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七十歳死亡法案、可決 の商品レビュー

3.9

160件のお客様レビュー

  1. 5つ

    30

  2. 4つ

    75

  3. 3つ

    42

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2015/11/07

衝撃的タイトルにたいして内容が… 一般的過ぎる人間模様を綴っていくだけのストーリー。最後も無理に終わらせた感の中途半端な感じ。法案が高齢化社会を考えるきっかけになるかも知れないが、どうにも不完全燃焼な本だった。

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2015/10/04

★4。最後に救われて、読後感は良かった。「七十歳死亡法案」というフィクションならではのエゲツナイ設定。それに対して、登場人物は「いるいる、こういう人」という人たちばかり。だから、感情移入して読み込めたと思う。

Posted byブクログ

2015/09/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私の考えでは願ったり叶ったりの法案なのに、読み進むほどに話が逆になる。読み進めるほど不愉快になった。 法案が実現した場合のメリットについての記述量があまりにも少ない。 ・消費税を廃止して財政再建が出来る。(×円高が劇的に進む) ・交通事故,犯罪が減る。 ・高齢者優遇政治を子供/若者優遇政治に変えることが出来る。 ・医療崩壊と言われる状況が劇的に改善する。 ・早期退職者が増えて若者の雇用が改善する。 ・70歳前の消費が激増する。 ・結婚出産などの人生のイベントが前倒しになる。(晩産化に伴う問題が減少する) 七十歳死亡法は良いことが沢山あるのだからそちらにフォーカスしてほしかった。

Posted byブクログ

2015/09/07

最初読んだときは、「百年法」と、「火の粉」の嫁姑部分を足したような話だな、と思ってました。 ちょっと違ったけど。 「百年法」はすでに施行されてからの話だったけど こちらは施行されるまであと2年の時。 70歳死亡法案だとしたら、私の父はいま71なのでもうダメだ。 だとしたらこん...

最初読んだときは、「百年法」と、「火の粉」の嫁姑部分を足したような話だな、と思ってました。 ちょっと違ったけど。 「百年法」はすでに施行されてからの話だったけど こちらは施行されるまであと2年の時。 70歳死亡法案だとしたら、私の父はいま71なのでもうダメだ。 だとしたらこんな法案受け入れたくない……と思うけど、義父母もその案でいくと……?と考えると、なかなかいい案じゃないの、なーんて思ってしまう。 でも確かに、ここまで思いきった法案を出したら、みんなよく考えて世の中ちょっとはよくなるかもな。

Posted byブクログ

2015/08/23

途中までは面白かったのに、どうしても後半に行くにつれてのバタバタ感と全て物事が上手くいくパターンに違和感がぬぐえなかった・・・。 もう少し、その後を丁寧に書いた未来が読みたかったのかも。

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2015/07/23

介護と聞けば逃げ出し、相続と聞けば飛んでくる。 何人、兄弟姉妹がいても、大変なことは押し付け合う。 現実、こういうのが多いのだろうな。 自分も介護中のため、気持はよくわかる。 本書の題は突飛ではあるが、これからの老人社会を真面目に考えさせられる深い内容のものだった。 「生きていて...

介護と聞けば逃げ出し、相続と聞けば飛んでくる。 何人、兄弟姉妹がいても、大変なことは押し付け合う。 現実、こういうのが多いのだろうな。 自分も介護中のため、気持はよくわかる。 本書の題は突飛ではあるが、これからの老人社会を真面目に考えさせられる深い内容のものだった。 「生きていてごめんなさい」と涙しながら呟くような老後にはなりたくないな。

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2015/06/16

2015.6.16 強烈にインパクトのあるタイトルに惹かれて購入。 無茶な法案だけど、もしかしたら本当に必要なのかもも思わせるリアリティがあった。 そしてどこにでもありがちな家族。 お母さんが家出した後、意外と全てが上手く行き出すのが、読んでる間は腑に落ちななったけど 今振り返...

2015.6.16 強烈にインパクトのあるタイトルに惹かれて購入。 無茶な法案だけど、もしかしたら本当に必要なのかもも思わせるリアリティがあった。 そしてどこにでもありがちな家族。 お母さんが家出した後、意外と全てが上手く行き出すのが、読んでる間は腑に落ちななったけど 今振り返ると、国民みんなが問題に本気で向き合って 協力し合えば未来はまだまだ明るい、ということに家族の形も照らし合わせたんじゃないか。 最後の総理の発言は痛快だった。

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2015/07/04

タイトルがインパクトあり過ぎだが、まさに今の日本の家庭のリアルが描かれている。 と言っても、知らない、実感できない、という人も多いと思うけれど。 そう、この本の、引きこもりエリート息子と、主婦の苦労なんか、食わせてやってる俺の“外”の苦労に比べたら無いも同然だろうくらいに思っ...

タイトルがインパクトあり過ぎだが、まさに今の日本の家庭のリアルが描かれている。 と言っても、知らない、実感できない、という人も多いと思うけれど。 そう、この本の、引きこもりエリート息子と、主婦の苦労なんか、食わせてやってる俺の“外”の苦労に比べたら無いも同然だろうくらいに思ってる、自己中能天気なダンナ。 わがままな寝たきり老人の介護を長男の嫁という立場の主婦一人に任せきりにして、面倒な事は極力見ないようにしているこいつらです。 あ、本気でムカついてしまいました。すみません。 大変なのに報われない介護職、非正規雇用、ブラック企業、権利を手放さない老人に、税金払いたくない若者。 最後はとんとん拍子にまとまり過ぎ感が無きにしも非ずだけれど、とにかくこれが現実です。 面白かった、と言ってはどうなのかと思いますが、小説としては本当に面白かったし、大いに考える必要のある問題でもあるので、皆さん読んでみて下さい。

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2015/02/25

高齢社会の日本は、2020年「七十歳死亡法案」を強行可決させた。 70歳を迎えると、安楽死させるという法案。 これにより得られるのは、経済の回復。 義母の介護に当たる女性は、その苦労から解放させられる。 また、家族としての機能を果たしていない人間関係をもつ老人達も安楽死させられ...

高齢社会の日本は、2020年「七十歳死亡法案」を強行可決させた。 70歳を迎えると、安楽死させるという法案。 これにより得られるのは、経済の回復。 義母の介護に当たる女性は、その苦労から解放させられる。 また、家族としての機能を果たしていない人間関係をもつ老人達も安楽死させられることを願う人達もいる。 反面、この法に対して、人道的に反対する人や、まだまだ生きることに価値を置く人達・老人もいる。 この本で再三出てくる科白「家族ってなんだろう?」 家族のみならず、生きることとはなにか?幸せとは何か?について深く考えさせられる。 年老いていくこと、死ぬことから遠ざけられている現代の価値観にたいして、アンチテーゼとして投入されたこの「七十歳死亡法案」 物語は、最終局面で大きく舵を切られることになるのだけども、現実の世界でハッピーエンドに向かわせるためにはどうしたらよいものか、鋭く質問を突きつけられたように思う。 単行本で出た時に目を惹かれていたけどそのまま読んでいなかった。 今回文庫本で出たので、読めてよかった! ---------------- 【内容(「BOOK」データベースより) 高齢者が国民の三割を超え、破綻寸前の日本政府は「七十歳死亡法案」を強行採決。施行まで二年、宝田東洋子は喜びを噛み締めていた。我侭放題の義母の介護に追われた十五年間。能天気な夫、引きこもりの息子、無関心な娘とみな勝手ばかり。やっとお義母さんが死んでくれる。東洋子の心に黒いさざ波が立ち始めて…。すぐそこに迫る現実を描く衝撃作! ——————— 【著者略歴「BOOK著者紹介情報」より】 垣谷/美雨 兵庫県生まれ。明治大学卒。ソフトウェア会社勤務を経て、2005年「竜巻ガール」で第27回小説推理新人賞を受賞しデビュー ———————

Posted byブクログ

2018/10/14

エンターテインメントとしては、まあ、こういう終わり方にするしかないところは少し物足りないが、まあ面白く読めた。これくらい大胆な政治家(馬飼野)がいれば、確かに世の中は変わるのかもしれないな。

Posted byブクログ