1,800円以上の注文で送料無料

ある小さなスズメの記録 の商品レビュー

4.2

52件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2016/06/12

2016_033【読了メモ】(160612 6:31)クレア・キップス、訳 梨木香歩、絵 酒井駒子、デザイン 大久保明子『ある小さなスズメの記録 −人を慰め、愛し、叱った誇り高きクラレンスの生涯−』/文春文庫/2015 Jan 10/"Sold for a Farthi...

2016_033【読了メモ】(160612 6:31)クレア・キップス、訳 梨木香歩、絵 酒井駒子、デザイン 大久保明子『ある小さなスズメの記録 −人を慰め、愛し、叱った誇り高きクラレンスの生涯−』/文春文庫/2015 Jan 10/"Sold for a Farthing" by Clare Kipps

Posted byブクログ

2016/04/24

「感動」の記録という惹句が仇になったか? 確かに格調の高い文章だし、筆者の細やかな観察眼に驚くけれど、何か「感動」とは違う気がして。 最後の梨木さんの解説を読んで、愛情を注いだ雀を失った著者の喪失感の大きさに思い至ったが...。(しかし喪失感に思いを致すことは感動という言葉で形容...

「感動」の記録という惹句が仇になったか? 確かに格調の高い文章だし、筆者の細やかな観察眼に驚くけれど、何か「感動」とは違う気がして。 最後の梨木さんの解説を読んで、愛情を注いだ雀を失った著者の喪失感の大きさに思い至ったが...。(しかし喪失感に思いを致すことは感動という言葉で形容すべきでない気がする。) 単行本が出た時から気になっていた本だったが、私は何をこの本に期待していたのだろう。

Posted byブクログ

2016/02/21

人間以外の生き物と暮らしたことがあって、『はたして彼らは私と共にあって幸せなんだろうか?』と、自問した事のある人は少なくないだろうけれど、この本はその幸運で幸福な例を示してくれたと思う。 じんと胸に迫るお話でした。

Posted byブクログ

2015/11/20

1940年代にここまで 長生きし、そして ここまで雀とお友達、、いや同志に なれた人は他にもいたのだろうか? 密かに雀との愛を深めて 生活してた人もいたかもしれない そんな、私も今まで 6度ほど巣から落とされた雀や カラスに巣を荒らされ居場所を 無くした雀達を(中にはメジロもい...

1940年代にここまで 長生きし、そして ここまで雀とお友達、、いや同志に なれた人は他にもいたのだろうか? 密かに雀との愛を深めて 生活してた人もいたかもしれない そんな、私も今まで 6度ほど巣から落とされた雀や カラスに巣を荒らされ居場所を 無くした雀達を(中にはメジロもいた) お家に招き日々を過ごした事もあります あとがきに 「鳥の真の研究者は同時に また愛鳥家になっていく。 そして真の愛鳥家もまた 必然的に鳥の研究者になっていくものだ。」 とあります。 今までいろんな仲間達と共に 人生を過ごしてきて (鳥達、ウサギ、犬、亀、チンチラ、ハムスター、デグー、イモリ、ウーパールーパー、熱帯魚、金魚) 今も彼らの良き理解者でありたいと思う しかし、本当は、結局、いつでも 彼らが私の良き理解者なのである。 キップスさんと、クラランスの 愛に溢れた日々に触れられて かつての愛鳥達との想い出を 色々思い出す事もありました。 動物は、いつも真っ直ぐに 後悔も、挫折も無く生き続ける そこから又学ばされます。 素敵な実話に 感動しました(o^^o) これからも、もっと 動物達との絆を深めていきたいと 思います。

Posted byブクログ

2015/11/13

<一羽のスズメ>といえば<取るに足りない、ちっぽけな存在>として聖書でもおなじみですが、巣から落ち、片羽と片脚に故障を負ったクラレンスはそんなイメージをみごとに蹴散らしてくれます。特異な芸と歌の才能で、戦時下の人々を慰める青年期の華々しい活躍もさることながら、年老いて死線を乗り越...

<一羽のスズメ>といえば<取るに足りない、ちっぽけな存在>として聖書でもおなじみですが、巣から落ち、片羽と片脚に故障を負ったクラレンスはそんなイメージをみごとに蹴散らしてくれます。特異な芸と歌の才能で、戦時下の人々を慰める青年期の華々しい活躍もさることながら、年老いて死線を乗り越えてからも、さらに不自由となった身を上手に使いこなして、最期まで太く力強く生き抜く姿がなおまぶしい。その一瞬ごとの生命の輝きに頭が下がります。

Posted byブクログ

2015/11/08

クレランスという名のスズメと、洞察力の強い愛情深い女性との、十数年間もの生活が綴られいる。それはまるで想像できるものではなく、ページをめくるごとに驚きと感動の連続であった。 人以外の生き物も、これほどに豊かな感情や能力があるということを知らない人がいたら、ぜひこの本を薦めたい。 ...

クレランスという名のスズメと、洞察力の強い愛情深い女性との、十数年間もの生活が綴られいる。それはまるで想像できるものではなく、ページをめくるごとに驚きと感動の連続であった。 人以外の生き物も、これほどに豊かな感情や能力があるということを知らない人がいたら、ぜひこの本を薦めたい。 鳥好きな梨木さんの愛も感じられる。 60年くらい前にベストセラーになった本ということだが、ずっとずっと読み継がれて欲しい。 すばらしい本に巡り合えてよかった。

Posted byブクログ

2015/10/22

学術的に貴重な記録であるとともに、二人(!?)の絆を感じさせる素敵な本でした。 そして、生命の力を思いました。 ロンドンでスズメとくると、ちょっぴり、リアル・ドリトル先生でしょうか・・・。

Posted byブクログ

2015/10/20

「スズメ」という鳥ではなく,「クラレンス」という一個人(個鳥?)として生涯を全うした鳥と,ともに過ごした人間クレアの実話. 愛鳥家,とりわけ雛から落鳥まで経験したような人には共感するところが多く,最後は涙なしでは読めない.鳥の感情の豊かさ,賢さを再確認する一冊.

Posted byブクログ

2015/09/28

一羽のスズメの命に心動かされて、帰りの電車であやうく泣きそうに……。スズメって、歌うんです。うそみたい。とてもいい本でした。

Posted byブクログ

2015/07/13

キツネは王子様に言いました。 「君にとって僕はただのキツネでしかない。  でもね、  絆を作れば、絆さえ作れば  俺と君はお互いに無くてはならない存在になる。  俺は君無しではいられなくなるし、  君も俺無しではいられなくなるんだ。」 生まれたスズメも最初はただのスズメでした...

キツネは王子様に言いました。 「君にとって僕はただのキツネでしかない。  でもね、  絆を作れば、絆さえ作れば  俺と君はお互いに無くてはならない存在になる。  俺は君無しではいられなくなるし、  君も俺無しではいられなくなるんだ。」 生まれたスズメも最初はただのスズメでした。 でも彼は 育ての親である人間のクレア(著者)が 自分にとってかけがの無い人だ、と気付いた瞬間、 キツネ同様の思いにかられたのでしょうね。 臆病で警戒心の強いスズメが 人とコミュニケーションをとろうと、 絆を結びたいの。と、歩み寄り、著者と共に生きてきた奇跡の様な生涯の記録。 星の王子様のキツネの話も良くわかった。 自分以外の誰かと絆を結ぶ、 かけがいの無い存在になる事以上に素敵な事は この世のどこにもないのだ。 たとえ、それが言葉の通じない小さなスズメであろうともね。

Posted byブクログ