七十歳死亡法案、可決 の商品レビュー
出だしの「七十歳死亡法案」が可決、施行が2年後、のところで新聞の日付が2020年になっておりあ、なんかこの「手の届く近未来」感を入れてあるのが妙なリアルさだな、と設定の妙を感じた。 この頃、社会問題的な話題をテーマにした本をよく書いてる作家さんだなーちょこちょこ見かけるなー、と...
出だしの「七十歳死亡法案」が可決、施行が2年後、のところで新聞の日付が2020年になっておりあ、なんかこの「手の届く近未来」感を入れてあるのが妙なリアルさだな、と設定の妙を感じた。 この頃、社会問題的な話題をテーマにした本をよく書いてる作家さんだなーちょこちょこ見かけるなー、と思っていたら、以前に「竜巻ガール」を読んでいた。「竜巻」はそこまで社会問題が全面に押し出されているわけでもなく色々織り込んだショートショート集、な印象だったので、方向転換(?)にへー。となった
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介護、引きこもり、ニート、格差社会...。様々な社会問題に物申す衝撃作。前半はただただ不快。中盤から後半にかけてはステレオタイプな展開で、もっともっと抗ってもいいんじゃないかと...。持続可能な世の中にするには...。慎ましやかに生きましょう。
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図書館で借りて。 うまく行きすぎな感はあるけど、後半色々良い方向に転んで介護がテーマだけれど明るい気持ちで読めた。 全てを抱え込まされた専業主婦、何もやらなくていいと思っている男たち、どちらもいつの間にかそう思い込まされてそうなっている。 お父さんの旅行の相方が理解ある人であるこ...
図書館で借りて。 うまく行きすぎな感はあるけど、後半色々良い方向に転んで介護がテーマだけれど明るい気持ちで読めた。 全てを抱え込まされた専業主婦、何もやらなくていいと思っている男たち、どちらもいつの間にかそう思い込まされてそうなっている。 お父さんの旅行の相方が理解ある人であること、そして引きこもり長男の幼なじみがバリバリやり手で事態をガンガン変えてくれる上に長男といい感じになるところ。都合良い展開だけど、そこが気持ちいい。峰さんの事態を変えていく力、羨ましい。
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老齢問題だけではなくブラック労働引きこもり生活へのジェネレーションギャップありとあらゆる社会問題を詰め込んだ一冊だった。
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タイトルも中身も前半かなり刺激的 最後まで読まないと誤解を受けそうでこの本よかった!と薦めるの躊躇しそうだけど 読んでみてとても良かったです
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この作者の作品はサクサク気持ちよく読める。 70歳じゃちょっと早く感じるなー… でも個人差があるしね。 介護コワイ…
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70歳で全国民が死ぬという過激な法案が二年後に施行される。残された国民が二年間をどう過ごすか。過激な内容かと思いきや、最後は上手くまとまって思わずほっこり。介護と家庭の分担について考えさせられる作品。
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姑の介護に追われる主婦。仕事ばかりの夫、引きこもりの息子、一人暮らしをして家を出た娘、家族は誰も助けてくれず、救いのない日々を過ごしています。 そんな折、日本で「七十歳死亡法案」が可決され、70歳以上の高齢者は全員安楽死することが決まります。姑はいま68歳。あと2年で自由の身にな...
姑の介護に追われる主婦。仕事ばかりの夫、引きこもりの息子、一人暮らしをして家を出た娘、家族は誰も助けてくれず、救いのない日々を過ごしています。 そんな折、日本で「七十歳死亡法案」が可決され、70歳以上の高齢者は全員安楽死することが決まります。姑はいま68歳。あと2年で自由の身になる、と希望を見出しますが、寿命までの2年間をわがままに過ごそうとする姑、早期退職して海外旅行へと出発してしまった夫など、その2年間も地獄のような生活が待っていると知り、絶望します。 そして、「荒療治」のため、主婦は家出を決意。残された息子と祖母(姑)、夫と娘も生き方を再考しなければならなくなります。 「昭和」な夫や息子の生き方にもイライラさせられますが、若い息子のや娘のほうが生き方を変えやすい、というのはリアルだな、と思います。 日本の国家財政に余裕がなくなっていることは事実ですし、超高齢化社会が進み、介護をめぐる問題も看過できません。この小説と同じような社会変化をこの令和の日本で起こすことは望めませんが、それぞれの家庭で個人が「話し合い」「助け合う」ことが何より大切ですし、「自分はこれほど苦労している」という負担感で家事・育児・介護を押し付けあうのではない生活を送ることが必要だと改めて感じます。 あとは、社会制度(社会福祉制度)への興味・関心をしっかりと持ち続けること。どういった結論になるにせよ、選挙に行って意思を示すことも必要だと(作品の主題とは異なりますが)感じました。 物語としては、作品の登場人物それぞれの視点から各自の思いが描かれていたことも、作品が一方的な描写にならず読みやすかったと思いますし、「すべて丸く収まったハッピーエンド」ではなくとも、明るい未来が見える結末で、読後感も悪くありませんでした。 重いテーマを扱った小説ですが、露悪的なものではなく、希望を感じる作品でした。
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七十歳の誕生日から30日以内に死ななければならない「七十歳死亡法案」が可決された。なんとも衝撃的なタイトルだが、少子高齢化・ブラック企業・引きこもり問題を垣谷さんらしい着眼点と切り口で軽快に書かれている。介護問題は義母の介護を東洋子1人に全てを押し付け、家族みんなが自己防衛に走り...
七十歳の誕生日から30日以内に死ななければならない「七十歳死亡法案」が可決された。なんとも衝撃的なタイトルだが、少子高齢化・ブラック企業・引きこもり問題を垣谷さんらしい着眼点と切り口で軽快に書かれている。介護問題は義母の介護を東洋子1人に全てを押し付け、家族みんなが自己防衛に走り、家族ってなんだろうと悲しくなる。介護は家族以外がする方がいいのも納得。自分が介護するされる立場になった時に初めて痛感するのかもしれない。長生きしたいと思える未来が来ますように願いを込めて。
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2020/5/9 垣谷さんの本はいつも軽い気持ちでさらさら読める。タイトルはキャッチーであり、新聞の投書やワイドショーでの様々な意見も面白かった。 ただ、この人はいつもそうなのだが、後半からラストにかけて、あからさまにハッピーエンドが出来すぎていてどうしても白けてしまう。
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