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捏造の科学者 STAP細胞事件 の商品レビュー

3.6

102件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    36

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    2

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2018/12/02

最後の1/5くらいは時間切れで飛ばし読み。 結局、何がどうして事件が起きたのか、まだはっきりしていない。理研が功を上げることに注力していたことは確からしいが、事件の首謀者なのか、それとも小保方氏による事件に、目をつぶっていたのか。

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2018/10/09

理化学研究所と言う日本最高峰の研究機関で起きたSTAP細胞事件を科学記者の視点から多角的に分析.分野に問わず仕事で科学技術に関わる(論文作成等)人は読んでおいて損はない.様々な意味での「過信」「盲目的な信頼」のリスクを強く感じる.

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2018/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

While I read ‘Anohi’ by Haruko Obokata, I felt like Suda-san was a wicked reporter, who drove Obokata-san into a corner. However, in this book she was actually trusted by many scientists as a good science writer. In this book, Obokata-san’s carelessness was clearly written. But some of the comments were made by anonymous people. I cannot trust all of the comments. And Suda-san’s sentences are not emotional. It’s just like a newspaper. Her passion is focused on revealing the truth about unfairness. Many scientists have no interest in the past, so Suda-san and scientists went to the different directions, I think. As a result, I cannot tell which book told the truth. But one thing I found is ‘Anohi’ is better book than this.

Posted byブクログ

2018/09/04

While I read “Anohi” by Haruko Obokata, I felt like Suda-san was a wicked reporter, who drove Obokata-san into a corner. However, in this bo...

While I read “Anohi” by Haruko Obokata, I felt like Suda-san was a wicked reporter, who drove Obokata-san into a corner. However, in this book she was actually trusted by many scientists as a good science writer. In this book, Obokata-san’s carelessness was clearly written. But some of the comments were made by anonymous people. I cannot trust all of the comments. And Suda-san’s sentences are not emotional. It’s just like a newspaper. Her passion is focused on revealing the truth about unfairness. Many scientists have no interest in the past, so Suda-san and scientists went to the different directions, I think.(ichiroさん)

Posted byブクログ

2018/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

原因究明?今更そんな非生産的なことやって何になるんですか。そんな時間があったら少しでも今の研究続けますよ。だって。

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2018/04/04

新聞とテレビを見ないものとしてはこういう一大事件をまとめたルポはとても貴重な存在。 今回のSTAP細胞事件?についてもあらかたの理解ができる良くまとまった一冊。しかし、その後の展開がさらに気になるところ。小保方さんはどうなったんだろうか?

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2017/09/21

様々な関係者や有識者との取材から客観的にSTAP論文事件を振り返る。笹井氏との約40通のメールの内容をはじめ、様々な関係者などの言葉や取材の記録が記述されている。そしてその内容を踏まえて客観的に分析を試み、わかりやすくまとめられている。 以下、個人的な感想。当時、リアルタイムでテ...

様々な関係者や有識者との取材から客観的にSTAP論文事件を振り返る。笹井氏との約40通のメールの内容をはじめ、様々な関係者などの言葉や取材の記録が記述されている。そしてその内容を踏まえて客観的に分析を試み、わかりやすくまとめられている。 以下、個人的な感想。当時、リアルタイムでテレビニュースや会見の様子を見ていたときは、若山氏の言動に違和感を覚えたのだが、この本を読んだときはそうでもない印象を受けるのが不思議だ。小保方氏と理研の印象はそんなに変わらなかった。「こんなにデータ等の扱いが杜撰なのに、これ程の大きな捏造ができるんだろうか」という疑問は解消せず。寧ろ小保方氏の杜撰さを利用して何かを画策した者がいるという陰謀論に考えが行き着いてしまう。理研の動きに不可解なものを感じつつ、結局それもハッキリしない感じは残る。

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2017/08/21

研究の中心にいたのが若き(?)女性でなかったら、この事件は ここまで大問題になったのだろうか。 2014年1月29日、大きな衝撃を持って発表されたSTAP細胞。 iPS細胞を凌ぐ万能細胞は華々しく登場したのはよかったが、 疑義が提示されるのも早かった。 ネットや週刊...

研究の中心にいたのが若き(?)女性でなかったら、この事件は ここまで大問題になったのだろうか。 2014年1月29日、大きな衝撃を持って発表されたSTAP細胞。 iPS細胞を凌ぐ万能細胞は華々しく登場したのはよかったが、 疑義が提示されるのも早かった。 ネットや週刊誌では瑕疵のある論文そのものではなく、女性研究者 の人となりを非難するような論調が目立った。そんなことが続くうち、 食傷気味となり、時折、新聞に掲載される記事に目を通すだけに なった。 本書は毎日新聞の科学記者としてSTAP細胞の発表を驚きを持って 報道した著者が、時系列で事件の経緯を追っている。 凄い、素晴らしい。実用出来たら夢のようだ。科学記者としての そんな思いがあったからこそ、次々に浮上する疑義に「裏切られ た」との思いが膨れ上がったのだろう。 それでもある時期までは著者もSTAP細胞の存在を信じていた。 しかし、後手後手に回る理研の対応、メールでのやり取りの中で 感じた笹井氏の危機感のなさ。それを綴る著者の筆からはもどか しい思いが伝わって来る。 誰が悪いのか。その判断はされていない。ただ思うのだ。研究の 中心となり、大学時代の博士論文にも不正が発見された女性研究 者は、研究者になってはいけないタイプの人ではなかったのだろう か…と。 画像や文章の盗用を「やってはいけないものだと思わなかった」と いう発言だけでも認識がおかしくはないだろうか。 「こんなものがあったらいいな」。そんな思い込みから自己暗示に かかってしまい、本来、研究者としてはやってはいけないことを してしまったのかなぁ。 科学誌に掲載された論文の瑕疵を見つける機会は何度かあった ようだ。それでも見逃されてしまったのは、論文の共著者に世界の 科学界で信用を得ている研究者の名があったからかもな。 STAP細胞問題は、笹井氏の自死、女性研究者の理研退職で 幕が引かれた。だが、これでいいのだろうか。 何故、多くの瑕疵のある論文が見逃されたのか。その点は解明 されてはいない。 本書は2014年11月の発行なので「STAP細胞はES細胞だった」との 結論には触れていない。それでも科学の知識のない私でも事件の 推移を追うには読みやすかった。 しかも、買って積んでおいたら大宅壮一ノンフィクション賞を受賞して た。 尚、本書の読みどころは亡くなった笹井氏とのメールのやり取り。 これは貴重なのじゃないかな。 でもな、女性研究者がES細胞をいつ・どこで混入させたって証拠 もないんだよな。一体、STAP細胞ってなんだったんだろう。本当に あったらよかったのに。

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2017/05/02

STAP事件の騒動の取材記。著者は毎日新聞の記者である。 タイトルにも「捏造」と入っていることから、STAPがねつ造であるという世間の認識に沿った内容となっている。 STAP細胞の説明や、その科学的背景の説明はわかりやすい。 あと、同様の論文ねつ造事件として、「シェーン事件」との...

STAP事件の騒動の取材記。著者は毎日新聞の記者である。 タイトルにも「捏造」と入っていることから、STAPがねつ造であるという世間の認識に沿った内容となっている。 STAP細胞の説明や、その科学的背景の説明はわかりやすい。 あと、同様の論文ねつ造事件として、「シェーン事件」との類似性を指摘しているところも興味深い。 ただ、表紙に小保方氏、故笹井氏、若山氏の写真を載せ、その下に「捏造の科学者」とタイトルを入れるのはやりすぎだと思った。 あと、本書の「あとがき」によれば、「あとがき」を書いているのが2014年11月で、同年12月には2度目の調査委員会の報告書が出される予定で、小保方氏が参加した検証実験も同月11月末に小保方氏の参加機関が終わるが、翌年の3月まで続けられる予定、とのことであったが、本書ではSTAP事件の始まりからを丹念に追っているにもかかわらず、上記の調査報告書の内容、および検証実験の結果を待たず本書を出版してしまったのがとても不思議である。 STAP事件はSTAP細胞は存在しないという結論で幕引きがされ、今更誰も蒸し返そうとはしないのだろうけど、ぜひ本書の増補改訂版を作成し、上記の調査報告書の内容、検証実験の結果、その他追加情報あるいは訂正を入れたものを出版してほしい。 あ、あと、著者は毎日新聞の記者で、取材はもちろん毎日新聞の記者として行われ、同紙に記事として載ったものをベースに本書は構成されているにも関わらず、出版部門も持つ、自身の母体である毎日新聞社から出版されていないのも謎。出版業界ではよくあることなのだろうか?

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2016/10/29

本書を見た直後の小保方さんの印象は「発想力はあり努力もしているが、データ管理やロジックはずさんで基本的な論文の書き方を知らない」人。読めば読むほど、そんなことが起こりうるのかと信じられない思いであった。 ただ著者が行った取材の中で小保方さん本人の言葉はあまり得られていなかったよう...

本書を見た直後の小保方さんの印象は「発想力はあり努力もしているが、データ管理やロジックはずさんで基本的な論文の書き方を知らない」人。読めば読むほど、そんなことが起こりうるのかと信じられない思いであった。 ただ著者が行った取材の中で小保方さん本人の言葉はあまり得られていなかったようで、小保方さんを取り巻く状況はプロジェクトの他のメンバーの証言から推測せざるを得なかった。 STAP細胞論争に関する書籍はもちろん複数出ている。そうした本を読んだ方のレビューを見ると、この本を読んだ後の私の視点とは随分異なる内容であったので、そちらも読んでみたくなった。 少なくとも、組織の論理が相当大きく働いている印象を受けたので、そのあたりの真実を知りたい思いが強い。

Posted byブクログ