捏造の科学者 STAP細胞事件 の商品レビュー
図書館で借りた本。STAP細胞の最初の記者会見からの一連の流れをマスコミの立場で書いたノンフィクション。著者との笹井氏や若山氏や理研の職員とのメールのやり取りの内容も掲載。理研はIPS細胞の山中教授への対抗意識が猛烈にあった事が根本の原因かな。知名度や地位がある人物の紹介ならと小...
図書館で借りた本。STAP細胞の最初の記者会見からの一連の流れをマスコミの立場で書いたノンフィクション。著者との笹井氏や若山氏や理研の職員とのメールのやり取りの内容も掲載。理研はIPS細胞の山中教授への対抗意識が猛烈にあった事が根本の原因かな。知名度や地位がある人物の紹介ならと小保方氏の実力を吟味しなかった事、笹井氏の指示で秘密主義で行なってたSTAP研究、論文の信憑性が薄れたのは誰もチェックしなかったから。秘密主義なら他に手伝う人もいなかった。追試ができなかった時点でよく論文発表できたな〜と思ってしまった。ある程度厚かましくないと生きていけない世界なのか?最後の遠藤氏が理研は自浄作用があると知ってもらいたいからと身内が隠した?細胞の解析結果を発表したのは立派な科学者だと思ったな。結果ES細胞が混入されてたと世間に発表したから。
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何回読んでもわからない。 頭に入らない。脳が悪くて。 過去の実績、希望の星、焦り、予算欲しさ、点と点の関わり、論文スルー、ネット査読、発覚切り貼り、検証実験‥‥。 うーん、でもたとえ論文が痛くても、 第三者がSTAP細胞を再現できれば。 こんなこと、世の中にあるのか? と思う...
何回読んでもわからない。 頭に入らない。脳が悪くて。 過去の実績、希望の星、焦り、予算欲しさ、点と点の関わり、論文スルー、ネット査読、発覚切り貼り、検証実験‥‥。 うーん、でもたとえ論文が痛くても、 第三者がSTAP細胞を再現できれば。 こんなこと、世の中にあるのか? と思うことが起きた ということか。 不思議で仕方ない。わからん。 2016.05
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細胞が、ストレスを与えることで初期化され、万能細胞に変化する、なんとすごい発想だったろう。それをあと一歩のところまで実現にこぎつけた小保方氏の、才能と努力はもっと評価されていいのでは。まぁ、真実はどこなのか。著者の説明はほどほどわかりやすかったが、あまりに事件記者風の記述には閉...
細胞が、ストレスを与えることで初期化され、万能細胞に変化する、なんとすごい発想だったろう。それをあと一歩のところまで実現にこぎつけた小保方氏の、才能と努力はもっと評価されていいのでは。まぁ、真実はどこなのか。著者の説明はほどほどわかりやすかったが、あまりに事件記者風の記述には閉口。
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「なんであんな騒ぎになっちゃったんだろう?」 「どうしてインチキな話が認められちゃったんだろう」 ってのに興味があって読んだ。 (佐村河内さんとかにも同様に興味がある) 騒動が起きてた時の日記って感じの内容。 理系の新聞記者が書いた本だからもっと客観的に理路整然とまとめられてい...
「なんであんな騒ぎになっちゃったんだろう?」 「どうしてインチキな話が認められちゃったんだろう」 ってのに興味があって読んだ。 (佐村河内さんとかにも同様に興味がある) 騒動が起きてた時の日記って感じの内容。 理系の新聞記者が書いた本だからもっと客観的に理路整然とまとめられていると期待したのだがそういう主旨では無かった。 例えば論文中の引用についてはそれが他の科学者でも普通にやってることなのか特異なことなのか、特異な場合どの程度の特異さ加減なのかとかを知りたかった。 ネイチャーに出された論文については描かれてはいるのだけど、特に早稲田の博士論文について知りたかったな。案外誰でもやってることじゃないのかな?
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取材活動日記なので、記者が誰と何をしたとか、スクープ合戦とか、新聞記者の仕事紹介の本になってしまい、事件の本質には迫りきれていない。事件については時系列に報道された内容が書いてあるだけで掘り下げや考察がない。 内容的には科学者云々よりも、ジャーナリズム的正義のあり方を自ら赤裸々に...
取材活動日記なので、記者が誰と何をしたとか、スクープ合戦とか、新聞記者の仕事紹介の本になってしまい、事件の本質には迫りきれていない。事件については時系列に報道された内容が書いてあるだけで掘り下げや考察がない。 内容的には科学者云々よりも、ジャーナリズム的正義のあり方を自ら赤裸々に問題提起した格好になっており、結果的には著者が意図しなかった内容に仕上がって、読まれているように思える。
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小保方晴子氏が「あの日」の中で実名入りで「取材攻勢は殺意すら感じさせるものがあった」という須田桃子氏の著書。 大宅壮一ノンフィクション賞受賞。 「あの日」の詩的、情緒的な文章に比べると、本書は理論的で、特に実験内容は分かりやすい。 「捏造の科学者」というタイトルほどセンセーショ...
小保方晴子氏が「あの日」の中で実名入りで「取材攻勢は殺意すら感じさせるものがあった」という須田桃子氏の著書。 大宅壮一ノンフィクション賞受賞。 「あの日」の詩的、情緒的な文章に比べると、本書は理論的で、特に実験内容は分かりやすい。 「捏造の科学者」というタイトルほどセンセーショナルな書き方をしているわけではなく、さすがは新聞記者、順序立てて、笹井氏、若山氏とのメール等でのやりとりとともに、学者などからのコメントを織り交ぜ、真相追求にかける姿勢が伝わって来る。 なぜそこまで過去をほじくり返し、真相を追求したいのか、空恐ろしくも思えたが。 これを読むと、こちらが本当なのだと思わされ、「あの日」が巧みに都合の悪いことを隠しているというのもうなずける。 一方、本書では小保方氏とのやりとりは皆無に等しい。小保方氏が名指しであげるほどの取材攻勢、これには触れていない。 どちらに加担するわけではないが、対局にある本書を読んだことは良かったと思う。 (図書館)
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著者は毎日新聞科学環境部の記者で、第一報からこの問題に関わってきました。理研による最終処分は出ていない、2014年後半までの情報が整理されています。専門的な内容もかなり平易に書かれていて、尚且つ随所に関連情報が散りばめられているので、それって何だっけ、と前のページを見なくても読み...
著者は毎日新聞科学環境部の記者で、第一報からこの問題に関わってきました。理研による最終処分は出ていない、2014年後半までの情報が整理されています。専門的な内容もかなり平易に書かれていて、尚且つ随所に関連情報が散りばめられているので、それって何だっけ、と前のページを見なくても読み進められます。読んでみて、捏造はあったのだろうが一人で全てできたとは思えないという結論に達しました。著者が話を聞いた専門家のなかにも、一人でやったのかは疑問だと言った人物がいて、私も同じ感想を持ったのです。2015年以降のことも書かれた本があれば読みたいと思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これを読むとあの騒動の謎が解ける… という本ではありませんでした。 タイトルで誤解しそうだけれど、これは自殺された笹井さんと、STAP細胞に踊らされた人々を書いたもの。 という感じ。 最近、O嬢(と書くとおフランスだw)が告白本を出されたが、この本の著者について悪魔の手先のような描写をしておられた。 なんだか、あの事件は当事者も含めて皆が分からないままくるくる空回りダンスしていただけの事件だったのだなと(何
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STAP論文の発表から、撤回までを辿った科学書。門外漢が一気に読み進められる本では無かった。 万能細胞は何か。何によって証明されるか丁寧に説明し、検証している。簡単に頭には入らないので少し苦痛。 不完全な、論文が、何故、有名科学誌に掲載され、信用を失墜するに至ったかの、組織...
STAP論文の発表から、撤回までを辿った科学書。門外漢が一気に読み進められる本では無かった。 万能細胞は何か。何によって証明されるか丁寧に説明し、検証している。簡単に頭には入らないので少し苦痛。 不完全な、論文が、何故、有名科学誌に掲載され、信用を失墜するに至ったかの、組織や関わった人について述べられている。 一番知りたかったのは、何故、科学は嘘ついてもバレるのに捏造したのか?だが答えは無かった。 『あの日』を読む準備ができた。 個人ではなく理研と言う組織の権力についての言及は毎日新聞臭、臭い。
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終始不思議なのは他の研究者とはかなり頻繁に主にメールで質問と答えをやりとりしているのに、キーパーソンである小保方氏とはまったくそれが見られないこと。連絡がとれないにせよ、どこにどれくらい打診してどんな反応があったのかは書いておいて欲しかった。小保方氏側で最近出した「あの日」ではこ...
終始不思議なのは他の研究者とはかなり頻繁に主にメールで質問と答えをやりとりしているのに、キーパーソンである小保方氏とはまったくそれが見られないこと。連絡がとれないにせよ、どこにどれくらい打診してどんな反応があったのかは書いておいて欲しかった。小保方氏側で最近出した「あの日」ではこの本の著者がひどい取材をしたように書いているらしいだけに気になった。
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