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あと少し、もう少し 新潮文庫
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あと少し、もう少し 新潮文庫

瀬尾まいこ(著者)

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あと少し、もう少し 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2015/03/01
JAN 9784101297736

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商品レビュー

4.3

488件のお客様レビュー

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2025/01/14

毎年駅伝を走っている身としては、非常に楽しめた 各個人の深掘りはもちろんだが、駅伝の本質が描かれている 実際に走ったことのある人しかわからないかもしれないが、駅伝って襷があるだけで実力以上のものが出る そして、私自身は、社会人になって40を超えてからの駅伝デビューだったが、中学生...

毎年駅伝を走っている身としては、非常に楽しめた 各個人の深掘りはもちろんだが、駅伝の本質が描かれている 実際に走ったことのある人しかわからないかもしれないが、駅伝って襷があるだけで実力以上のものが出る そして、私自身は、社会人になって40を超えてからの駅伝デビューだったが、中学生のような何ヶ月もかけての正にチームとしての駅伝とは全然違うと感じる あぁ、私もこんな青春期を味わいたかった…と思わされた

Posted by ブクログ

2025/01/05

胸が熱すぎる。次から次に涙が止まらない。 駅伝競走に挑む中学生男子6人と、頼りない美術部顧問。 元いじめられっこ、学校1の不良、頼まれると断れないお調子者、プライド高い一匹狼、自分の気持ちに気づいた2年生、そして頼れる存在に見える部長。 1人ずつのエピソードごとに泣ける、本当に涙...

胸が熱すぎる。次から次に涙が止まらない。 駅伝競走に挑む中学生男子6人と、頼りない美術部顧問。 元いじめられっこ、学校1の不良、頼まれると断れないお調子者、プライド高い一匹狼、自分の気持ちに気づいた2年生、そして頼れる存在に見える部長。 1人ずつのエピソードごとに泣ける、本当に涙が止まらない。 それぞれの思いやがんばりが尊い。 自分だけのためじゃなく、誰かのために、一生懸命自分と向き合って前に進もうとする中学生に胸が熱くなる。 もうなんか本当に1人ずつめっちゃ泣けたな 読むたびに、語り手が変わるたびに、物語の奥行きがぐんぐん増えていく、すごい 人が走る姿ってどうしてこんなにも人を惹きつけるんだろう。 三浦しをんの解説まで含めて泣けた。 走ることを描く小説は、なぜこんなにも、ひとの本質に迫ることができるのだろう。 私たちは、だれもが一人だ。けれどその厳然とした事実と同等に、私たちはやはり、一人ではないのだ。一人きりでは到底走りきれないつらい道のりを、駅伝は襷を繋げて走り抜く。仲間や周囲の励ましの声を受け、孤独と連帯の狭間で苦闘しながら。 だから、走ることを描いた本書は、ひとの本質に迫る展開を見せる。 私たちは、決して、決して、一人ではない。あなたがだれかを思うとき、だれかがあなたを思っている。必ず。そう信じて前進する姿は、なんと激しく崇高なのだろう。もし、そのがむしゃらな姿を嗤う人がいるとしたら、そのひとは「生きる」ということを知らないのだ。

Posted by ブクログ

2024/12/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

もともと子どもの中学受験のために購入した本だったような。 どこかで出題されたとか、読んでおいた方が良いみたいな図書だったので購入したものの、読まれることもなく触れられることもなくひっそりと本棚に眠ったままになっていた。 だけどその後、中学の「朝読書」というもののために本棚を漁っていた息子の目に留まりやっと陽の目をみることに。その後朝読書が終わったとのことで私のところに回ってきた。 中学の駅伝メンバー6人が襷を繋ぐ物語、という設定で既に面白いうえに本屋大賞にもノミネートされていたということでこれは是非よまなければ!と意気込んではいたものの、本棚に入ったっきりでした。ごめんなさい。 駅伝メンバー1人1人がそれぞれの駅伝の区間を走り、区間毎にそれぞれの物語が一人称で語られる。メンバーはそれぞれの事情を抱えており、それぞれの悩みを抱えている。多感な中学生らしく、ちょっとしたことを気にして、傷ついて、疲れて・・・とても繊細に揺れ動く心情の描写が見事だった。 かつて自分も経験したであろう中学時代や思春期。今となってはほぼ何も思い出せないでいる。今から思うと非常に面倒くさいことでうじうじ悩んでいたんだろうなとは思うが、とにかく何も覚えていない。 それを丁寧に、かつ瑞々しく紡ぎ出せる瀬尾まいこさんはすごい。中学の国語教師をされていたとのことだが頷ける。瀬尾さんの文章からはとてもナチュラルに中学生たちのやり取りを思い描ける。 この小説の構成として区間毎にそれぞれの物語が一人称で語られるのだが、メンバー1人1人がすごく個性的。それぞれの章でそれぞれの人物に感情移入してしまい、またそれぞれの熱い思いに涙してしまう。 中でも主人公として描かれている桝井と不良少年である大田、そしてメンバーではないけど顧問として登場する上原先生が印象的だった。 桝井は一言で言うと出来すぎBOY。駅伝・陸上に情熱を傾けひたすら努力するかたわら同年代からの信頼も厚い。自分という信念があるからか、不良の大田とも対等に付き合える。どんなタイプの人間ともそれなりに上手くやっていけるタイプ。おそらく自分の子がこんな子であればとても頼もしいし何の不安もないだろう。 だが出来すぎBOYというセルフイメージのせいで誰にも弱音を吐けない、誰にも本音を言えないところがあった。いつもはメンバーに慕われる存在であり、部長としての精神的支柱となろうとしていた桝井だが、6区を走る間に反芻する。実は自分はメンバーからさまざまなことを学んでいたり、メンバーそれぞれの熱い思いを受け取っていることを。物語はゴールするところで終わってしまうため、このあと桝井が心をひらいた描写はされていない。だがこのメンバーと腹を割って話せるようになっていることは間違いない。 大田は絵に描いたような不良で思考や行動が分かりやすい。態度はどうしようもないけれど、心は純粋だったりするところが好感度が高い。 上原先生は美術教師で陸上なんてまるで門外漢。とても頼りない顧問のように見えたものの、陸上のことはまるで分からないからこその視点で指導力を発揮する。 陸上が分からないからこそ、生徒に自主性を発揮させられる。陸上が分からないからこそメタ視点で考えることができる。もし陸上バリバリの顧問だったら逆に上手くいっていなかったかもしれない。そう思うと指導や教育って奥深いなと思う。上原先生はひょうひょうと見せつつ、1 人1人をきちんと観察してチーム全体を把握していたんだろうと思う。自分を大きく、強く見せることもせずに、それでもチームをまとめて引っ張っていく指導力は天晴。 駅伝というスポーツについて詳しいことは分からないけれど、自分のために走り、誰かのために走るってかっこいいと思った。チーム競技だけど、走っているときは圧倒的に孤独なんだと思う。でも孤独だけどやっぱり1人ではないんだろうと思う。自分の思いも、メンバーの思いもつないで走る、その思いが見るほうも熱くさせるのだろうと思う。 三浦しをんさんのあとがきもすごく良かった。 というか、このあとがきが全てを語ってくれている。 自分が感じたことを上手く言葉にできないなと嘆いていたけれど、言葉の魔術師にかかるとこうも的確に思考や感情が文章になるのかと驚く。 私の感想を全て言語化して下さって感謝! その後息子と感想を話し合う。 誰に共感したか?誰が個人的に好きか?という話をしたらやっぱりお互い大田だった。 あとで知った話だけれど、この続編?のようなものがあるとのこと。これも是非親子で読んでみたい。

Posted by ブクログ