七十歳死亡法案、可決 の商品レビュー

垣谷美雨(著者)

2021/11/26

面白い作家さんの作品をむさぼり読むキャンペーンで、怒涛の３作品目。

この法案、本気で望んでしまう自分もいたりして。
というか、多くの人が思ってると思うけど、自分がいつ死ぬのか分かればいいのに。
そしたら、無駄に貯め込まずうまく使い切るのに。
不必要な保険には入らないのに。
老後3000万とかいらないのに。
とかとかとか。
現在、絶賛老後を心配中な私にとっては結構本気な問題なわけで。

話としては、うーん、ちょっと甘いかな。
色々うまく進みすぎじゃない？な感じ。
だんだんパターンもわかってきてるし

2021/10/14

面白くて数時間で読めた。

父親や息子がクソ過ぎてイライラした。
けど、あんな感じで悪気なく本当に気づかない人達って多いんだろうと思う。

我が家の旦那もそうだもんな。

そして、意外とちゃんとお願いする前に諦めてる主婦達も多いと思う。

私もそうだもんな。

お願いするより先に自分がやった方が早いから。

総理大臣いいね。
大胆な発想で、国民の意識を丸ごと変えたという。
寿命が決まるということは、命の、人生の大切さを改めて考えるきっかけになるもんね。

2021/10/13

なんと凄い題名
訳もわからないままに読み進めた。
70歳で人生が終わる余命宣告をされると
生き方が変わっていく。
当然の事だが　今の自分には想像できない。
ただ　余命宣告は生き方を変える。
それがプラスかマイナスかは別にして
そして生きていく。
その先には　
うーん　政治不信？　願望がこの作品の狙いか？

2024/03/03

　少子高齢化が進み、財政破綻を防ぐ手段としての「70歳死亡法」。

　思い切った設定ですが荒唐無稽と笑い飛ばせないような不穏さも感じます。
　特に、「年金受給を辞退すれば死ななくてよい」という免除事項にはリアリティすら感じてしまうのです。富裕層優先の保守系右派政権ならもしかしていずれは……と思うのは穿ちすぎでしょうか。
　ホントにシャレにならないとは思うのですが。ちょっと怖いですね。

　でも物語はうまく転がってよかったです。

2021/09/18

面白くはあった。
でも息苦しい。
介護のしんどさ、理解のない夫、興味がない子供。
大変なのは自分だけ。
その意味では、ちゃんと家から離れたことは、意外だったので、話的にはよかったと。

義理の母なんて、そんなもの。
でも、やっぱり旦那の理解がないこと、それがイライラし通しだったかな。むかついた。笑

2021/09/09

70歳で安楽死させようという法律が可決された。
生命の期限が間近にきている本人、介護の出口が見えてきた家族、色々な視点から描かれていて、簡単な言葉で言えば、面白い。

2021/06/28

職場のおじちゃんが貸してくれた。危機的な社会保障制度を救済すべく70歳以上の老人は安楽死させてしまおうという法案を強行可決。介護に苛まれる家族の実情を描いた本作品。
介護に疲れ切った家庭はこうかんだなぁと俯瞰的に思うと同時に明日は我が身か⁈と危機感も覚える。
伏線やらどんでん返しなんかはないけど、楽しめました^_^

2021/06/14

タイトル通り、七十歳になったら死ななければならない法案が成立し、それを巡って揺れ動く家族のお話。タイトルのインパクトがすごい。現実にこんな法案が通ったら…と思わず考えてしまう。法案自体はさすがに現実味がないけど、それが気にならないくらい、人間模様が面白かった。最初は本当にイライラしたけど。宝田父の友人藤田にぐっじょぶ！と言ってやりたい。最後にはほっこりできるお話でした。

2021/05/31

すごく面白かった。読みやすくてあっという間に読めた。
重いテーマだがさらりとコミカルに書いている。社会や家庭の問題点をどんどん上げていき、いやそれはあくまで明るく悲壮感はそれほどないのだが、明るく読みながらも現実の世界をふと考えてしまったとき、ガックリと暗く落ち込んでしまいそうになる。だから深く考えずに物語として読む。
いつもの垣谷さんらしく、前向きに明るく終わる。登場人物はみんないい人だし、全員ものすごく運が良い。そうでもないと、このテーマの話は明るく終われない。

2021/06/30

・著者の作品は初めてだったが、とても読みやすくあっという間に読み終えた。
・読みやすい中に重たいテーマがあり、ミクロ(各家庭での介護)とマクロ(国の介護政策)両方の介護について自分に置き換えて考えるいいきっかけになる本。
・この本に出てくる馬飼野(まがいの)総理大臣はなんと45歳。次々に改革を進める姿を見てると、現実の内閣、国会議員に幻滅してしまう。
・欲を言えばこの設定を活かして、もっともっと話が展開できると思う。他の作家さんが書けばミステリーや恋愛ものにも発展できそう。