すべて真夜中の恋人たち の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
冬子さんってただ内向的なだけじゃないんじゃ… 冬子さんは「初めてのセックス経験」で済ませてるけど、これは紛れもなくレイプだった。同意しておらず完全に無理やりだった。 あと彼女、人の会話を自分の悪口と捉えたりお札を入れた封筒が折れないようにノートに挟んだり、かなり繊細さんなんじゃないのかなーと。 ただ内向的、地味、というだけではないのかなーと邪推した。深く深く傷ついてしまっているんだと思う。 タイプの違う友人(友人でいいのか?)としてして聖が登場する。彼女たちの生き方、価値観は違うけれど、結末からはなんだかんだ手を取り合って生きていけると思った。
Posted by
久しぶりの恋愛小説 なんか大人の不器用な恋愛でした 川上未映子作品初読みですが好きかも! 言葉の使い方とか少しクスッと笑ってしまう聖の言葉や横暴さ!それに比べて自分で何も決められない冬子。。。ほとんど聖が話それに相槌だけど冬子の恋愛?変化?に少し気がついて服を何気なく送るところと...
久しぶりの恋愛小説 なんか大人の不器用な恋愛でした 川上未映子作品初読みですが好きかも! 言葉の使い方とか少しクスッと笑ってしまう聖の言葉や横暴さ!それに比べて自分で何も決められない冬子。。。ほとんど聖が話それに相槌だけど冬子の恋愛?変化?に少し気がついて服を何気なく送るところとか冬子を心配してるのかなぁってところとかなんかとてもよかった! 素敵な作品でした
Posted by
うーーーん 話題になっていたし、受賞作品?か何かで話題に上がっていたので図書館で借りました。 文章や表現はとても綺麗だった。 登場人物たちとの会話のやり取りや視線なども丁寧に表現されていた。 ただ、主人公の冬子や三束さん、聖にあまり共感できなかった…というか愛着がわかず、、 ...
うーーーん 話題になっていたし、受賞作品?か何かで話題に上がっていたので図書館で借りました。 文章や表現はとても綺麗だった。 登場人物たちとの会話のやり取りや視線なども丁寧に表現されていた。 ただ、主人公の冬子や三束さん、聖にあまり共感できなかった…というか愛着がわかず、、 なかなか集中して読めなくて結局読むのをやめてしまいました。。 恋愛系はあまり読まないから自分に合わなかっただけで、作品は素晴らしいと思います。 せっかく借りれたのに、作品が合わなかったので悲しかった(涙)
Posted by
冬子や聖と現在同い年で独身という点が同じだけど、共感できるところできないところ両極端だった。 雑踏の中で感じる孤独感とか自分この中で一体何やってんだ、的な気持ちになるのは分かる。自分の感情が誰かのコピーみたいで、本当はどう感じてるのかが分からない、ってところも分かる。 逆に酒飲ん...
冬子や聖と現在同い年で独身という点が同じだけど、共感できるところできないところ両極端だった。 雑踏の中で感じる孤独感とか自分この中で一体何やってんだ、的な気持ちになるのは分かる。自分の感情が誰かのコピーみたいで、本当はどう感じてるのかが分からない、ってところも分かる。 逆に酒飲んでテンション変えようとするところとか三束さんへの恋心は全く。 しかし夜の散歩の情景が頭に浮かんでくるような文章がとても心地良かったので、手元に置いて時々読み返そうと思う。
Posted by
“思い出はいつか消えてしまう” 冬子が大人になって、初めて抱いた初恋の気持ち。 それは、恋をしたことがある人なら最初に通った道だと思う。 自分を変える力が恋にはある。 こんなにも美しく繊細な表現があるんだなぁ。 みなさんとは違った捉えかたをしたかもしれない。...
“思い出はいつか消えてしまう” 冬子が大人になって、初めて抱いた初恋の気持ち。 それは、恋をしたことがある人なら最初に通った道だと思う。 自分を変える力が恋にはある。 こんなにも美しく繊細な表現があるんだなぁ。 みなさんとは違った捉えかたをしたかもしれない。 光は、最後には消えてしまう。 そして、美しく・楽しい・綺麗な恋人との思い出も、 いつか光のように真夜中に吸収されて消えてしまうんだよ、と。 『涙にしろ精液にしろ、たかだかティースプーン一杯か二杯ぐらいの量の液体を体からだすことが、なんでこんなに大変で、なんでこんなに重要なんだと思う?』 たしかに、なんでだろう。 私の心も、ちょっぴり美しくなった気がする。。
Posted by
冒頭の一節は声に出したくなるくらい美しい。難しい言葉や狙ったような言い回しは一切ないのに、真夜中をこんなにも綺麗かつ端的に表現できているところに著者のセンスを感じる。 会話のテンポやストーリー展開は好みが分かれそう。主人公に自分を重ねる(共感する)のはなかなか難しいかもしれないが...
冒頭の一節は声に出したくなるくらい美しい。難しい言葉や狙ったような言い回しは一切ないのに、真夜中をこんなにも綺麗かつ端的に表現できているところに著者のセンスを感じる。 会話のテンポやストーリー展開は好みが分かれそう。主人公に自分を重ねる(共感する)のはなかなか難しいかもしれないが、1度読んだだけでは不完全燃焼な気分になった。人生の転機の度に繰り返し読むことで違った感想が生まれそう。スルメみたいに噛めば噛むほど味がじゅわっと出てくるような作品だと思った。
Posted by
芥川文学は苦手。でも最後まで読んで気づいた。 純文学と呼ばれるものは好きな時に開いて少しずつ読むのに適している。それまでのストーリーが複雑ではない分、ゆっくり読める。 文章の表現が素敵だった。恋愛はこういうもんだよな、と少し共感した。
Posted by
久しぶりにこの類の作品を読みましたが、わたしは好きな感じの作品でした。 最後はそうなったかぁ・・・。 主人公に共感できるかどうかが、この作品の評価の分かれ目といったとこでしょうか。
Posted by
ぐでんぐでんの文体がからまり、所々できらりと光るワード。 内容も複雑で、一言でいうと感動だが、分類できないような気持ちになった。
Posted by
初めての川上未映子作品。 恋愛小説には多彩なストーリーがあるけど、読んでいる私の心が徐々に温かくなってくるこの小説は好きだ。 人付き合いが苦手な冬子に感情移入できるかどうかで評価が分かれているようですが、私は自分の経験と重なることが多くて、逆に「自分とこんなにも同じ人がいたのか!...
初めての川上未映子作品。 恋愛小説には多彩なストーリーがあるけど、読んでいる私の心が徐々に温かくなってくるこの小説は好きだ。 人付き合いが苦手な冬子に感情移入できるかどうかで評価が分かれているようですが、私は自分の経験と重なることが多くて、逆に「自分とこんなにも同じ人がいたのか!」と思ってしまうぐらい読みながら驚きました。 「すべて真夜中の恋人たち」という題名も好きになりました。
Posted by