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あと少し、もう少し 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2015/03/01 |
| JAN | 9784101297736 |

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商品レビュー
4.3
557件のお客様レビュー
寄せ集めのメンバーと美術教師のちょっと頼りない顧問で臨む中学最後の駅伝の物語 いじめられっ子だった設楽 できないことがバレたくなくて何もかもやらなくなっていた不良の大田 誰からも親しまれているジロー 芸術家を気取る小難しい渡部 桝井に憧れている後輩俊介 いつもみんなを引っ張って...
寄せ集めのメンバーと美術教師のちょっと頼りない顧問で臨む中学最後の駅伝の物語 いじめられっ子だった設楽 できないことがバレたくなくて何もかもやらなくなっていた不良の大田 誰からも親しまれているジロー 芸術家を気取る小難しい渡部 桝井に憧れている後輩俊介 いつもみんなを引っ張ってきた桝井 こんなちぐはぐなメンバーがそれぞれの思いを抱えて走り襷を繋いでいく それぞれのメンバーの視点で描かれる世界は同じ出来事でも捉え方が変わって読んでいて面白い あんまり学生時代部活頑張ってこなかったけど胸熱になるし誰かのために頑張れるのすごいなと思う
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誰かが誰かを想って走る。 ただ走るだけのバトンをつなぐリレーじゃなくて、思いやりのバトンをつなぐリレーだった。 だいすきな瀬尾まいこさんの本。 本当に瀬尾まいこさんが書く、登場人物たちの鮮明な感情が好きなんだよな。読書にハマったばかりの私にとって瀬尾まいこさんの本たちは、基本的...
誰かが誰かを想って走る。 ただ走るだけのバトンをつなぐリレーじゃなくて、思いやりのバトンをつなぐリレーだった。 だいすきな瀬尾まいこさんの本。 本当に瀬尾まいこさんが書く、登場人物たちの鮮明な感情が好きなんだよな。読書にハマったばかりの私にとって瀬尾まいこさんの本たちは、基本的に読みやすくて、そして共感もできて、この本もその中の一冊。 久しぶりに本に触れた一冊目でもあった瀬尾まいこさんの「その扉をたたく音」に出てくる渡部の幼少期が見れるということで気になって読み始めた。 私は、走ることが嫌いで学校行事のマラソンとかも本当に大嫌いなんだけど、この本に出てくる人物たいは、ただ走ることが大好きで、走る情景も読者にわかりやすく描かれていて、走ることが嫌いな私でも思わず走ってみたいなって思わせてくれる本だった。 駅伝メンバー全員に中学生らしい悩みだったり、考えが一貫してあって、読んでいてすごく共感もできて、その悩みを解決していく過程も心が温かくなった。まず、駅伝メンバーが全員優しい。 この思い出を、この感情を大人になっても大切にしていてほしいな。
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※このレビューにはネタバレを含みます
男子中学生×陸上部(駅伝)という、王道の青春小説。 いじめられキャラでいつもオドオドしている子。 グレてしまい周囲に煙たがられている子。 陽キャで友達や先生に頼られすぎてしまう子。 本当の自分をさらけ出すのが怖くて斜に構えている子。 ある思いを秘めたまま、誰かの役に立ちたいと思う子。 周りとの調和を図るあまり自分を後回しにしてしまう子。 とまあ、いろんな事情を抱えた子たちが、それぞれぶつかり合いながら、慰められながら、励まされながら、いろんな思いを胸に走っていく。 温かい気持ちになりながら、「あーもう少しで読み終わっちゃう・・」と名残惜しい気持ちになりながら、最後は少し涙ぐんで、彼らと一緒に完走。 爽やかな風が吹いたような、気持ちのよい読後感を味わえた。
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