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木暮荘物語 祥伝社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
| 発売年月日 | 2014/10/01 |
| JAN | 9784396340698 |

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商品レビュー
3.7
348件のお客様レビュー
木暮荘に住まう住民と、それを巡る人たちの物語。 第1話 ある日、3年前に付き合っていた元彼が繭子の家に現れた。繭子にはすでに半年前からつきあっている彼がいるのに、元彼がお金がないという理由で部屋に居座ってしまう。 第2話 木暮荘大家の木暮の友達が死んだ。妻にセックスさせてくれ...
木暮荘に住まう住民と、それを巡る人たちの物語。 第1話 ある日、3年前に付き合っていた元彼が繭子の家に現れた。繭子にはすでに半年前からつきあっている彼がいるのに、元彼がお金がないという理由で部屋に居座ってしまう。 第2話 木暮荘大家の木暮の友達が死んだ。妻にセックスさせてくれと言ったら断られたそうだ。それをきいてから、死ぬまでにセックスしたいと木暮は考え始める。 第3話 美彌は木暮荘の前を毎日通って職場に通う犬のトリマーだ。ひょんなことからヤクザの前田さんと仲良くなる。 第4話 繭の勤務先のフラワーショップは、隣に喫茶店を併設している。店長の佐伯の夫がやっているのだが、最近佐伯の妻は夫が入れてくれた珈琲は泥の味がすると思っている。 第5話 神崎は木暮荘の201号室の住民。税理士資格取得のために勉強に励んでいるが、木暮荘の壁が薄すぎて生活音がうるさすぎ、勉強に身が入らない。壁が薄いのに気がついた彼は、畳をあげて下の部屋が覗けることに気がつく。 第6話 光子は女子大生。友達が妊娠して、もうすぐ産まれるという。その後行方不明になった挙句、名前もついていない赤ちゃんを預けて去っていった。みんなで子育てに奮闘する。 第7話 繭の元彼並木は、未練タラタラで繭の勤務先を覗き、ストーキングに勤しんでいたが、フラワーショップの虹子と名乗るお客さんに見咎められ、なぜか虹子の家に居候することになる。
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ぱっと見、これはアパートの住人を巡る短篇連作、であります。 ただ、本作、それにとどまりません。 誤解を恐れずに言えば、性を巡るそれぞれのストーリーといっても良いと思います。 70を過ぎて、どうしても(お金で買うのではない)セックスをしたい大家、イマ彼と元彼と両方に挟まれて心も揺れる20代OL。子どもが産めない体に生れつき、セックスをしまくる女子高生、それを恨めしそうに上から除くサラリーマン等々。 どれもかなり際立った個性のキャラクターが、この小暮荘に縁あって集い、物語を紡いでいきます。 ・・・ これが単なるキワモノだらけの捧腹絶倒物語ならば、新味のないどぎついだけの物語であると思います。 が、本作がきらりと光ると思わせるのは、それぞれのキャラクターがそれぞれ思いを抱え、実は真摯な悩みを持つからです。そして、そうした思いは、多くの人にも見られるものであるからだと思います。 嫉妬であったり、執着であったり、名残惜しさであったり、はたまた苦しさであったり。 そのような「想い」を人物にまとわせることに成功しているところに本作の秀逸さがあると思います。だから、ぱっと見は大分変な人たち、否、ぶっ飛んでいるといってもよいのに、読んでいくといつの間にか共感してしまう、そういう造形が多くあるのでした。 エンタメっぽいけど、それにとどまらない。純文学というには面白過ぎる。私はそういう思いを読中に抱いておりました。 同じような感想を巻末で金原瑞人さんが書いていたのも印象深かったです。もっとも彼は芥川賞と直木賞でたとえ、両者の特徴を一緒に仕上げる作家として三浦しをん氏を評されていました(相当意訳しました)。 ・・・ ということで一か月ぶりの三浦作品でした。 ただただ面白い、そういうのもいいのですが、その裏に人間らしい悩みや苦しみが見えるところ、そのブレンド具合に筆者の妙が光ると感じる一作でした。
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坂田繭 木暮荘二〇三号室の住人。花屋の店員。専門学校のデザイン科に通っていたときから、フラワーショップさえきと喫茶さえきの常連だった。アルバイトで雇ってもらい、卒業と同時に正式に採用された。 伊藤晃夫 繭の彼氏。代々木上原の小さな企画会社に勤めている。 ジョン 大家の飼い犬。 瀬戸並木 繭の三年前の彼氏。真っ黒に日焼けし無精髭を生やしている。繭と同じ専門学校の写真科。 佐伯 花屋「フラワーショップさえき」。 マスター 佐伯の夫。フラワーショップさえきの奥のスペースで喫茶店「喫茶さえき」をやっている。 美容師さん 三十歳くらいの女性。美容院の定休日に部屋に飾る花を買いに来るという勝手な推理でそう呼んでいる。 木暮 小田急線の急行通過駅・世田谷代田から徒歩五分、築ウン十年、全室ぼろアパート木暮荘の老大家。娘夫婦が転勤の都合で家に転がりこんできたため、木暮荘の空き部屋に移った。 後藤 木暮の旧くからの友人。病に倒れ入院中。妻にセックスを断られた。木暮が見舞いに行って一月もしないうちに死んだ。 木暮の妻 ちなつ 峰岸美禰 代々木上原から徒歩八分ほどの犬の美容院「トリミングハウス・プティ・キャン」に勤めている。 中井 「トリミングハウス・プティ・キャン」の主。四十代後半。二十年以上のベテラン。美禰はひそかに「女ムツゴロウ」と呼んでいる。 土田 二十三歳。「トリミングハウス・プティ・キャン」の従業員。 前田五郎 四十歳くらいの男。 牧野 就職浪人中で近くのバーでアルバイトをしている。 神崎 サラリーマン。就職を契機に木暮荘の二〇一号室に引っ越してきた。ファミリーレストランの本社統括センターに配属。 さとちゃん 一〇二号室の女子大生が呼んでる男。二号。聡。 せいちゃん 三号。 光子 女子大生。一〇二号室。 葵 光子の大学の友達。 亜希 光子の大学の友達。 ヨシフミ 亜希の彼氏。 はるか 亜希の子。 桑田 並木の師匠。並木が通っていた専門学校の講師だった。 遠藤幹也 笹井恵美 北原虹子 フラワーショップさえきで花を買ったときに、並木に声をかけた。 野島 キング・キタ 二十年以上も人気ナンバーワン料理マンガを連載している『九鬼クッキング』の作者。
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