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ある小さなスズメの記録 の商品レビュー

4.2

52件のお客様レビュー

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2022/03/05

もう一度しっかり読みたい。 鳥と暮らしたことがある人は、クレランスの姿が目に浮かぶはず。 愛しい気持ちでいっぱいになります。

Posted byブクログ

2022/02/11

飼い犬や飼い猫のちいさなしぐさで飼い主が意思を察するように、無表情にみえる雀も長く共に暮らせば気持ちがわかるようになるんだと読んでいて思いました。 病気になっても生きることに一生懸命で、産まれてから最後まで「ただ在る」ことに対しての喜びが雀の中にあったのではないかと思います。

Posted byブクログ

2022/02/06

よく鳥を飼ったことがない人に、鳥は表情が無くて面白くない。と言われるけど、嬉しい時には喉の奥で甘えたように小さく鳴くし、羽はふわふわに広がりほんのり足が温かくなる。怒ったり驚いたときには体が流線形に引き締まり目がキリッと丸くなる。犬が友達なら鳥は恋人と言われるくらいパートナーとし...

よく鳥を飼ったことがない人に、鳥は表情が無くて面白くない。と言われるけど、嬉しい時には喉の奥で甘えたように小さく鳴くし、羽はふわふわに広がりほんのり足が温かくなる。怒ったり驚いたときには体が流線形に引き締まり目がキリッと丸くなる。犬が友達なら鳥は恋人と言われるくらいパートナーとして甘えてくれるし、意思疎通もできる賢い生き物だと思います。いつ空襲に遭うかもしれない戦時下において、動物は今も昔も変わらず愛情に応えてくれる愛おしい存在。あらゆる生き物、幸せになってクラレンス。

Posted byブクログ

2021/08/30

スズメと人間の愛情関係を感じ、ほのぼのとする本。 多分、この時代(二次大戦直後)のイギリスでこのスズメは戦時中の慰問芸でかなり有名だったのだろう、そんなスズメの日常、成長に伴う、歌や飛び方や日課や好きなもの、他の鳥や人間への行動などが、愛のある目線を持って回顧的に書かれている。小...

スズメと人間の愛情関係を感じ、ほのぼのとする本。 多分、この時代(二次大戦直後)のイギリスでこのスズメは戦時中の慰問芸でかなり有名だったのだろう、そんなスズメの日常、成長に伴う、歌や飛び方や日課や好きなもの、他の鳥や人間への行動などが、愛のある目線を持って回顧的に書かれている。小さくてムクムクで陽気で自分を慕ってくれる存在、可愛い。スズメって個性や思考があるなんてあまり考えないけど、12年も過ごしていた飼い主ならではの見え方。4、5歳が歌と情熱のピークだったのかな。

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2021/08/07

1940年第二次世界大戦時のイギリスが舞台。防空対策本部の隣組支部の一員、且つピアニストである キップス夫人が、瀕死の子雀クラレンスと運命的に出逢い、深い愛情で彼に寄り添った12年間の記録。 愛情とはさまざまな成長を促し、その愛情には鋭い観察力が不可欠であることを感じた。キップス...

1940年第二次世界大戦時のイギリスが舞台。防空対策本部の隣組支部の一員、且つピアニストである キップス夫人が、瀕死の子雀クラレンスと運命的に出逢い、深い愛情で彼に寄り添った12年間の記録。 愛情とはさまざまな成長を促し、その愛情には鋭い観察力が不可欠であることを感じた。キップス夫人の深い愛情に心温まり、さらに小さいクラレンスに、生き物の成長と老いについて考えるきっかけをもらえた。またいつか再読したい。

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2021/07/31

著者はひょんなことから傷付いたスズメを拾う。 名前はクラレンス。 しかし、彼はこの名前が気に入らずBoyと呼ばれないと 返事しなかったという。 しっかりと人格(鳥格?)があり、性格があり、 飼い主とは親子であり、友であり、敬う対等の間柄。 鳥を飼ったことのある人なら誰もが共感する...

著者はひょんなことから傷付いたスズメを拾う。 名前はクラレンス。 しかし、彼はこの名前が気に入らずBoyと呼ばれないと 返事しなかったという。 しっかりと人格(鳥格?)があり、性格があり、 飼い主とは親子であり、友であり、敬う対等の間柄。 鳥を飼ったことのある人なら誰もが共感するであろう。 感情的な描写より、淡々と日々の出来事を語っていく。 擬人化した文章表現のせいか、気付かぬうちに すっかり感情移入して読んでいたようだ。 クラレンスの最期は涙なしには読めなかった。

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2021/05/16

第二次大戦末期のイギリスで、巣から捨てられたスズメと、雛を拾った女性の共同生活の物語。生き物との友情の物語はたくさんあるが、この本で印象的なのは、拾われたスズメがとても長生きしたことと、女性のピアノに合わせて歌を歌うかのように囀っていたということ。家の中で飼われていたので、外敵に...

第二次大戦末期のイギリスで、巣から捨てられたスズメと、雛を拾った女性の共同生活の物語。生き物との友情の物語はたくさんあるが、この本で印象的なのは、拾われたスズメがとても長生きしたことと、女性のピアノに合わせて歌を歌うかのように囀っていたということ。家の中で飼われていたので、外敵に襲われる心配もないし、餌に困ることも、悪天候に悩まされることもない。女性との「友情」を得て、完璧な状態で生活できたのだろう。この件だけではなんともわからないが、このように、ストレスから解放されると生き物って長生きできるのかも。そして、隠れた才能を開花させることもできるのかも。人間もそうなのかなあ。

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2021/04/04

すごく真面目に丁寧にスズメのことを描いているのが、すてきでちょっとおもしろくもあった。スズメはかわいくて気高かった。

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2020/09/20

人間もスズメも、長く生きられるにこしたことはないなあと思った。いくつになっても学ぶことやあたらしい発見は絶えずつづいていく。

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2020/08/18

雀と人間の種別を超えた感動の友情物語(ノンフィクション)!といえば聞こえが良いがこの手の話は少し新鮮味に欠ける気がした。(当時は珍しかったとは思う) それよりも、遺伝によって人間の能力の大方が決まるのと同様、人間以外の生き物も遺伝で能力が決まる、という仮説はたてられないだろうか...

雀と人間の種別を超えた感動の友情物語(ノンフィクション)!といえば聞こえが良いがこの手の話は少し新鮮味に欠ける気がした。(当時は珍しかったとは思う) それよりも、遺伝によって人間の能力の大方が決まるのと同様、人間以外の生き物も遺伝で能力が決まる、という仮説はたてられないだろうか。 クレランスの芸や歌の能力は遺伝で決定付けられており、もともと潜在能力を持った雀が人間の手に渡った、と考えると面白い。 動物の遺伝に関する書籍にも興味が持てて、良い芋づる読書ができそうだ。

Posted byブクログ