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静おばあちゃんにおまかせ の商品レビュー

3.7

118件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    46

  3. 3つ

    43

  4. 2つ

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    1

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2021/07/17

中山七里は初めて読んだ。 ミステリというジャンルでありとあらゆるものを書きそれが後ろで繋がっている(海堂尊か)というタイプの作家という認識。それにしても途中で設定に齟齬とか発生しないのだろうか。現に海堂尊は齟齬を埋めるために新たな物語を生み出したわけだけど。 本作「静おばあちゃん...

中山七里は初めて読んだ。 ミステリというジャンルでありとあらゆるものを書きそれが後ろで繋がっている(海堂尊か)というタイプの作家という認識。それにしても途中で設定に齟齬とか発生しないのだろうか。現に海堂尊は齟齬を埋めるために新たな物語を生み出したわけだけど。 本作「静おばあちゃんにおまかせ」は安楽椅子探偵ものの連作短編集だが、起こる事件は全部重たい。これは静おばあちゃんと孫娘の円の会話に含蓄を持たせたいからなのか。 ひとつひとつの物語の筋立ては良いのだが、多作の作家だからかなんなのか、文体が読ませない…。小説は「筋の面白さ」と共にそれを語る「文の面白さ」が徹底的に必要だと思わされる。 特に、恐らく作者も本格推理志向じゃないので、題材は社会的で考えさせるのにとにかく読ませないというか、正直粗筋を読めれば物語本文なくてもいいのでは、と思わせるくらい文体が単調なのだ。面白いけど退屈。こういうことが起こり得るのか、と思ってしまった。 最後のどんでん返しも正直なところ必要がないと感じる。意味を感じないし機能していない。大体、調べたらすぐ分かるよね…。むしろなにも調べないで民間人をあんなガチの捜査に参加させるのかよ。 中山七里は職業作家として、求められているものを世に送り出しているという感覚があるのは分かる。ただ文章の緩急が単調すぎた。読みやすいのは確かだが、残るものがないというか。この短編集でもエンタメの中に色々な問題を織り込もうとしているのだが、いかんせん後に残らないのだ…。考えさせる余白が殆どないのだ。皆が喋っちゃうから。 でも難しい。そういう消費のされ方を認識して、敢えてやっているのだとしたらそれは圧倒的に正しいので。

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2021/07/17

大好きな中山七里先生の本。 作者買いしたが、装丁が、六法全書を胸に抱いた可愛らしい女の子の横に、椅子に座るおばあさん。 あら、中山七里のいつもの雰囲気と全然違うわね、、、 読み始めると、あら?これは短編集ね!? しかし一編目からかなり重め(笑) 装丁と全然違うやん(笑) しっ...

大好きな中山七里先生の本。 作者買いしたが、装丁が、六法全書を胸に抱いた可愛らしい女の子の横に、椅子に座るおばあさん。 あら、中山七里のいつもの雰囲気と全然違うわね、、、 読み始めると、あら?これは短編集ね!? しかし一編目からかなり重め(笑) 装丁と全然違うやん(笑) しっかり中山七里よ! 捜査一課、葛城刑事には天才的な閃きも洞察力も無い。 しかしガールフレンドの高遠寺円に助けられて難事件を解決する。 実は円にアドバイスしていたのは、元裁判官の円の祖母だった。 中山七里先生の作品は、作品は違えど、名前の知っている人がたくさん登場するのがたまらない!高遠寺さんもそうだが、犬飼さんも登場していた(*^^*) そしてただでは終わらない中山七里先生はこの本でも健在! 最後の落ちにはびっくり!ってかオチがあるんかい!!! いや、やられました。 さすがです!!

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2021/07/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おもしろかった!短編で一つ一つのミステリーがすぐに解決するのがいいね!その中で出てくるおばあちゃんの生き方や法などの考え方が素晴らしい。スッと腑に落ちる。勉強になるなあ。最後はまさか全然予想してなかったから、中山さんらしい最後だったかな。 続きが楽しみー♫ この本も何度も読み返したくなるなあ♫

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2021/05/24

中山さんシリーズでお馴染みの葛城、円。 彼らに助言する立場の静おばあちゃん。 3人が難事件に対し解決に導く物語。 元判事の静おばあちゃんの視点は鋭く、盲点を突くトリックを見破っていく。 章を追う事に円の悲しい過去。その事件の真相。 そして「静おばあちゃんの秘密」 最後かなり驚かさ...

中山さんシリーズでお馴染みの葛城、円。 彼らに助言する立場の静おばあちゃん。 3人が難事件に対し解決に導く物語。 元判事の静おばあちゃんの視点は鋭く、盲点を突くトリックを見破っていく。 章を追う事に円の悲しい過去。その事件の真相。 そして「静おばあちゃんの秘密」 最後かなり驚かされました。 あの玄太郎との絡みも次作あるそうなので、これも読んでみたいと思います。

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2021/03/09

ほっこり系の事件かと思いきや、普通に殺人事件で意表をつかれました。主人公の葛城が最初は頼りないなと思ったけど、ちゃんと良いところもあって、読み進めるほど好ましくなっていきました。円も静おばぁちゃんも知的で冷静で素敵でした。途中犬養が出てきて、おっ^ ^と思わず反応してしまった。

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2021/02/18

今回はいつもの中山七里作品と違うどんでん返しが用意されていた。そのどんでん返しは涙も誘う仕上げになっている。 中山さんの数々の作品に登場する人物が何人も出てきて、それもまた楽しませてくれた。また、今回の作品では人生の教訓ともいえるものをたくさん提示してくれている。 またまた中山七...

今回はいつもの中山七里作品と違うどんでん返しが用意されていた。そのどんでん返しは涙も誘う仕上げになっている。 中山さんの数々の作品に登場する人物が何人も出てきて、それもまた楽しませてくれた。また、今回の作品では人生の教訓ともいえるものをたくさん提示してくれている。 またまた中山七里ファンになってしまった作品といえる。

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2021/02/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何度も手にとって少し読んでまたしばらくたってまた少し読んで、何で一気に読まなかったんだろ? あぁぁ、まさかの結末。静おばあちゃんが登場する他の作品(玄太郎おじいちゃんとの名コンビ作品たち)は読了済みだったから、尚更堪えた。円ちゃんと一緒に『嫌だ』って声が出そうになっちゃったな。物語越しに背筋をしゃんと伸ばしてもらえるような、そんな存在の静おばあちゃん。-未熟さを憂う一方でそれを肯定してくれる- まさしくだな。 七里先生の今回のどんでん返しはこういうどんでん返しだったんだぁ。

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2021/02/05

元女性裁判官の高遠寺静おばあちゃんと孫娘・円の事件簿。 第一話 静おばあちゃんの知恵 第二話 静おばあちゃんの童心 第三話 静おばあちゃんの不信 第四話 静おばあちゃんの醜聞 第五話 静おばあちゃんの秘密 事件をきっかけに円と知り合った警視庁捜査一課の刑事・葛城公彦は、ことあ...

元女性裁判官の高遠寺静おばあちゃんと孫娘・円の事件簿。 第一話 静おばあちゃんの知恵 第二話 静おばあちゃんの童心 第三話 静おばあちゃんの不信 第四話 静おばあちゃんの醜聞 第五話 静おばあちゃんの秘密 事件をきっかけに円と知り合った警視庁捜査一課の刑事・葛城公彦は、ことあるごとに円と静おばあちゃんの推理に頼り、円とも親密に。 静おばあちゃんの推理鋭く、難事件を解決していく。 そして孫娘の身に起きた悲劇の真相が明らかになる。 ちょっとご都合主義的な所もありましたが、楽しく読了。

Posted byブクログ

2021/02/04

ラストが意外な点をのぞくと典型的な安楽椅子探偵ですね。 新米刑事と女子大生の捜査は少し無理があるかな。 でもラストよりは無理無いかな。

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2021/01/28

安楽椅子探偵のおばあちゃん。とっても素敵でお茶目なおばあちゃんが好きです。 ライトミステリーの短編でどの話もサクッと読める為、ミステリーを読み慣れていない人にもおすすめしたい。

Posted byブクログ