すべて真夜中の恋人たち の商品レビュー
会話のリズムの取り方 噛み締められた言葉と弾みで口から出た言葉 場の空気感の醸成された文章 ドーンとかスンとかって感じのオノマトペが頭によぎりさえする文章のリズム 好きな男ジャンユーグアングラード船越英二三束さん パワー瞬間たくさん
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大人の純愛物語。 マイボトルにお酒入れて持ち歩き、酔っ払って人に会う主人公に全く感情移入できなかった。 また自分が歳を重ねて思考が、変わればこの作品の良さがわかるようになるのかな!?
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全米批評家協会賞最終候補作品と知って購入(国内での初出は2011年)。2022年にブッカー国際賞にノミネートされた「ヘヴン」より好きかも。
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不器用な主人公の恋。 お相手もこれまた不器用。 少しずつ少しずつ前進したり後退したり… 最後は衝撃だった。
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最初は正直主人公の像がつかめなくて、どことなく陰鬱な感じが読むスピードを遅くさせていた…けれど、最後で一気にきた。切ない。こういうラストだとは思っていなかった。誰にでも一度は覚えがあるような、ふと瞼の裏が熱くなるような、そういう切ない読後感で胸がいっぱいになった。
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主人公は恋をして、強くなり、成長できたのは良かったが、どうもモヤモヤする。 嘘ついてようが正直に話してまた会えばいいのに。 主人公以外の会話がダラダラ長いのも読み辛かった。
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あまりにも冬子の思考回路や性格、引き寄せる人々が自分と似ている部分が多くて、読むのがしんどくなる時があった。「あなたをみていると、いらいらする」という聖と水野くんのセリフも身に覚えがある。不思議なもので、それでも冬子のような人間は聖や水野くんのような人間を引き寄せるし、聖と水野くんも冬子のような人間にいらいらしつつも毎度引き寄せられる。それでいて、三束さんのような人の前では自分も知らない欲が出る。
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昔に読んだのに忘れていた物語 ああ、人はこうやって愛したことを、愛した人を乗り越えていくんだなと思った。
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なんか不思議な余韻、冬に読んでよかった。 ストーリー的には静かだけど、読んでて心地いい。 聖と主人公の関係が角田光代の『対岸の彼女』みたいでいい。「強い」女性と「弱い」女性として対照的で、下手したら共依存になるような危なっかしい関係。 聖は夏になるとミミズを思い出し、主人公は...
なんか不思議な余韻、冬に読んでよかった。 ストーリー的には静かだけど、読んでて心地いい。 聖と主人公の関係が角田光代の『対岸の彼女』みたいでいい。「強い」女性と「弱い」女性として対照的で、下手したら共依存になるような危なっかしい関係。 聖は夏になるとミミズを思い出し、主人公は幼少期にライオンを思い浮かべて眠っていた。
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冬の夜の本。きっと12月が訪れる度にああ、もうそろそろそんな時期かぁって思いながらこの本のことを思い出すし、クリスマスとイコールで結びついてしまうくらい、冬の夜の本でした。好きだなぁと思う美しい文章が、描写が、沢山あった。ひんやりと澄んだつめたさも、夜の静けさも伝わってくる。纏っ...
冬の夜の本。きっと12月が訪れる度にああ、もうそろそろそんな時期かぁって思いながらこの本のことを思い出すし、クリスマスとイコールで結びついてしまうくらい、冬の夜の本でした。好きだなぁと思う美しい文章が、描写が、沢山あった。ひんやりと澄んだつめたさも、夜の静けさも伝わってくる。纏ってる空気がたまらなかった。 恋とか愛とかってことよりも、それぞれの人間性だとか人と関わり合うこととか生き方とかが色濃く感じられてよかった。これは恋愛の物語ではなくて友情の物語かなと思ったりした。 終盤で一気に聖が好きになったし、「色々あるけど、こっちのまあ世界も悪くないわよ」そう言える聖がすごく素敵だなと感じると同時に胸の奥のどこかがあたたかくなった気がした。
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