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営繕かるかや怪異譚 の商品レビュー

3.9

222件のお客様レビュー

  1. 5つ

    39

  2. 4つ

    87

  3. 3つ

    55

  4. 2つ

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2015/02/15

怖い話だったらどうしよう、と恐る恐る読みました。ホラーでしたが、何かが起こる前に営繕屋が来てくれるので、そこまで怖くはなかったです。でもやっぱ、小野不由美さんはファンタジーが読みたいです。

Posted byブクログ

2015/02/15

ホラーというほどホラーでもなく、短編集なので割りとさくさく読めてしまう。しかしながらさすがは小野せんせい、物足りなくもなく、重すぎもせず、なんとも言えない不思議な読了感がたまりません。 そろそろどっしりした作品も拝読したいなーと思いつつなので、あえて星3つ!

Posted byブクログ

2015/02/14

不思議とどんどん読み進めてしまう短編集。 ありふれた日常の中でおかしなことが起こり始め、ある日、主人公が怪異を目の当たりにするまでの描写がぞくっとするほど怖い…。 「住まいの中で起こる怪異」という設定が怖さを助長させているように感じます。どの物語も程度の差はあれそこから逃げられな...

不思議とどんどん読み進めてしまう短編集。 ありふれた日常の中でおかしなことが起こり始め、ある日、主人公が怪異を目の当たりにするまでの描写がぞくっとするほど怖い…。 「住まいの中で起こる怪異」という設定が怖さを助長させているように感じます。どの物語も程度の差はあれそこから逃げられないという事情があり、なにかが自分の近くで起きているけれど、家を離れることができない。しかしこのままだと確実に自分の身に何か起こる…と言う予感が怖いんだと思います。 必ず助っ人?として登場する営繕かるかやのお兄さんは、読んでいる私にとっても有難い存在です。笑  救われたかもと感じたり「?」で終わったりとさまざまですが、「雨の鈴」は怖かったです。怪異と共存できたりできなかったりするけれど、怖さの裏側に人の想いみたいなものを感じ取って不思議な気分になりました。 続編も楽しみです。

Posted byブクログ

2015/02/10

小野不由美氏の作品は「屍鬼」が強烈なのでなんとなくこの作品は悪くはないけど求めているものとは違うといか言いようがない。 実際にありそうでゾクッとする部分はあるが尾端がなんとなくゆるく解決していくのでなんとなくほんわかとした読了感。

Posted byブクログ

2015/02/10

怖い、けど不思議で妙にホッとする。 最後の「檻の外」を読み終わったときは心にじんわり残るものがあった。相手を変えるのではなく、自分がどう暮らすか。人物は詳しく描かれていないが、かるかやが登場すると本当の安心する。

Posted byブクログ

2015/02/09

全体的に薄暗い雰囲気。 古い家に纏わる怪談の短編集です。 こういった類の話が好物の人は、全編的にお気に召す一冊だと思われます。怪異の正体や原因の直接的な原因は謎のまま……そんなお話も多いですが、それがまた薄暗い良い雰囲気を醸し出しています。

Posted byブクログ

2015/02/09

【収録作品】奥庭より/屋根裏に/雨の鈴/異形のひと/潮満ちの井戸/檻の外  排除ではなく、共存。古来からの生きる知恵か。

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2015/02/08

怪談連作集。さまざまな古びた家を舞台に、そこで起こる怪異。けっしておどろおどろとしたものではなく、案外とささやかではあるのだけれど……怖い! 個人的にこれは怖すぎる! やはり古びた家の雰囲気をイメージして読むから、ちょっとした暗がりなんかに恐怖が増幅されるのでしょうね……各話の扉...

怪談連作集。さまざまな古びた家を舞台に、そこで起こる怪異。けっしておどろおどろとしたものではなく、案外とささやかではあるのだけれど……怖い! 個人的にこれは怖すぎる! やはり古びた家の雰囲気をイメージして読むから、ちょっとした暗がりなんかに恐怖が増幅されるのでしょうね……各話の扉からして怖いもん。 そんな怪異を解決してくれる「かるかや」。でも問題は解決してくれるけれど、怪異のもと自体を取り除くわけではなく。排除でなくむしろ共存を選ぶあたり、怪異に対する優しさというか愛情を感じてほんわかとした気分にさせられます。なので読後感は非常に穏やか。 お気に入りは「雨の鈴」。情景はとても美しいのだけれど、とんでもなく怖かった……。怖いだけでなく哀しさも感じられて、風情のある一作。

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2015/02/06

城下町の古い家で起こる怪異をまとめた短編集。 町屋、日本家屋で「ありがち」な、襖が勝手に開く、部屋の中を誰かが歩く音がする、隙間におじいさんがいる・・・といった怪異が登場する。 そこに住む人たち、怪異が起こってもそこに住まざるを得ない人たちの背景や、抱えている問題などを描き出す...

城下町の古い家で起こる怪異をまとめた短編集。 町屋、日本家屋で「ありがち」な、襖が勝手に開く、部屋の中を誰かが歩く音がする、隙間におじいさんがいる・・・といった怪異が登場する。 そこに住む人たち、怪異が起こってもそこに住まざるを得ない人たちの背景や、抱えている問題などを描き出すことで、読むものの不安を一層かき立てる。 このような怪異を、家を営繕することで解決する「営繕かるかや」。尾端という若い男性が怪異の原因についてはわからないとしながらも、怪異の「しくみ」を読み解いて、怪異を「逃がす」。 「恐怖」のしくみを把握し、きちんと一定の論理でそれを抑える、という手法が面白い。

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2015/02/04

小野主上のホラーひさしぶり!に読んでそうそうこんな感じって懐かしい感覚にかられながら、主人公たちに迫る障りの筆力にひれ伏しました。くらのかみのような唐突感はなく鼻先5センチで何か起きてる感じ。淡々としたト書きなのにすさまじい。 でも理由が判明するといとおしくなります。耳をかたむけ...

小野主上のホラーひさしぶり!に読んでそうそうこんな感じって懐かしい感覚にかられながら、主人公たちに迫る障りの筆力にひれ伏しました。くらのかみのような唐突感はなく鼻先5センチで何か起きてる感じ。淡々としたト書きなのにすさまじい。 でも理由が判明するといとおしくなります。耳をかたむけるって大事ですね…。 やばいやばいかるかやさん早く来てえええ!って怖さがピークに達したところで朴訥に登場する尾端さんの仕事ぶりがまた事務的で、解決するというより何とかするって感じがすごくリアリティと説得力ありました。 時間が経っても建物は残るけど人は変わってしまうわけで、引継ぐって難しいな。 しばらくシャッターと冷蔵庫と箪笥の引出しとお風呂の蓋あけるの怖い。 シリーズ化してほしい!

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