1,800円以上の注文で送料無料

屍者の帝国 の商品レビュー

3.5

159件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

    49

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    4

レビューを投稿

2021/08/24

屍者を蘇生させる技術が普及した世界。 ワトソン博士は軍人のバーナビーと共に、最初の屍者であるザ・ワンを追い、アフガニスタン、日本、イギリスへと旅をする。 壮大なSFにして、屍者の本質を追い求める物語。

Posted byブクログ

2021/04/11

どうせ円城塔風味になってるんだろうと思って読んでみると、意外にも伊藤計劃に作風を寄せていると感じた。少なくともSelf-Reference ENGINEよりはわかりやすい。とはいえやはり円城塔の作品ではある。そもそも円城塔の長編というのが初めてだったので、こんな小説も書けるのかと...

どうせ円城塔風味になってるんだろうと思って読んでみると、意外にも伊藤計劃に作風を寄せていると感じた。少なくともSelf-Reference ENGINEよりはわかりやすい。とはいえやはり円城塔の作品ではある。そもそも円城塔の長編というのが初めてだったので、こんな小説も書けるのかと驚いた。内容は文句なしの面白さ。伊藤計劃版が読んでみたかったが、こちらも傑作といえると思う。

Posted byブクログ

2021/03/17

『虐殺器官』の言葉による社会の崩壊,『ハーモニー』の意識の喪失という2つのテーマを合わせたような作品.歴史改変モノの一種で,所々に実在の歴史上の人物が登場する.十分に複雑な文字列はすべての可能性をはらむなど,円城塔らしいエッセンスも盛り込まれている.

Posted byブクログ

2021/03/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とてもおもしろいけれども2回通しで読んでもまだ理解できてないので主要参考文献の方も読んでからまた読みたい。

Posted byブクログ

2021/01/27

屍者復活の技術が全欧に普及した十九世紀末、医学生ワトソンは大英帝国の諜報員となり、アフガニスタンに潜入。その奥地で彼を待ち受けていた屍者の国の王カラマーゾフより渾身の依頼を受け、「ヴィクターの手記」と最初の屍者ザ・ワンを追い求めて世界を駆ける―伊藤計劃の未完の絶筆を円城塔が完成さ...

屍者復活の技術が全欧に普及した十九世紀末、医学生ワトソンは大英帝国の諜報員となり、アフガニスタンに潜入。その奥地で彼を待ち受けていた屍者の国の王カラマーゾフより渾身の依頼を受け、「ヴィクターの手記」と最初の屍者ザ・ワンを追い求めて世界を駆ける―伊藤計劃の未完の絶筆を円城塔が完成させた奇蹟の超大作。

Posted byブクログ

2021/01/03

読むの時間かかる〜 言葉が私には難しいかった…本の横にスマホを待機させ…Wikipediaで調べながら… いわゆるスチームパンク小説。 パスティース小説でもあるので、あちこちの引用されてるんやけど、教養なくて…^^; 屍者が、いっぱい出てくる世界(屍者蘇生技術が普及)で、主人公の...

読むの時間かかる〜 言葉が私には難しいかった…本の横にスマホを待機させ…Wikipediaで調べながら… いわゆるスチームパンク小説。 パスティース小説でもあるので、あちこちの引用されてるんやけど、教養なくて…^^; 屍者が、いっぱい出てくる世界(屍者蘇生技術が普及)で、主人公のお供も屍者(o_o) 魂のない屍者とは? 意識とは?魂とは?ってのを考えさせられる。まぁ、分かったのは、重さが21gって事か(ーー;) もう一回読まんと実体が分からん気がする…それもじっくりと。

Posted byブクログ

2020/12/27

謙虚な人たちが考える屍者の世界は、 躍動感と戦争と理論に溢れかえっていて困る。 (以下抜粋) ○原理はあくまで単純だが、自然は入り組む。(P.112) ○進化論はあらゆる事柄に適用できる議論ではない。骨があくまで白いのは白さが種の存続に有利だったからではなく、骨の強度に白さがた...

謙虚な人たちが考える屍者の世界は、 躍動感と戦争と理論に溢れかえっていて困る。 (以下抜粋) ○原理はあくまで単純だが、自然は入り組む。(P.112) ○進化論はあらゆる事柄に適用できる議論ではない。骨があくまで白いのは白さが種の存続に有利だったからではなく、骨の強度に白さがたまたま伴っていただけにすぎない。白さは強度に随伴しただけだ。(P.164) ○ニュートンの力学やウォレスの進化論は確かに偉大な業績だが、彼らが早死にしていたとして、他の誰かがいつか気づいたことだろう。誰にでも理解できる理屈は、誰にでも発送することが原理的には可能な以上、ザ・ワンは単に時間を早回ししているにすぎないことも確かなのだ。(P.342)

Posted byブクログ

2020/12/26

伊藤計劃の著作を読む旅のとりあえずのターミナルに選んだ『屍者の帝国』を読了。伊藤計劃にも円城塔にも、「ありがとう」と伝えたい。 実在/フィクションの人物が魅力的に交差し、伊藤計劃が虐殺器官、ハーモニーと問いかけてきた「自分という意識」「言葉」という存在が、こういう形で表現される...

伊藤計劃の著作を読む旅のとりあえずのターミナルに選んだ『屍者の帝国』を読了。伊藤計劃にも円城塔にも、「ありがとう」と伝えたい。 実在/フィクションの人物が魅力的に交差し、伊藤計劃が虐殺器官、ハーモニーと問いかけてきた「自分という意識」「言葉」という存在が、こういう形で表現されるのは一つの形だなあと思った。面白かったです。既に百万回くらい思われたことだと思いますが、「もしも伊藤計劃がこの作品を書き終えていたら、他の作品も出していたら」とそう思ってしまう著作でした。

Posted byブクログ

2020/11/15

死人を生き返らせるフランケンシュタインの技術が実用化された歴史改変もの。007や吸血鬼、カラマーゾフの兄弟などの様々なオマージュが仕込んであって教養が試される。全ては分からなかったものの、ネットで解説を漁ると新たな発見があってまた楽しかった。買ってよかった本。魂とは意識とは、ここ...

死人を生き返らせるフランケンシュタインの技術が実用化された歴史改変もの。007や吸血鬼、カラマーゾフの兄弟などの様々なオマージュが仕込んであって教養が試される。全ては分からなかったものの、ネットで解説を漁ると新たな発見があってまた楽しかった。買ってよかった本。魂とは意識とは、ここに在る「わたし」は本当にわたしなのか。伊藤劇のテーマを見事に書き繋いだなあ。円城塔のあとがきもクールでかっこよかった。

Posted byブクログ

2020/08/01

SFは、苦手だ。 やっぱり、小難しい。 けれど、引き込まれていった。 理解し難いところはあったけれども、この世界観は好きだ。

Posted byブクログ