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木暮荘物語 の商品レビュー

3.7

321件のお客様レビュー

  1. 5つ

    56

  2. 4つ

    114

  3. 3つ

    97

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2023/10/30

ぼろアパートにまつわる人々の連作短編集。 海外へ行って自然消滅した元彼が突然部屋に現れて今彼と対面。 その彼女が働く花屋の夫婦仲の問題。 年老いた大家さんの抱える悩み。 階下の女子大生の部屋を覗くサラリーマン。 それぞれのストーリーも、傍から見るとまた違った見え方になり。 当...

ぼろアパートにまつわる人々の連作短編集。 海外へ行って自然消滅した元彼が突然部屋に現れて今彼と対面。 その彼女が働く花屋の夫婦仲の問題。 年老いた大家さんの抱える悩み。 階下の女子大生の部屋を覗くサラリーマン。 それぞれのストーリーも、傍から見るとまた違った見え方になり。 当事者には切羽詰まった状況も、他人から見れば気楽に見えたり。 7編あるので、ひとつひとつは短いんですけど、読み応えがあるというか、しっかりと人生が詰まっている。

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2023/08/14

木暮荘に住む住人を描く。皆好感が持てる人物像ではあるものの、性を中心として描かれ過ぎていて、ちょっと現実味がない。教育に良くないなあ、と思う。

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2023/06/23

aoi-soraさんのレビューを読んで惹かれた作品。 三浦しをんさんの『舟を編む』が大好きで、『神去りなあなあ日常』やまほろシリーズも面白いし、『風が強く吹いている』もとてもよかった。 いろんなジャンルの物語を書かれる印象のある著者。 今回はちょっと変わった…いや正直に言おう、か...

aoi-soraさんのレビューを読んで惹かれた作品。 三浦しをんさんの『舟を編む』が大好きで、『神去りなあなあ日常』やまほろシリーズも面白いし、『風が強く吹いている』もとてもよかった。 いろんなジャンルの物語を書かれる印象のある著者。 今回はちょっと変わった…いや正直に言おう、かなりヘンテコな人たちの性をテーマにした愛の物語だ! 小暮荘の住人とその周りの人たちは変わり者ばかり。なのにどこか愛おしい。 性をテーマにこんなにほっこりできるなんて。これはもう著者だからなせる技。 もしかしたら、三浦しをんさんにとって、かなり冒険した作品だったんじゃないのかな。 あぁ、小暮荘の人たちには幸せになってほしいなぁ。 あおちゃん、素敵な作品を教えてくれてありがとうございました!

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2023/06/09

人間の「欲」って個人差が大きい。で、欲の量が多いと、なんか肩身の狭い思いをさせられる。(と、石井ゆかりさんが何かに書いていらっしゃった)取り分け性欲は。木暮荘の住人とその周辺の登場人物は、自分の性欲の「本音」と向き合っていますね。周囲に遠慮しつつも、見て見ぬふりだけはしないところ...

人間の「欲」って個人差が大きい。で、欲の量が多いと、なんか肩身の狭い思いをさせられる。(と、石井ゆかりさんが何かに書いていらっしゃった)取り分け性欲は。木暮荘の住人とその周辺の登場人物は、自分の性欲の「本音」と向き合っていますね。周囲に遠慮しつつも、見て見ぬふりだけはしないところが愛おしいです。 アパートのボロさと人のいい距離感は、群ようこさんの「れんげ荘」に匹敵してますね。大震災、大丈夫だったのかなぁ。

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2023/03/14

んー。作者のイメージと作品のギャップがあった。 「まほろ駅前多田便利軒」シリーズ、「舟を編む」の次にこの作品を手に取ったが、オモロいんだけど、エロいんですよね、目線が男性っぽくて(笑) 佐伯パパは何で浮気したんだろ? ヤクザな方はどこ行っちゃったんだろ? 繭は結婚するから引っ越し...

んー。作者のイメージと作品のギャップがあった。 「まほろ駅前多田便利軒」シリーズ、「舟を編む」の次にこの作品を手に取ったが、オモロいんだけど、エロいんですよね、目線が男性っぽくて(笑) 佐伯パパは何で浮気したんだろ? ヤクザな方はどこ行っちゃったんだろ? 繭は結婚するから引っ越したのかな? などなど、先が気になって仕方ないけど、パーソナリティ溢れる登場人物は多岐に渡り、楽しませてくれた。 人と人の触れ合いに求めるものは大きいよねって、ほんわかしました。

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2023/03/09

2023.3.9 読了。 小田急線世田谷代田から徒歩5分のぼろアパートに住む4人の住人とその人々の周囲で生きる人物たちが織り成す連作短編集。 三浦しをん作で舞台がぼろアパートというあらすじを読んでほんわかゆったりした物語かと想像していたが予想よりもアダルトな内容だった。 生き...

2023.3.9 読了。 小田急線世田谷代田から徒歩5分のぼろアパートに住む4人の住人とその人々の周囲で生きる人物たちが織り成す連作短編集。 三浦しをん作で舞台がぼろアパートというあらすじを読んでほんわかゆったりした物語かと想像していたが予想よりもアダルトな内容だった。 生きていくのには愛されたいし求められたいと思う時があるがそれは全て恋愛や性欲に繋げなければならないのか?と時に淡々と時に激しい感情で描かれていた。それぞれの抱える悲しみを含んだ葛藤を秘めつつも受け入れたり流されたり、ちょっと隣人に支えられたりしながら止まることのない人生を生きていく登場人物たちが変わり者ながらも愛すべき人々だった。

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2023/02/19

木暮荘に住む人達の 「性」「癖」などを複雑に繋げた話 個人的に、男なので性に全く興味が無いわけではないが… あまり全編的に性がテーマなのが 好きではないので 最初はどうかな…と思いましたが… そこは やっぱり上手いこと物語を複雑に進めてくれたので楽しく読めました 光子さんの話が...

木暮荘に住む人達の 「性」「癖」などを複雑に繋げた話 個人的に、男なので性に全く興味が無いわけではないが… あまり全編的に性がテーマなのが 好きではないので 最初はどうかな…と思いましたが… そこは やっぱり上手いこと物語を複雑に進めてくれたので楽しく読めました 光子さんの話が1番良かったかな。2階の住人との関係性も面白かった。 並木くんや、ニジコさんが特に目だった気がするのが 日本の本や、漫画の主人公は【発達障害】もしくはグレーゾーンの人達が主人公になりやすく、それを色々な面で仲間がサポートしてくれる物語が多い気がする 【のだめ…悟空…ルフィ…】 そんな彼らだから物語は無限に広がるし、その中で彼らは才能を爆発させる…。 話は変わり(変わるのかよ!!) 自分は他の男性より性に対して欲が少ない方で どちらかと言うと動物を飼ったり、虫を捕まえたり、魚釣ったり…UFOキャッチャーも好き…狩猟本能と言うかそういう欲は強い… 同僚達に性の話が出ても…店にも一切行かないので… 逆に質問すると嫌がられる 後輩達は皆おデブ… 【胸?…お前らの方が女性よりあるじゃん】 【お尻?…お前らにもあるだろ?】 【人間は無い物ねだりなんだから、無いものを欲しがるんだから突起物ついてるのは男なんだから…無い女性の見て そんな興奮する?】 とか言うと後輩に「やめてくださいよ!言わないでくださいよ!」と言われる… 性とはなにか…価値観を探すためにこの本を読んでも良いかもですね。 ※結局俺が何が言いたいかって言うと 【昨日誕生日でしたが…ブクログで自分は44のオジサンです!!って言ってたけど…昨日から44だったよ!!】って事!!(1年間年齢間違えてた…)

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2023/02/18

ぼろアパート〈木暮荘〉を舞台にした、オムニバス短編七話が収録されています。 タイトルや裏表紙の紹介文から、“ほっこり系”を期待して読み始めたのですが・・・いやぁ、思っていたのと違っていましたね。 まさに、“性・セイ・SAY(byレイザーラモン・・古)!”。 性の話ばっかりで、正直...

ぼろアパート〈木暮荘〉を舞台にした、オムニバス短編七話が収録されています。 タイトルや裏表紙の紹介文から、“ほっこり系”を期待して読み始めたのですが・・・いやぁ、思っていたのと違っていましたね。 まさに、“性・セイ・SAY(byレイザーラモン・・古)!”。 性の話ばっかりで、正直面喰ってしまいました。 “うーん・・苦手なんよね~、こういうの・・”と“ハズレ感(スミマセン)”を抱きながらも、とりあえず読み進めていったわけですが、徐々に“この手の内容”に慣れてくると、人間って何とも滑稽な生き物だな・・と、個性豊かな登場人物達に面白味と、ある種の愛おしさを感じるまでになってきたので不思議なものです(笑)。 個人的には、一見だらしない女子大学生・光子が友人の赤ちゃんを押し付けられてしまう第六話「ピース」が好きでした。 途中までは、“何これ・・”な感じでしたが、読み終わってみると、結果、心がほんわかしていまして、読後感良ければすべて良し(?)といったところですかね~。 読みやすいですし、人間のみっともなさが可愛く思えてくる、何とも味のある一冊でした。

Posted byブクログ

2023/02/15

1冊の中に「セックス」と言うフレーズをふんだんに使ってる小説を初めて読んだ。 でも、いやらしさを感じないのが三浦しをんさんならではだろう。

Posted byブクログ

2023/05/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ピースが結構印象に残った。 ほんまに、短い期間やけど大切に育てた友達から預かった赤ちゃんを、返さなければいけない光子の気持ち。確かに、光子がいなければその赤ちゃんは生きられなかった。でも、それを知っててかつ伝えられるのは光子に赤ちゃんを預けて、それを返しに貰いに来た友達で、それが伝わるかも分からない。その子にとってかけがえのない存在であって、光子にとってもかけがえのない存在だったのに、なんか悲しすぎた。 この話。性欲について書かれてるのが多いけど全く気持ち悪いと思わないんよね。サラサラとした文体で書かれていく話は、人の純粋で人に言いづらい、でも本人にとっては真剣な悩みである性欲。それは人の生物としての当然の感情であって、ありのままを書いてるような読んでて笑えて共感できる作品だった。

Posted byブクログ