捏造の科学者 STAP細胞事件 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
STAP細胞事件はいまやベル研のシェーン事件、韓国のヒトクローン事件と並ぶ、世界三大捏造事件なんだそうだ。大和雅之とセルシードにまつわる陰謀説などもささやかれているようだが、ここまでくれば真相は藪の中なのでは。 本書は毎日新聞記者によるもので、よくまとまっており読みやすい。 前半部分はちょっと引き伸ばした感があり冗長だが、後半の謎解き部分はよい。特にSTAP細胞論文として投稿された四回の査読結果を入手しているのはポイント高いのでは。H26.11ころまでのことしか書かれておらず、出版を急いだのがちょっと残念。もう少し待って検証委員会の報告なども入れて欲しかった。 ・8番染色体のトリソミーがあり、マウスから抽出して一週間ほど培養したSTAP細胞のものではあり得ない。ES細胞の培養を繰り返しているうちに起こりやすい異常であり、ES細胞の混入とみるべき ・TCR再構成もやはり確認されておらず、Tリンパが初期化されたという証拠はない ・胎盤になりうる、というもの一つの売りであったが、ES細胞9にTS細胞1の割合で混ぜたものであった
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去年世間を騒がせたSTAP細胞を検証 表紙のもう揃うことのない3人の写真になんとなく見入ってしまう
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