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営繕かるかや怪異譚 の商品レビュー

3.9

222件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2018/10/04

すべて、本当に怖い感じのお話なんだけど、 ちゃんと解決してくれるから 最後は安心出来た。 第二作とかあるなら、絶対読みたい❗️

Posted byブクログ

2018/08/15

初めて読む小野不由美作品。 海と山に囲まれた古い城下町を舞台にした 怪異談、短編6編。 どなたかも書かれていたが 漫画『百鬼夜行抄』のような雰囲気を持つ。 怪異が起こる原因を 営繕屋かるかやの尾幡が解決していく。 日本ホラーのジャンルとして 澤村伊地氏や芹沢央氏の作品を読ん...

初めて読む小野不由美作品。 海と山に囲まれた古い城下町を舞台にした 怪異談、短編6編。 どなたかも書かれていたが 漫画『百鬼夜行抄』のような雰囲気を持つ。 怪異が起こる原因を 営繕屋かるかやの尾幡が解決していく。 日本ホラーのジャンルとして 澤村伊地氏や芹沢央氏の作品を読んでみたけど やはり、このじっとりとした中にも 日本の気候や文化・土壌に染み込んだ 悲哀・哀切を感じさせる小野不由美氏の作品は 身体に合う。琴線に触れる。 楽しく読めました。 しっかりと文章が心の片隅残ります。 人それぞれの向き不向きなんでしょうね。 得体の知れない化物の描き方も 若い作家には無い、不気味さをたっぷりと 感じることができる。 手元にある『残穢』を読むのが楽しみです。

Posted byブクログ

2018/08/04

古い家にまつわるライトホラーとミステリーの物語。ホラーらしさはあるが、ガッツリ系のホラーではない印象だったので、ホラー系が苦手でも読みやすい。古い家に取り憑いているものは、霊感が強いとはっきりと感じ取り、霊感が全くない人は何もわからないものだなと感じる。家のリフォームから見えた怪...

古い家にまつわるライトホラーとミステリーの物語。ホラーらしさはあるが、ガッツリ系のホラーではない印象だったので、ホラー系が苦手でも読みやすい。古い家に取り憑いているものは、霊感が強いとはっきりと感じ取り、霊感が全くない人は何もわからないものだなと感じる。家のリフォームから見えた怪奇現象を解決し、取り憑かれた何かから解消されて住みやすい家にしようとする営繕の存在感が出ていて、彼の優しさに救われる住人の様子が感じられた。怪奇現象の不安を取り除き、恐怖から開放される様子もあり、怖さが薄れていくのが良かった。

Posted byブクログ

2018/07/29

“この家には触りがある” 帯の煽りに惹かれました。 古い城下町を舞台におこる家に纏わる怪異 居るはずのないものが居る 見えないはずのものが見える そんな5篇のお話です。 日本家屋に蟠る闇を繊細に捉え日常生活に潜む恐怖を描き出す。終始、背筋が寒くなりっぱなしでした。 ただ、そ...

“この家には触りがある” 帯の煽りに惹かれました。 古い城下町を舞台におこる家に纏わる怪異 居るはずのないものが居る 見えないはずのものが見える そんな5篇のお話です。 日本家屋に蟠る闇を繊細に捉え日常生活に潜む恐怖を描き出す。終始、背筋が寒くなりっぱなしでした。 ただ、それで終わりません。 怪異の起こる家を繕う営繕かるかやさんが登場することで物語は流れを少しだけ変えて安堵と切なさを持って結ばれます。 さすが小野不由美先生です ねたばれ⏬ 宮部みゆき先生も解説されていたように怪異を悪意などと同じように捉え、折り合いを付けていくというところに小野不由美先生ならではの技術があると思いました。 どうにもできないものがある それを受け入れた上での「檻の外」 悪意のなかで、煩わしい人間関係のなかで、歪んでしまったまみとガレージの悲しい子ども そんな2人を重ね合わせるからこそ「行きなさい 自分を救いなさい」の1行が爽やかな、切ない感動となるのでしょうね

Posted byブクログ

2018/07/02

明日の命も危ういのにしがらみや金銭の問題で引っ越せない人たちを格安で生きるすべをつくる営繕や。正直もっととれよとは思うんだけど。 根本的に断つわけじゃなく視界をずらしたり脇ずらしたり日本ぽい。ガレージからでたら母屋入るんではとか心配だったり長持に封じたのとか最初のはこわすぎるでし...

明日の命も危ういのにしがらみや金銭の問題で引っ越せない人たちを格安で生きるすべをつくる営繕や。正直もっととれよとは思うんだけど。 根本的に断つわけじゃなく視界をずらしたり脇ずらしたり日本ぽい。ガレージからでたら母屋入るんではとか心配だったり長持に封じたのとか最初のはこわすぎるでしょとかたのしかった。 表紙漆原さんなのもあってる。

Posted byブクログ

2018/07/01

もちろんフィクションなのは重々承知で、但し異界の住人たちにもこういう丁寧な対応を用いれば、その理りはこのうつし世と大差は無いのかも知れない…淡い怖さの中、妙に納得できたお話。

Posted byブクログ

2018/06/22

想像力が掻き立てられる、とても品のある文章。淡々とした描写から何が起きているのか想像してしまう、自分の中にうかんだ情景がほんとに怖いです。残穢でも思いましたが、新興住宅地に住んでいてほんとによかった!古い家や土地には何かいる、小野さんの作品読むたびにそう思えます。

Posted byブクログ

2018/05/22

舞台が古い城下町な事もあり、どこか薄暗さや湿度を感じる怪異短編でした。 じっとりとした汗がでる感覚。 しかし読後は悪くなかったです。

Posted byブクログ

2018/03/18

やりすごし怪異と共生配慮にて 【内容】 こぢんまりとした城下町で起こる建物にまつわるさまざまな怪異をなんとかかんとか解決する営繕屋。 【感想】 きわめて身近な人が営繕やってたんでなんとなく親しみ感じる題名。 営繕とは、無理せず辻褄をあわせていく仕事かなあ、と思う。「合理的配慮...

やりすごし怪異と共生配慮にて 【内容】 こぢんまりとした城下町で起こる建物にまつわるさまざまな怪異をなんとかかんとか解決する営繕屋。 【感想】 きわめて身近な人が営繕やってたんでなんとなく親しみ感じる題名。 営繕とは、無理せず辻褄をあわせていく仕事かなあ、と思う。「合理的配慮」にちかい考え方かもね。 怪異をはらってしまうとか退治してしまうとかの完全な解決ではなく、特に霊能力もないらしい人物が知恵でうまくやり過ごすってとこがいい。 怪異と共存してる感じ。 尾端の人となりがまだ見えないので、ひとつひとつがなんとなく始まってなんとなく終わるって感じで感情移入はしにくい。いずれ彼自身が主役の話が出てくるようになるとまた変わってくるだろうと思う。ということで続編はありそうな感じ。 場所のモデルはどこやろなあとか考えつつ読んでたけど今んとこ思いついてない。もちろんモデルなんてないかもしれへんけどイメージの近いとこを探すのも楽しそう。 最初は金沢あたりをイメージしたけどもっとずつとこぢんまりとしてる感じ。 次にボクにとっての地元に近い備中松山城をイメージしたけどあっちは山城で裏表紙の絵とはずいぶん異なる風情。 また考えときましょ。

Posted byブクログ

2018/02/08

 怖い。怖いってばこういうの。  古い町を舞台とした、古い家にまつわる怪異。「異形のひと」とか確実に悪夢見る案件……!  実際に古都ならばあり得そうであり、新たにすむ家が怖くなる本でもある。有り体に言うと、すごい怖い。夜読むんじゃ無かった。

Posted byブクログ