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木暮荘物語 の商品レビュー

3.7

353件のお客様レビュー

  1. 5つ

    62

  2. 4つ

    126

  3. 3つ

    109

  4. 2つ

    16

  5. 1つ

    2

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2026/04/04

木暮荘を中心として、いろいろな人々の性に関する短編小説だった。 たまーに表現が直接的すぎて、見れないところがあったけど、これはこれで自分が性に対して非寛容なのかなとも思ってしまったり。。

Posted byブクログ

2026/03/23
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おお!ほのぼのとしたタイトルから想像できないくらいに、でてくるでてくる性的なあれこれ。若人からおじいさんまで性からは逃れられないのね。全編通して、ネタのわりに爽やかで暗い内容もあるものの読後が気持ちいいです。「神崎」覗きに目覚めた男。最初はキモいなぁと思ったのですが、光子視点の話にしてやられました。キモいことには変わらないけど彼でいいじゃない。「光子」不妊であるゆえに投げやりに過ごす女。光子の痛みが伝わってきます。重い内容だけれど、前向きに描けるしをんさんは流石。「並木」さすらう男。締めとして好き。

Posted byブクログ

2026/03/10
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生と性の物語。あけっぴろげに性のことが書かれていて、逆に新鮮だった。 今彼とうまくやってるところに3年間行方知れずの元彼が突然帰ってきて三角関係が始まった喫茶店勤めの女性の話と、セックスしたがるおじいちゃんの話と、喫茶店と花屋を経営する夫婦と浮気の話と、謎のキノコで意気投合し人を殺したことがあると打ち明けるトリマーとでかいプードル飼ってるコワモテヤクザの話と、木暮荘の住人で下の階に住んでる女子大生を覗き見するサラリーマンの話。みんなちょっと世間の感覚とズレてるように感じてハマらなかったが、女子大生の光子の話がまぁ深くて先ほどまでのギャップで刺さった。子どもが産めないから親にはなれない、は違う。子どもが産めなければ性行為してはいけないのか、愛していれば絶対性欲に結びつくのか、生きていることと性に対する想いは自然に湧き出たり消えたりするものなのかな、とこの本を読んで思った。

Posted byブクログ

2026/01/30

読む手が止まらなかった。性について結構がっつり触れてる部分が多くて若干戸惑ったところもあったけど、それでも続きが気になって読んでしまうって感じ。キャラクターそれぞれが愛おしくて、ぶっ飛んでるのに気づいたら感情移入してる。「シンプリーヘブン」「ピース」は特に切なくてお気に入り。

Posted byブクログ

2025/12/19

木暮荘に住まう住民と、それを巡る人たちの物語。 第1話 ある日、3年前に付き合っていた元彼が繭子の家に現れた。繭子にはすでに半年前からつきあっている彼がいるのに、元彼がお金がないという理由で部屋に居座ってしまう。 第2話 木暮荘大家の木暮の友達が死んだ。妻にセックスさせてくれ...

木暮荘に住まう住民と、それを巡る人たちの物語。 第1話 ある日、3年前に付き合っていた元彼が繭子の家に現れた。繭子にはすでに半年前からつきあっている彼がいるのに、元彼がお金がないという理由で部屋に居座ってしまう。 第2話 木暮荘大家の木暮の友達が死んだ。妻にセックスさせてくれと言ったら断られたそうだ。それをきいてから、死ぬまでにセックスしたいと木暮は考え始める。 第3話 美彌は木暮荘の前を毎日通って職場に通う犬のトリマーだ。ひょんなことからヤクザの前田さんと仲良くなる。 第4話 繭の勤務先のフラワーショップは、隣に喫茶店を併設している。店長の佐伯の夫がやっているのだが、最近佐伯の妻は夫が入れてくれた珈琲は泥の味がすると思っている。 第5話 神崎は木暮荘の201号室の住民。税理士資格取得のために勉強に励んでいるが、木暮荘の壁が薄すぎて生活音がうるさすぎ、勉強に身が入らない。壁が薄いのに気がついた彼は、畳をあげて下の部屋が覗けることに気がつく。 第6話 光子は女子大生。友達が妊娠して、もうすぐ産まれるという。その後行方不明になった挙句、名前もついていない赤ちゃんを預けて去っていった。みんなで子育てに奮闘する。 第7話 繭の元彼並木は、未練タラタラで繭の勤務先を覗き、ストーキングに勤しんでいたが、フラワーショップの虹子と名乗るお客さんに見咎められ、なぜか虹子の家に居候することになる。

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2025/12/06
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ぱっと見、これはアパートの住人を巡る短篇連作、であります。 ただ、本作、それにとどまりません。 誤解を恐れずに言えば、性を巡るそれぞれのストーリーといっても良いと思います。 70を過ぎて、どうしても(お金で買うのではない)セックスをしたい大家、イマ彼と元彼と両方に挟まれて心も揺れる20代OL。子どもが産めない体に生れつき、セックスをしまくる女子高生、それを恨めしそうに上から除くサラリーマン等々。 どれもかなり際立った個性のキャラクターが、この小暮荘に縁あって集い、物語を紡いでいきます。 ・・・ これが単なるキワモノだらけの捧腹絶倒物語ならば、新味のないどぎついだけの物語であると思います。 が、本作がきらりと光ると思わせるのは、それぞれのキャラクターがそれぞれ思いを抱え、実は真摯な悩みを持つからです。そして、そうした思いは、多くの人にも見られるものであるからだと思います。 嫉妬であったり、執着であったり、名残惜しさであったり、はたまた苦しさであったり。 そのような「想い」を人物にまとわせることに成功しているところに本作の秀逸さがあると思います。だから、ぱっと見は大分変な人たち、否、ぶっ飛んでいるといってもよいのに、読んでいくといつの間にか共感してしまう、そういう造形が多くあるのでした。 エンタメっぽいけど、それにとどまらない。純文学というには面白過ぎる。私はそういう思いを読中に抱いておりました。 同じような感想を巻末で金原瑞人さんが書いていたのも印象深かったです。もっとも彼は芥川賞と直木賞でたとえ、両者の特徴を一緒に仕上げる作家として三浦しをん氏を評されていました(相当意訳しました)。 ・・・ ということで一か月ぶりの三浦作品でした。 ただただ面白い、そういうのもいいのですが、その裏に人間らしい悩みや苦しみが見えるところ、そのブレンド具合に筆者の妙が光ると感じる一作でした。

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2025/11/04
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坂田繭 木暮荘二〇三号室の住人。花屋の店員。専門学校のデザイン科に通っていたときから、フラワーショップさえきと喫茶さえきの常連だった。アルバイトで雇ってもらい、卒業と同時に正式に採用された。 伊藤晃夫 繭の彼氏。代々木上原の小さな企画会社に勤めている。 ジョン 大家の飼い犬。 瀬戸並木 繭の三年前の彼氏。真っ黒に日焼けし無精髭を生やしている。繭と同じ専門学校の写真科。 佐伯 花屋「フラワーショップさえき」。 マスター 佐伯の夫。フラワーショップさえきの奥のスペースで喫茶店「喫茶さえき」をやっている。 美容師さん 三十歳くらいの女性。美容院の定休日に部屋に飾る花を買いに来るという勝手な推理でそう呼んでいる。 木暮 小田急線の急行通過駅・世田谷代田から徒歩五分、築ウン十年、全室ぼろアパート木暮荘の老大家。娘夫婦が転勤の都合で家に転がりこんできたため、木暮荘の空き部屋に移った。 後藤 木暮の旧くからの友人。病に倒れ入院中。妻にセックスを断られた。木暮が見舞いに行って一月もしないうちに死んだ。 木暮の妻 ちなつ 峰岸美禰 代々木上原から徒歩八分ほどの犬の美容院「トリミングハウス・プティ・キャン」に勤めている。 中井 「トリミングハウス・プティ・キャン」の主。四十代後半。二十年以上のベテラン。美禰はひそかに「女ムツゴロウ」と呼んでいる。 土田 二十三歳。「トリミングハウス・プティ・キャン」の従業員。 前田五郎 四十歳くらいの男。 牧野 就職浪人中で近くのバーでアルバイトをしている。 神崎 サラリーマン。就職を契機に木暮荘の二〇一号室に引っ越してきた。ファミリーレストランの本社統括センターに配属。 さとちゃん 一〇二号室の女子大生が呼んでる男。二号。聡。 せいちゃん 三号。 光子 女子大生。一〇二号室。 葵 光子の大学の友達。 亜希 光子の大学の友達。 ヨシフミ 亜希の彼氏。 はるか 亜希の子。 桑田 並木の師匠。並木が通っていた専門学校の講師だった。 遠藤幹也 笹井恵美 北原虹子 フラワーショップさえきで花を買ったときに、並木に声をかけた。 野島 キング・キタ 二十年以上も人気ナンバーワン料理マンガを連載している『九鬼クッキング』の作者。

Posted byブクログ

2025/10/27

性の香りがする短編集。彼ら、彼女らの望みは結実しない。ただ、未来はわからない。それを木暮荘はじっと見つめている。まとめると、こんな感じ。三浦しおんとしては、ちょっと異質な匂いのする本だった。

Posted byブクログ

2025/10/19

肩肘張らず面白かった。何かしら悩みを抱えながら、それを共有すると意外となんとかなるもので。みんなで生きてる。

Posted byブクログ

2025/09/14

東京の各停駅最寄りの古びたアパート、そこの大家さんや住人や、その人たちと関わる人たちの連作集。 話は少しファンタジーのような、あり得なさそうな設定ではありますが、でもそれぞれの話がさわやかな印象を残して、さすがに達者なストーリーテリングです。読み終わって良い気持ちになりました。

Posted byブクログ