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営繕かるかや怪異譚 の商品レビュー

3.9

218件のお客様レビュー

  1. 5つ

    39

  2. 4つ

    86

  3. 3つ

    54

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2024/06/25

とても静かで情景が美しい怪談でした ホラーや怖い話というよりも、 私は怪談というジャンルがなんかしっくりときます 原因を探ったり、怪異を追い払ったり 消してしまおうとはせず 怪異としてそのまま受け入れて 共存しやり過ごすという新しい解決方法 初めはじっとりとまとわりつくような...

とても静かで情景が美しい怪談でした ホラーや怖い話というよりも、 私は怪談というジャンルがなんかしっくりときます 原因を探ったり、怪異を追い払ったり 消してしまおうとはせず 怪異としてそのまま受け入れて 共存しやり過ごすという新しい解決方法 初めはじっとりとまとわりつくような 怖気立つ空気感なのですが 尾端さんの修繕で、怪異は無くなっていないのに 不思議と怖くなくなります 私は雨の鈴が、情景が美しくて好きでした

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2024/06/16

おそらく同じ街で、いろいろな人々に起こるいろいろな"怪異"。それらを結ぶキーマンが、お祓いをする存在でもなく怪異の調査をする専門家でもなく、ただ少しの助言をするリフォーム業者、というのは面白いなと思った。ゴーストハントシリーズもそうだが、リアリストな小野不由美...

おそらく同じ街で、いろいろな人々に起こるいろいろな"怪異"。それらを結ぶキーマンが、お祓いをする存在でもなく怪異の調査をする専門家でもなく、ただ少しの助言をするリフォーム業者、というのは面白いなと思った。ゴーストハントシリーズもそうだが、リアリストな小野不由美のホラー小説はいつも現実的な疑いの視点と距離感があるのが良い。

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2024/06/09

おどろおどろしさ全開というより儚げな印象を抱いた。 営繕屋が何かわからなかったが、建築業者の一種と知り納得。 ただひたすら人が死ぬようなホラーを読んできていたため、こういうタイプのホラーに改めてはまった。

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2024/05/31
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劇的ビフォーアフターホラー版って感じ。完全に怪異を消すんじゃなくて共存していく工夫がどこか温かいストーリーが多くて良かった。 それぞれの怪異の書き方はさすが小野さん、めちゃ怖い。陰鬱とした描写が上手だなと思った。

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2024/05/18

2014年発行、KADOKAWAの単行本。6編。ホラーでも怪奇小説でもなく、まさに怪異小説。怪異を起こす存在も最初の1編と後半3編は理由があり、残りは遠い過去の因縁で理由は不明だが悪意だけの存在ではないようだ。それだけに怪異は恐ろしくとも、消滅させたりしない解決方法に被害者も納得...

2014年発行、KADOKAWAの単行本。6編。ホラーでも怪奇小説でもなく、まさに怪異小説。怪異を起こす存在も最初の1編と後半3編は理由があり、残りは遠い過去の因縁で理由は不明だが悪意だけの存在ではないようだ。それだけに怪異は恐ろしくとも、消滅させたりしない解決方法に被害者も納得するのだろう。 『奥庭より』、『屋根裏に』、『雨の鈴』、『異形のひと』、『潮満ちの井戸』、『檻の外』、初出:『幽』vol15~19、vol21に収録された「営繕かるかや怪異譚」を単行本化、一部改稿、

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2024/05/08

小野不由美先生の作品はどれも最初は読みづらかったり登場人物に共感出来なかったりするものが、読み進めていくうちにどんどんその登場人物に感情移入していって読み終わる頃には愛着が湧いてくる人たちばかりです。 今回は短編集で一話読み切りのお話しでした。 家にまつわる話で怖いんですがそれ...

小野不由美先生の作品はどれも最初は読みづらかったり登場人物に共感出来なかったりするものが、読み進めていくうちにどんどんその登場人物に感情移入していって読み終わる頃には愛着が湧いてくる人たちばかりです。 今回は短編集で一話読み切りのお話しでした。 家にまつわる話で怖いんですがそれと一緒に今住んでいる家を大切にしようという気持ちが湧いてくるので不思議です。

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2024/02/11

一言で、よい意味で不気味。 城下町から残る古い家。 陽があまり入らず湿気も溜まる、どことなく落ち着くことができない。 そして闇が襲ってくる。 見えそうで見えない、はたまた、こちらに危害を加えそうにないけれど、それでも【いる】ことに対してどうしようもない恐ろしさがわいてくる...

一言で、よい意味で不気味。 城下町から残る古い家。 陽があまり入らず湿気も溜まる、どことなく落ち着くことができない。 そして闇が襲ってくる。 見えそうで見えない、はたまた、こちらに危害を加えそうにないけれど、それでも【いる】ことに対してどうしようもない恐ろしさがわいてくる。 日本独特の恐怖がここにある。 そんな恐怖を営繕屋である尾端が、修繕。 尾端についての詳しい説明は文中にはないものの、怪異現象に対して専門家ではなく、家主に助言し、意向を聞いてから修繕する行動は、恐怖の中にほっとする束の間が与えられる。

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2024/02/03
  • ネタバレ

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文章コワ〜〜…と思いながら読み進めた。コミカライズ版だと、知らないお爺さんが家にいる話が怖かったが、文だと井戸の話が一番怖い。けど怪異よりも祠を勝手に壊す夫が怖い。有害、無害さまざまな怪異が出るが、家ごと全て包む尾端さんが素敵だ。

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2024/01/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館の企画、ホラー福袋の2冊目。 すごく軽く読めて、怖さもそれなりに。さすが小野不由美さんでした。。 古民家が簡単に思い描ける語り口で、雰囲気も良き! 1作目が一番怖かったかな。営繕かるかやさんが来て解決してくれるっていう話の構成がわかってなかったので。2作目以降は安心して読めた。 河童の話が一番好きかな。

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2023/10/15

怖くておもしろい。 古い城下町、古い家屋が立ち並ぶ小路。自分の住んでる古い家にはなにやら妖がいるらしい。妖を退治するのではなく、うまくやり過ごせるように家を修繕することで解決する6つの短編集。 1作目の『奥庭より』が1番おもしろかったです。

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