営繕かるかや怪異譚 の商品レビュー
なかなか怖かったです。日本家屋の独特の雰囲気、湿気やほの暗さが漂うあの感じ。異形のものがどこかに潜んでいそうな様相が話の怖さを引き立たせます。お祓いではなく営繕で怪異を無くすという方法が真新しかったけど、つまり成仏はさせてないんですよね(霊能者じゃないから)。見えないけどそこに居...
なかなか怖かったです。日本家屋の独特の雰囲気、湿気やほの暗さが漂うあの感じ。異形のものがどこかに潜んでいそうな様相が話の怖さを引き立たせます。お祓いではなく営繕で怪異を無くすという方法が真新しかったけど、つまり成仏はさせてないんですよね(霊能者じゃないから)。見えないけどそこに居続けるということでよすね。それはちょっと怖いなあ。
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「奥庭より」「屋根裏に」「雨の鈴」 「異形のひと」「潮満ちの井戸」「檻の外」6篇 優しいホラー。 さすが小野さん。 霊感も何もない尾端が家を修繕ということで 物理的に解決していくさまが面白い。 尾端氏の幽霊に対しても人間に対するのと 同様な真摯な態度に好感。 でも解決してくれるの...
「奥庭より」「屋根裏に」「雨の鈴」 「異形のひと」「潮満ちの井戸」「檻の外」6篇 優しいホラー。 さすが小野さん。 霊感も何もない尾端が家を修繕ということで 物理的に解決していくさまが面白い。 尾端氏の幽霊に対しても人間に対するのと 同様な真摯な態度に好感。 でも解決してくれるのが 分かってても怖かった~。特に「檻の外」
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(15-35) どの話も営繕屋の尾端のおかげで何とかなるんだけど・・・・。でも尾端は拝み屋でも調伏をする人でもなく、営繕屋さん。つまりリフォームをしてちょっと矛先を逸らすだけ。収録されている6話の中では、第1話「奥庭より」と最後の6話「檻の外」が何となく後味が良かったけど、第3話...
(15-35) どの話も営繕屋の尾端のおかげで何とかなるんだけど・・・・。でも尾端は拝み屋でも調伏をする人でもなく、営繕屋さん。つまりリフォームをしてちょっと矛先を逸らすだけ。収録されている6話の中では、第1話「奥庭より」と最後の6話「檻の外」が何となく後味が良かったけど、第3話「雨の鈴」はものすごく恐かった。うわ~、読み終わって表紙を見たらまた恐くなってきた。
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ひょんなことから古い家に住むことになった人たちとその日常で起こる怪異譚です。家が古いと今住んでいる人たちだけのものでもないのですね。古い家なら、結構ありそうなお話です。ホラーは苦手なのに怪異譚は好きなので、困りものです。「奥の庭より」は上手い!「雨の鈴」は怖い!バスターでなく、営...
ひょんなことから古い家に住むことになった人たちとその日常で起こる怪異譚です。家が古いと今住んでいる人たちだけのものでもないのですね。古い家なら、結構ありそうなお話です。ホラーは苦手なのに怪異譚は好きなので、困りものです。「奥の庭より」は上手い!「雨の鈴」は怖い!バスターでなく、営繕という折り合いのつけ方がGoodです。
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小野不由美の日常の中に普通に怪異が入ってくる「ほんのり怖い」が遺憾なく発揮。 「いない人」などのこと人独特の言い回しが好きだ。
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短編ながら、前振りからラストの余韻まで、丁寧に織り上げられた繊細さが好きー。 悲しいくて、切ない。 家をとりまく人間と人間でないものの間を取り持って、互いに共存できるように計らう営繕屋さんのお話。
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何度閉めても開く襖、屋根裏に誰かいるという母、雨の日に袋小路に佇む黒い和服の女性、自分だけが見える老人、井戸から何かが出てくる、子供の声が聞こえるガレージ・・・ 住宅の怪異を営繕屋の尾端さんが鮮やかに修繕していく。 小野不由美さんの文章が怖いけど美しい。美しいから余計に怖いのか...
何度閉めても開く襖、屋根裏に誰かいるという母、雨の日に袋小路に佇む黒い和服の女性、自分だけが見える老人、井戸から何かが出てくる、子供の声が聞こえるガレージ・・・ 住宅の怪異を営繕屋の尾端さんが鮮やかに修繕していく。 小野不由美さんの文章が怖いけど美しい。美しいから余計に怖いのかな? そして面白い! それぞれの話で、尾端さんがすぐ出てくるわけじゃないから主役とは言えないような・・・主役は怪異のほうかな?早く出てきて修繕して!って思いながら読んでました(^_^;)
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短編集 城下町にある古い家で起こる不思議な現象に悩まされる住民たちを、ある男が解決へと導く 奥庭より 閉めても閉めても、開く襖 あの襖の向こうにある部屋には、なにがあるの? 自分が家の中にいてその情景をみているようだった!ぞくぞくがとまらん!! 屋根裏に お母さんが、屋根...
短編集 城下町にある古い家で起こる不思議な現象に悩まされる住民たちを、ある男が解決へと導く 奥庭より 閉めても閉めても、開く襖 あの襖の向こうにある部屋には、なにがあるの? 自分が家の中にいてその情景をみているようだった!ぞくぞくがとまらん!! 屋根裏に お母さんが、屋根裏になにかいる。動物じゃない。ひとなの!と言う‥ 正体は‥?! とてもすてきなお母さんと奥さん 温かい家族の話 雨の鈴 雨なのに傘もささずに佇む喪服の女性 読んでいて、雨音と鈴の音が聞こえてくるようだった 異形のひと 部屋に、知らないおじいさんがいる。一度や二度じゃない!どうしてみんなには見えないの? 悲しいおじいさんの話。 潮満ちの井戸 お庭の大改造!井戸も始動したが、神様を怒らせちゃったかも‥ 檻の外 ガレージに子供が見える。ママ、と呼ぶ‥ 苦難を乗り越え シングルマザーが娘との人生を強くいきていく。 怪談話でありながら、どの話も後味が悪くないのがいい。最後は心が温まって終わった。 ただめっちゃ怖い‥ひとりのときに読むのはオススメしない 真昼間に読んでください
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淡々と進む話の中に、どこかどろりとした不気味さが漂う短編集。 でもなぜか不気味な感じはあるけれど、そこには不気味になる理由というか、どうして『出る』のかと言う訳があるから妙に納得してしまう。
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家にまつわる怪異を営繕という手法で解決していくという短編連作。主人公がいるにはいるが、営繕という仕事にプロとして徹して決して出しゃばらないというのが各短編でもお約束。それはそれでよいのだが、何故、この主人公がそういった立地位置で仕事をしているのかについては物語がありそうで、次作が...
家にまつわる怪異を営繕という手法で解決していくという短編連作。主人公がいるにはいるが、営繕という仕事にプロとして徹して決して出しゃばらないというのが各短編でもお約束。それはそれでよいのだが、何故、この主人公がそういった立地位置で仕事をしているのかについては物語がありそうで、次作があるのであれば、そのあたりを期待したい。
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