捏造の科学者 STAP細胞事件 の商品レビュー
协同的作家们有责任。 It's not only her responsibility but also them.
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
当時ニュースの白熱ぶりにおいつけず、そもそもどういうものの話だったの?と思って読んでみた。 正直、なぜ、第一線で活躍していた研究者が揃いもそろって見抜けなかった?と思うものの、特異ともいえるほどの閉鎖環境で積み重ねられていたことということで納得もした。 考古学の捏造のときもそうだったなぁ…と思う次第。 それにしても、なんでコピペのある(それもかなりの分量)論文が通ったんだろ…って。謎すぎる。
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かなりの力作だと思う。リアルタイムでニュースを目にしていた事件。なぜ疑惑をもたれるような発表をしたのか?なぜできないスタップ細胞をできたと彼女は言ったのか。構造を解明した取材力は素晴らしいと思う。彼女はどんな人だったのかも知りたかった。
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ノンフィクションというには予断が多い。 読み手である私は「STAP細胞は無かった」という理研の報告を聞いているんだけれども、「最初からおかしいと思っていた」的な記述が多く、違和感がある。あのときの小保方さんフィーバーを盛り上げたマスコミとして、それはどうなんだろう? なぜ盛...
ノンフィクションというには予断が多い。 読み手である私は「STAP細胞は無かった」という理研の報告を聞いているんだけれども、「最初からおかしいと思っていた」的な記述が多く、違和感がある。あのときの小保方さんフィーバーを盛り上げたマスコミとして、それはどうなんだろう? なぜ盛り上げてしまったのか、情報を発信する報道機関が自らを省みないのは、はたしてノンフィクションと呼んでいいものなのか。マスコミとして都合が良すぎやしないか。書き手は一方的な正義を振りかざしているように見える。 私はSTAP細胞が存在するとは言わないし、いまだに判断がつかないが、論文には誤りがあるんだろうなと思う。ただ、この書き手の誠実さには疑問を感じる。 笠井氏や若山氏には問い合わせをしているが、渦中の小保方氏には問い合わせをした様子がない(後半で問い合わせを行い弁護士に断られたという一文があるが、最後だ)。問い合わせをしているのか、したけれども書いていないのか。しようとすらしていなかったのか。このあたりの記述の省略について、書き手が、メディアが、小保方氏が説明できない人間だと恣意的に書いているようにも見える。 タイトルをセンセーショナルに「ねつ造の科学者」とするならば、小保方氏を指すように思う。では、なぜ彼女に焦点を当てていないのか。 そもそも理研とはどういう組織なのか、構造的に防ぐことができなかったのか、そういった掘り下げもなく、ただつらつらと時系列に書かれている。これはいったい誰向けの本なのか。 笠井氏が自死した件についても、理研はもっとできたはずと書かれているが、マスコミ報道が過熱したからという観点はないのだろうか。どこまでも他人事なのだろうか。読んでいて非常に不思議である。 記事として書かれたものをまとめた本である。それが間違ってるとは言わないけれども、これを出版する意味とはなんなんだろうか。STAPブームのうちに売っておこうという出版根性だろうか。 報道機関がこんな浮足立った本を出してたら、信用下がる……というほどの信用が元からないのか。まさかそんな。 小保方さんが、基本的に未来のある存命の科学者が相手だから書きにくいのかもしれないが、だとしたら、そもそもこの扇情的なタイトルって何なんだろうか。
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メールのやり取りや他人の話等の要約がほとんどといった印象。知りたいなと思ったことはこの本には書かれていませんでした。
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笹井氏の自殺という衝撃的な出来事があり謎が謎のままの事件であったなと思いました。科学者の成果はひとりひとりの誠実な実験とそれを克明に記載した記録ノートにより誰かが再現できることで裏付けされていく。であるがゆえに、実験中に素材を取り違えることは御法度ですし、こまめに実験室の中で手順...
笹井氏の自殺という衝撃的な出来事があり謎が謎のままの事件であったなと思いました。科学者の成果はひとりひとりの誠実な実験とそれを克明に記載した記録ノートにより誰かが再現できることで裏付けされていく。であるがゆえに、実験中に素材を取り違えることは御法度ですし、こまめに実験室の中で手順や日々の成果について意見交換を行うことを、学生時代から熟練に至るまで、上長から訓練を受けていくことが欠かせないようでした。ただ、そういう訓練のルートから外れ、未熟な人材であっても発想豊かな論文を書けるという能力があることで、有名教授らが興味を持ち、取巻きとなってしまったことで、充分な訓練の機会と共同作業を行う熟練の仲間を与えられず、ひとり個室でiPS細胞以上の発見をという期待の中、科学の世界より魔法の世界に染まってしまったかのような経緯を読むにつれ、なかなか構造的に難しい問題があったのだろうなと、すっきりしない気分のままに読み終わりました。
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まず、タイムリーでおもしろかった。 作者が理系であり記者であるからこそ、STAP細胞への疑惑とそこからくる小保方さんへの不信感、そして科学者として尊敬する笹井氏がなぜ疑惑を口にしなかったのか、なぜ小保方さんを擁護する立場にいなければならなかったのかを知りたいという葛藤と、今後同じ...
まず、タイムリーでおもしろかった。 作者が理系であり記者であるからこそ、STAP細胞への疑惑とそこからくる小保方さんへの不信感、そして科学者として尊敬する笹井氏がなぜ疑惑を口にしなかったのか、なぜ小保方さんを擁護する立場にいなければならなかったのかを知りたいという葛藤と、今後同じような「事件」が起こらないことを願っている想いが強く感じられた。
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詳細な記事と分析。東京神戸を往復し日夜問わずの取材活動。これだけの仕事をした筆者が幼子をかかえたワーキングマザーであるということが一番の驚き。
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大変おもしろく(というのは不謹慎か)一気に読めた。 新聞記者というと、政治、経済、社会部などの記者をまず思い浮かべるが、科学環境部に属する理系の記者の仕事がよくわかった。専門的な知識がなければできない仕事で、理系の記者ってかっこいいなあと単純に思った。 今となっては、小保方さん...
大変おもしろく(というのは不謹慎か)一気に読めた。 新聞記者というと、政治、経済、社会部などの記者をまず思い浮かべるが、科学環境部に属する理系の記者の仕事がよくわかった。専門的な知識がなければできない仕事で、理系の記者ってかっこいいなあと単純に思った。 今となっては、小保方さんの評価は定まっているといってもいいが、そこに至るまでのゴタゴタぶりがよくわかった。秀才の集まりのように思える理研の、最初から最後まで全くすっきりしない過程の、その原因のようなものも、なんとなくわかったような気がする。特異なキャラクターである小保方さんに巻き込まれてしまって、気の毒といえば気の毒だけど、そのあとの対応が全く素人目にもなってなくて、あまりにも組織を守ること第一の姿勢が、情けない。 日本を代表するといってもいいような科学者が、どこで間違えたか、どこで引き返せなくなったのか、命まで落とすことになり、本当に悲惨だ。
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