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営繕かるかや怪異譚 の商品レビュー

3.9

222件のお客様レビュー

  1. 5つ

    39

  2. 4つ

    87

  3. 3つ

    55

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2015/02/03

短編集6編 なかなかに古い家は怖いと思わせてくれる内容で、きちんと対処すればなんでもないことでもそうでない時は怖いことになる!営繕かるかやさんは、最後にちょこっと登場して、もうスッキリと解決してくれるのに、存在感が薄くて6話も出てくるのにいまひとつ人となりがはっきりしない、奥ゆか...

短編集6編 なかなかに古い家は怖いと思わせてくれる内容で、きちんと対処すればなんでもないことでもそうでない時は怖いことになる!営繕かるかやさんは、最後にちょこっと登場して、もうスッキリと解決してくれるのに、存在感が薄くて6話も出てくるのにいまひとつ人となりがはっきりしない、奥ゆかしい人だ。もう少し知りたい気もする。

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2015/01/27

日常に潜んでそうな怖い話だけに、読み終わった後ちょっとした物音も気になってしまった( ;´Д`)さすが小野不由美。こーいう怖さを書くのがうまいわ…。

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2015/01/27

小野さんのホラーはすごく怖い。見えるはずのないものが見えたり、聞こえるはずのないものが聞こえるその感じが、なんだかとても生々しいんですもん。見に覚えがある、というか。それでもまあ、ホラーとしては割と地味だと思うので、全然怖くないって言う人がいるのも分かる。でもやっぱり今回も怖かっ...

小野さんのホラーはすごく怖い。見えるはずのないものが見えたり、聞こえるはずのないものが聞こえるその感じが、なんだかとても生々しいんですもん。見に覚えがある、というか。それでもまあ、ホラーとしては割と地味だと思うので、全然怖くないって言う人がいるのも分かる。でもやっぱり今回も怖かった。鳥肌立ちまくり。そして、怖いだけで終わらないのがいいって思ったのは初めてかも。普段はひたすら怖いものを求めてるのになぁ。長く続くシリーズ物に育ててほしいのと、この舞台このメンツで長編一本書いていただきたい!

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2015/03/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どうしてこうも普通の風景の中に、紛れ込んでくる描写が上手いかな!「残穢」ぽくて胸が高まります。 くっきりと想像できる家の造りの描写も好き。なので一番怖いのは、そこにふっと現れる「異行のひと」だったりします。 「潮満ちの井戸」ではその暴挙にぎえっ、となり、「檻の外」では、どっちとくっつくのか、とドキドキしてましたよ。 落ち着いていて綺麗な城下町なのに…良い大工さんもいるのに…結構ひどい家庭が多いですね、この町は。少なくとも3組くらい。

Posted byブクログ

2015/01/22

連作短編集。 古い建物にまつわる因縁話系というか。 イイ雰囲気です。しみじみしっとり怖くてほのぼの。

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2015/01/19

これですよ、この文体!しばらく柔らかいミステリとかしか読んでなかったので新鮮に感じました。短編6作、すべて障りがある建物の話。怖いんだけど哀れを感じる背景もあったり、ご近所さんの人情があったりで不思議と読後感のいい一冊でした。

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2015/01/18

屋根、土地、井戸など、古く歴史がある場所には澱が溜まる、そこには何かが住み着く。町屋と言う特殊な家だからこそ怖さをより感じ、震えてしまう。 結構怖く、夜に家では読めない(笑

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2015/08/29

古い城下町、受け継いだ古い建物。閉ざされた奥座敷、屋根裏、袋小路の雨の日の喪服女性、蹲る老人、庭を枯らす井戸水、ガレージの男の子。 退治したり追い出したりじゃなくて、さらっとかわして、共存していく。ずっと住んでいた人たちがやってきたことを、新参者が受け継ぐ。

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2015/01/15

【図書館本】うすら寒くなることはあったけど、全体的に怖さ控えめで、各話終わりには少しほっこりするような読後だった。 特にお祓いをするわけでもなく。簡単なリフォームで交わっていた人と人でないものの世界が断たれる(意識から外れる)。営繕屋尾端さんの、人と人でないものに対する思いが暖か...

【図書館本】うすら寒くなることはあったけど、全体的に怖さ控えめで、各話終わりには少しほっこりするような読後だった。 特にお祓いをするわけでもなく。簡単なリフォームで交わっていた人と人でないものの世界が断たれる(意識から外れる)。営繕屋尾端さんの、人と人でないものに対する思いが暖かいと感じたのかも。 連載自体は続いているようなので、続きが楽しみ。

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2015/01/14

敢えて寒い冬の夜に怪談話。怖い話は苦手なのだが,小野不由美さんの新作とあっては読まない訳にはいかない。これは,古い家(建物)にまつわる怪奇現象を描いた短篇集。「残穢」と比べると,比較的ライトではあるが,ところどころで軽くゾワッと鳥肌が立つ。小野さんの文章は,古い家や町並みの描写に...

敢えて寒い冬の夜に怪談話。怖い話は苦手なのだが,小野不由美さんの新作とあっては読まない訳にはいかない。これは,古い家(建物)にまつわる怪奇現象を描いた短篇集。「残穢」と比べると,比較的ライトではあるが,ところどころで軽くゾワッと鳥肌が立つ。小野さんの文章は,古い家や町並みの描写にぴたりとハマる。そして,何気ない会話を含めた,人の気持ちの描写が細やかで,物語に自然に入り込んで行ってしまう。だから余計に怖く感じる。各作品で,問題の解決を担当する,「営繕かるかや」の尾端は,悪霊を退治したり,何か特殊能力を発揮するスーパーマンではない。ただ現象を適切に読み取って,自然に流すようにして鎮めるのである。大人の怪談,というのがぴったりという印象。個人的には,特に「雨の鈴」が,ミステリー・タッチで気に入った。雑誌「幽」で連載が継続中とのことで,続刊が期待できそう。楽しみである。

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