アイネクライネナハトムジーク の商品レビュー
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「ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ。」「ごく普通の人たちが巻き起こす、小さな奇跡の物語。」 本当に普通の人たちが普通に生きて、ちょっとした出会いや転機をもたらす物語。恋愛をテーマにしているのも珍しい。それでいて全体にしっかり伊坂さんらしい味付けがされている。と思ってたのに、「ナハトムジーク」で出てくる藤間亜美子が誰なのか、しばらく分からなかったのはすみません。佐藤が付き合ってるっていうのはシャンプーの彼女でいいんだよね。読み終わって、すべてが丸く収まったことにほのぼのした。
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初読。図書館。各短編の登場人物がゆるゆるとつながっているのは、いつも通り。伊坂さんがあとがきで「恋愛テーマ」と書いていたので、「そうか、恋愛テーマだったのか」と気が付く始末。いつも以上に言葉遊びが多いカンジ。最後のラウンドボーイが大丈夫のサインとボードを折る場面は、うるっときた。いつものように伏線の回収の上手さはお見事。企画ものだけあって遊び心満載の作品でした。
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群像劇的な話 にしても、山田さんとか、窪田さんの旦那(野球部)とかよくもまぁ、繋いだよねと言った感じ。 ここまで来ると、久留米母とか佳織さんとか、課長とかもどっか別の話にもにちらっと出して、ぐるぐる回してしまえばよかったのにとか思っちゃうよね。 ん?俺が気づいてないだけで出てんの...
群像劇的な話 にしても、山田さんとか、窪田さんの旦那(野球部)とかよくもまぁ、繋いだよねと言った感じ。 ここまで来ると、久留米母とか佳織さんとか、課長とかもどっか別の話にもにちらっと出して、ぐるぐる回してしまえばよかったのにとか思っちゃうよね。 ん?俺が気づいてないだけで出てんのか? まぁ、それはさておき、 格闘技嫌いで地元じゃちょっと有名だった私からしても「ナハトムジーク」の展開は熱かったなぁ。 今年度で一番テンションが上がったね。 やはり、伊坂幸太郎の小説は凄い。 読了後は斉藤和義氏の「ベリーベリーストロング~アイネクライネ~」をぜひとも一聴ください。 更にテンションが上がること請け合いです。
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後半に向けて登場人物がどんどん繋がってくる、伊坂幸太郎の得意技が遺憾無く発揮されていて、心地よい。斉藤和義の楽曲「ベリーベリーストロング」が好きだったのでより楽しめた。読んでいると勇気が湧いてくる。
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妻が出て行ってしまったサラリーマン、安易で他力本願的な出会いを求める青年、過去いじめられていた女の子が仕事で復讐の機会がきたOL。 伊坂氏の得意とする時間をまたぎながら、伏線を繋げていく手法で楽しく読ませる。一つ一つのストーリーは現在を抜き取ったもの。ごめんと言えないまま時間...
妻が出て行ってしまったサラリーマン、安易で他力本願的な出会いを求める青年、過去いじめられていた女の子が仕事で復讐の機会がきたOL。 伊坂氏の得意とする時間をまたぎながら、伏線を繋げていく手法で楽しく読ませる。一つ一つのストーリーは現在を抜き取ったもの。ごめんと言えないまま時間が過ぎて、ある日通帳の記帳をしたら振込人欄に「俺がわるかった」と。コミュニケーションの取り方が完全に変わって来ている今は、強いヒーローのいない時代といえるだろうか。個々の抱えている闇はほぼ見せないまま、表面的な会話とストーリーが続くのでぐっと入り込むというところまではいかないが、それぞれのストーリーが重なり合ったときに気持ちが良いと感じる作品だ。
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人との出会いは何かしら理由があって、意味があるんだなぁって、しみじみ感じました。どこにでもいそうで、だけど個性的な人々がどこかでつながって幸せになっていくストーリーに心がほっこりしました(o^^o)
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読み終わった時なんだか幸せな気持ちになった。伊坂さんは恋愛ものに興味ないとか言ってるけど、伊坂さんの書く恋愛ものすごく好き。この本もお気に入りに追加だ!関連図を書きながら読んでみたらもう繋がるつながる。おもしろかった!
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登場人物と出来事が緩く繋がってる連作短編。ウイットがありユニークなエンタメ満載のお話は本当に楽しくて面白かった。もっと続きを読みたいと思いながら読了。この物語の世界観は著者ならではのものだと改めて。次回作が待ち遠しい。
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その他大勢のくくりの人々の話は面白い。 数珠つなぎで、登場人物たちが関連づいていく話も面白い。 たいして大きな事件も山場もないけれど、ぷぷぷと笑えて、ほっこりあったかい気持ちになれるのも心地よい。 最後の最後に「ああ!!はいはいはい!!」と笑っている自分がいた。 手元に置いて、時々愛でたい本に出会えた気がした。
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冒頭が、めっちゃ伊坂さんだったわりには、「あれ?誰も死なないね?」みたいな?ww あとがきを読んだら、最初にコンセプトありきだった作品からの発祥とのことで、ナルホドネという感じ。いつもの伊坂さんとは、ちょっと違うけど、やっぱり伊坂さんらしい、素敵な繋がりの連続の物語でした♪
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