自転車やらバレーやら吹奏楽やら駅伝やら・・・なんだかんだ言いつつ自分にないチームワークものが好きなのである。あと群像劇モノ。同じ出来事が他の人から見ると全く違って見えたり、こちらが思っているのと全然違っていたり。自分の事さえわからないのに人の事などわかる訳がないのである。だが、理解したいとは思うのだ。

Posted byブクログ

2015/04/22

そういえば中学のとき各部活のエース的な人たちが集まって駅伝やってた気がするなーとおぼろげな記憶が。みんなかっこよくて、確かに学校の代表って感じだったな。その裏ではこんなドラマが繰り広げられてたのかも…とか妄想してみたり。 自分が悩んでることって周りからは違う風に見えるもんなんだ...

そういえば中学のとき各部活のエース的な人たちが集まって駅伝やってた気がするなーとおぼろげな記憶が。みんなかっこよくて、確かに学校の代表って感じだったな。その裏ではこんなドラマが繰り広げられてたのかも…とか妄想してみたり。 自分が悩んでることって周りからは違う風に見えるもんなんだよね。大人だって一緒だよなぁ。 爽やかで気持ちのいい物語でした。 上原先生のような女性でありたいです。

Posted byブクログ

2015/04/19

青春の駅伝小説。やっぱり好きだなあ、思春期の葛藤と熱い思いと。駅伝はチーム戦のようで個人戦、個人戦のようでチーム戦。いつも誰かと一緒にいたり逆にずっと一人でいるわけではないけれど、それぞれに自分と、仲間と向き合わなければいけない瞬間があるんだよね。まるで人生そのもの。

Posted byブクログ

2016/05/15

「最近俺は、どんな風に自分を作っていたのか、時々わからなくなることがあった。」主人公の一人の独白です。 駅伝が題材ですがいわゆるスポコンものとは違います。各章は駅伝のエントリー順に主人公を替えながら描かれます。生まれも生活も異なる個性豊かな6人、そこに共通なものは、自我が芽生え始...

「最近俺は、どんな風に自分を作っていたのか、時々わからなくなることがあった。」主人公の一人の独白です。 駅伝が題材ですがいわゆるスポコンものとは違います。各章は駅伝のエントリー順に主人公を替えながら描かれます。生まれも生活も異なる個性豊かな6人、そこに共通なものは、自我が芽生え始め、他者から見られる自分を強く意識し、まだ弱い鎧をまとい始めた中学生たち。それが文頭の言葉につながります。 数年前「風が強く吹いている」「一瞬の風になれ」「RUN!RUN!RUN!」が発表され、何だか一時は陸上ブームと言えるような時がありました。当然ながら、それらと類似するところはあるのですが、視点を「中学生の鎧」に置いたところが特徴的で、このような中学生の描き方は、元中学教師の瀬尾さんの得意とするところ。 陸上部の顧問になった女性講師の不思議ちゃんぶりや、主人公たちのキャラがさほど深みを感じさせず「予定調和」的だといえばそれまでだけど、心を開き、何かを乗り越え、前向きに終わる物語は心地良く。

Posted byブクログ

2015/04/18

駅伝を扱う小説って、どうして傑作が多いんだろう。 人間は絶対的に一人でしかないけれども、確かと誰かに繋がっている。 なんでこんなに感動するんだろうと思って、気が付いたことがある。 昨今、タケノコの山のように出されている作品に描かれている人物がただの記号で、物語がテンプレート...

駅伝を扱う小説って、どうして傑作が多いんだろう。 人間は絶対的に一人でしかないけれども、確かと誰かに繋がっている。 なんでこんなに感動するんだろうと思って、気が付いたことがある。 昨今、タケノコの山のように出されている作品に描かれている人物がただの記号で、物語がテンプレートだからだ。(それが悪いというわけではないし、その中に玉が混じっていることも確かなのだが……) だから血肉が通ったこんな物語を読んでもらいたいと思うし、知ってもらいたいんだと思う。 ゴールの先に待っているのは、今度は私たち自身の物語だ。

Posted byブクログ