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営繕かるかや怪異譚 の商品レビュー

3.9

218件のお客様レビュー

  1. 5つ

    39

  2. 4つ

    86

  3. 3つ

    54

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2022/07/14

小野不由美の営繕かるかや怪異譚を読みました。 古い家に起きる怪奇現象を主人公の営繕かるかやが解決していく無いようですが、特に盛り上がるわけでも無く、つまらないわけでもないのですが途中で挫折。

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2022/07/11

カバーのそでを見てようやく気付いたのですが、装画は漆原友紀さんなんですね。尾端の雰囲気と漆原さんの作風がとても合うと思いました。 個人的に「小野不由美さんのホラー」と聞くと「ゴーストハント」のラジオドラマ(脚本:會川昇、音楽:蓜島邦明という凄い布陣)OP曲のドアのギーって音が脳...

カバーのそでを見てようやく気付いたのですが、装画は漆原友紀さんなんですね。尾端の雰囲気と漆原さんの作風がとても合うと思いました。 個人的に「小野不由美さんのホラー」と聞くと「ゴーストハント」のラジオドラマ(脚本:會川昇、音楽:蓜島邦明という凄い布陣)OP曲のドアのギーって音が脳内に響きます。 今回もギーっと響きながら読み始めました。 「奥庭より」「屋根裏に」「雨の鈴」「異形のひと」「潮満ちの井戸」「檻の外」と独立した短編集ですが、特に「雨の鈴」が怖かったです。 全体的にじんわり墨汁が紙に滲むような怖い話なのですが、「雨の鈴」はこちらに迫ってくるような怖さがありました。ホラー的な怖さでいえば「檻の外」も怖かったです。でも最後は(私の怖さが)救済されるとわかっている短編集なので、怖がりの私も続けて読めるシリーズです。尾を引くのもこれからあるでしょうが笑。

Posted byブクログ

2022/05/22

おうちの不具合はもちろん なおせます。 でも、その方法がとても不思議。 どのお話も、すっと入りこめます。 ゾクゾクでもゾーッでもなく ヒタヒタ?怖くてオススメです。

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2022/03/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小野不由美さんのホラーが好きだ。じわじわと気味の悪さを感じさせてくれて、鼻の奥あたりに湿った畳のにおいがしそう。見慣れた景色もふいに雰囲気が変わって、心細くさせてくれる。ただ怖いだけでなく、怪異の原因を探るにつれ、共存できるモノ、時には労わるべきモノに見えてくるストーリーも好き。 各話で怪異を解決するのが「営繕かるかや」の尾端さん。霊感のない彼がすることは、依頼者から話を聞いて、少しだけ家を作り変えること。派手に祓うわけではなく、そっと、流れを変えて人が暮らしていけるようにする。異なっていても、怖くても、無理に相対せず、ぶつからないようにすれば共存できてしまう、というのが興味深かった。 表紙は『蟲師』の漆原友紀さん。尾端さんの、穏やかに受容して解決していく姿勢は、ギンコと通じるものがあるような。話の雰囲気に合っていると思っていたので、文庫化でもこのままでいてくれて嬉しい。

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2022/03/04

SL 2022.3.2-2022.3.4 十二国記以外の小野不由美さんははじめて。 思った以上にホラーだった。 でも、怪異に対して優しいのがいいね。

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2021/12/29

十二国記で有名な小野さんお初でした。 フィクションなんだけどフィクションぽくない怪談…というか不可思議な話、というのがしっくりくる。 京都に行きたくなる本。怪談なのに町家に棲みたくなる不思議な本。2巻目も読みたい。

Posted byブクログ

2021/12/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2巻を読むにあたり面白かったという印象はあるもののけっこう内容を忘れていたので再読。 やはり面白かった。謎は残るのに清々しいような爽やかな怖さ。清々しいのは営繕屋の彼のキャラクターと怪異解決を具体的な方法でするからかな。毎度なるほど、と楽しい。楽しくて怖い。 表題「雨の鈴」が好き。幽霊の動きが面白い。

Posted byブクログ

2021/09/01

とある城下町を舞台に、住居にまつわる怪異を「営繕かるかや」の尾端が修繕していく短編集。六話が収録されています。 古い町、古い家ならではの“陰”な雰囲気が良く出ていて、じわじわとくるものがあります。 営繕屋の尾端さんは、あくまで修繕をする人で、霊能者のように怪異を“解決”するのと...

とある城下町を舞台に、住居にまつわる怪異を「営繕かるかや」の尾端が修繕していく短編集。六話が収録されています。 古い町、古い家ならではの“陰”な雰囲気が良く出ていて、じわじわとくるものがあります。 営繕屋の尾端さんは、あくまで修繕をする人で、霊能者のように怪異を“解決”するのとは少し違うのですね。 “繕う”ことによって、常世と現世のバランスをとって調整するような感じかなという印象を受けました。 第一話「奥庭より」第四話「異形のひと」第六話「檻の外」は、怪異の背景にあったとされる出来事が結構残酷で、胸が痛みました。 そして個人的には第三話「雨の鈴」に出てきた“喪服の女”にゾワっとしました。一見佇んでいるだけのようですが、実はとても禍々しくて、しかも彼女があらわれる理由がわからんというのが、めっちゃ怖くないですか。マジで来ないでほしいです。 そんな中で尾端さんが登場するとホッとするのですが、各話ちょっとずつしか出番がないので、彼も謎といえば謎の人かもしれません。 続編も一緒に借りてきたので、これからまた異世界の入り口を覗きにいこうと思います。

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2021/09/10

営繕職人の青年で繋がる連作短篇六作品。生きている者も死んでいる者もよくわからないものも、共存できるならそれに越したことはないと思う。最初に正体不明の気味悪さが押し寄せ、事情がわかると、怪異にこそ同情を禁じ得ない話が多かった。中にはよくわからないまま、そういう存在として不幸を招く類...

営繕職人の青年で繋がる連作短篇六作品。生きている者も死んでいる者もよくわからないものも、共存できるならそれに越したことはないと思う。最初に正体不明の気味悪さが押し寄せ、事情がわかると、怪異にこそ同情を禁じ得ない話が多かった。中にはよくわからないまま、そういう存在として不幸を招く類もいたが。個人的には、越した家に井戸や祠があったとして、それをためらいもなくDIYする所業のほうに背筋が冷えた。

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2021/02/16

小野不由美さんの短編集。 とある城下町の旧市街、古い家々に起こる怖くて不可思議な出来事。 営繕屋の尾端が、それに悩む人たちを、霊?を、それぞれが居心地良い空間へと直していく。 ちょっと怖いけど、そこに至る過程を読み解いていくと、古き物に宿る何かに惹かれるのだ。

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