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営繕かるかや怪異譚 の商品レビュー

3.9

222件のお客様レビュー

  1. 5つ

    39

  2. 4つ

    87

  3. 3つ

    55

  4. 2つ

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2019/12/17

怪異を根本から究明したり解説したりせず、なんとなく繕ってしまう(まさに営繕)というのは新鮮か。最後の「檻の中」はちょっと怖かった。

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2019/12/10

小野さんのお話は初めて読ませていただいたので、他の作品はわからないのですが、この作品に関しては、最後に全てがスッキリするわけではないんだな…と思いました。怪異はやむのだけれど、生きている側も死んでも思いを残している側もどちらも昇華されないのだなぁと。

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2019/12/04

怪異に対して超自然的な方法でサッパリ解決!と ならない所がいい。 一方的に決めつけて排除するのではなく、 互いに譲り合って共に生きていく人々が素敵。

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2019/11/12

十二国記フリークかつ、ホラー好きとしては昔から気になっていた本でしたが、個人的に「残穢」がハマらなかったので今日まで開くに至れず。 結果、「残穢」よりは楽しめました。 怖さの種類としては、あくまで小野不由美ホラー特有の冷たい湿度とリアルさが効いていて「残穢」と同じ方向性です。 ...

十二国記フリークかつ、ホラー好きとしては昔から気になっていた本でしたが、個人的に「残穢」がハマらなかったので今日まで開くに至れず。 結果、「残穢」よりは楽しめました。 怖さの種類としては、あくまで小野不由美ホラー特有の冷たい湿度とリアルさが効いていて「残穢」と同じ方向性です。 何が違うかと考えると、物語感が「残穢」より濃いんですかね。 「残穢」はほぼノンフィクションのようなものだと考えると当たり前なんですが、やっぱり私は小野不由美の紡ぐストーリーが好きなんだなあと。縦軸の尾端さんの存在も大きい。そしてフィクションホラーだからこそ、怪異の根っこには哀しみがあるってことがはっきり描けるのも娯楽読書には欲しい要素。 十二国記フィルターを度外視しても、「魔性の子」レベルの小野不由美ファンタジーと小野不由美ホラーが個人的にはベストです。

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2019/11/12

家にまつわる怪異を、営繕かるかやの尾端さんが解決していく短編集。 ほんわかした感じの解決方法で(本人も霊感とかあるわけではないという談)心温まる感じの怪異譚なので、さらっと読めるし読後感も良かった。 続きもあるようなので、ぜひ読みたい。

Posted byブクログ

2019/10/23

ゴーストバスターや死鬼は、事象、仮説、実験、回答までがやたら長くて回りくどい所が苦手だったけど、これは短編なのでその辺が、さくさくしてて読み易い。

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2020/06/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「古い家」にまつわる霊現象と、そんな家を訪れる営繕屋の短編集。様々な家屋とそこに暮らす人の描写が非常に丁寧でその場にいるかのような空気感を味わうことができ、かつ霊現象が身近に起こる差し迫った状況もリアルに感じられて背筋がひんやりした。 最終的にどの現象もリフォームという形で解決する点に並ならぬ力強さを感じたし、どれもそれぞれの霊のあり方に寄り添った方法なのが優しい。読後感の良いホラー。

Posted byブクログ

2019/09/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『ゴーストハント』でお手上げ状態にて現状維持、となった回があったけれど 今作は毎回そのパターン。 ものすごい力のあるお祓い屋さんがいて滅したり、清めたりするのではなく 建築方法からどうやったら災いが起こらないか、うまく付き合っていくかを提案していく。 毎回提案してくれる男性はどのくらい「視える」のだろう。。 井戸の時の友人は過去色々大変な経験をしていそうだ。。 奥庭より →独り身には辛い。。。 屋根裏に →前作のように因果関係がはっきりするほうが珍しいのかも。。 雨の鈴 →これは怖い。女性はどちら側の人なのだろう?? 異形のひと →これは。。。かわいらしい幼児だったら怖さ半減なのか、やはり怖いのか。。。 どちらもビビっているのがある意味滑稽な話にもできそうだけれど これも悲しいなぁ。。 潮満ちの井戸 →知らぬこととはいえ。。。継承していくのって難しい。 檻の外 →因果関係がごく最近で身近なこと故悲しい。

Posted byブクログ

2019/09/09

子供が読んでいたようなので、一つ手にとってみた。うん、この感じ。好きかもしれない。たしか、続編が出ていたような・・

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2019/09/04

小野不由美さんの「残穢」ですごく怖かったのを思い出して読んだのですが、こちらは怖いというよりは、悲しいような寂しいような気持ちになるお話でした。古い町屋や武家屋敷に住むのなんてまっぴらなのに、読むとなぜか住んでみたくなるような気持ちにさせる小説です。生きているものも死んでいるもの...

小野不由美さんの「残穢」ですごく怖かったのを思い出して読んだのですが、こちらは怖いというよりは、悲しいような寂しいような気持ちになるお話でした。古い町屋や武家屋敷に住むのなんてまっぴらなのに、読むとなぜか住んでみたくなるような気持ちにさせる小説です。生きているものも死んでいるものも共存する住まい。昔はそうだったのかもしれません。6編に出てくる主人公の女性たちを、読んだ後応援したくなるような優しい気持ちになれる怪異小説です。楽しめました。

Posted byブクログ