アイネクライネナハトムジーク の商品レビュー
伊坂ワールドを堪能。 他の伊坂さんの本よりすごく普通なんだけど言葉選びが楽しくて、ずっとツボりながら読み進めてた。 やっぱり大好きだ。
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面白かった。 やっぱり軽快な感じ。 でも、もう一個伏線がある気がしてたので、えっ!?いじめっ子のその後は!?ってなりました。ちょっと物足りないかな〜。
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伊坂さんの連作短編恋愛小説。 伊坂さんが描くと恋愛小説はこうなるのかと楽しんだ。 話が少しずつ絡み合い、振り返ったりするのも伊坂さんらしい。 斎藤和義さんとのコラボ作品というのも面白かった。 なんだかとっても素敵だったな~っていう想いが残った 。
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「出会いって何だ」 「外見が良くて、性格もお前の好みで、年齢もそこそこ、しかものなぜか彼氏がいない女が、自分の目の前に現れてこねえかな、ってそういう事だろ?」 「出会い方とかそういうのはどうでもいいんだよ」 「いいか、後になって、『あの時、あそこにいたのが彼女で本当に良かった』って幸運に感謝できるようなのが、一番幸せなんだよ」 伊坂幸太郎は時間軸の使い方がうまい。 フィッシュストーリーの「いい曲なんだよ、届けよ、誰かに」のセリフを思いだす。 時を越えて思いが誰かに届くのだ。 本書は「アイネクライネ」「ライトヘビー」「ドクメンタ」「ルックスライク」「メイクアップ」「ナハトムジーク」の6編からなる短編集だ。 その短編は現在、九年前、十九年前の時を越えてつながっている。 特に「ルックスライク」の時間軸が好きだ。 ファミリーレストランのアルバイトの女の子が年配の客に文句をつけられている。 そこに、他の客が口を挟んでくる。 「あの、こちらの方がどなたの娘さんか御存じの上で、そういう風に言ってらっしゃるんですか?」 場所は変わり、ある高校の放課後。 女生徒が男子生徒を放課後に連れ出す。 デートとか、そういうものではなく、駅前自転車置き場の駐輪許可シールをはがす奴を捕まえようと誘われたのだった。 時間軸を横軸に、空間を縦軸に、その平面上に男女が二組いる。 その二組の線と線が交わった瞬間がラストに描かれる。 そんな話の構造に、思わず、伊坂幸太郎うまいなぁと思う。 家族、友人、同僚、恋人、同級生、それに偶然の出会い。 人と人は繋がる。 繋がりで物語は紡がれる。
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「ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ」 久々、なんだかライトで独特の伊坂ワールドを楽しんだ感じ。これに随分慣れちゃったけども、ユーモアがあって力の抜けた感じの会話や設定が好き。個人的勝手な感想としては伊坂さんって・・ライトな村上春樹・・・。どっちも読後作者のオリジナルな世...
「ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ」 久々、なんだかライトで独特の伊坂ワールドを楽しんだ感じ。これに随分慣れちゃったけども、ユーモアがあって力の抜けた感じの会話や設定が好き。個人的勝手な感想としては伊坂さんって・・ライトな村上春樹・・・。どっちも読後作者のオリジナルな世界にどっぷりはまってしまったような感覚に陥るのは私だけ?
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・「アイネクライネ」 アンケート会社に勤める佐藤の出会い。 エロいのも借りとけばよかったかなぁ、って思う佐藤君がほほえましい。 ベリーベリーストロング! 織田夫妻の間に生まれた子はこの後出てくるんだけど、父親のこの言葉を聞いたらバカだなあと思いながらもうれしいんじゃないだろうか。 わたしも「トイ・ストーリー」見たくなったわ。 ・「ライトヘビー」 これはちょっとオチが読めてしまったけど、電話だけで会わないってなんだか素敵ですねえ。 斉藤和義の歌は数曲しか知らないんだけど、ちょっと聞いてみたくなった。 ・「ドクメンタ」 藤間が5年に一度、免許更新の日に出会う女性のお話。 余談ですが、この手法でメッセージをしつこく送り続けるというストーカー行為をしてクビになった公務員がいたのです。もしかしてこれ、読んでたのかな? ・「ルックスライク」 これも少しオチが読めたけど、この、誰の娘さんかご存知ないんですか作戦、マネしたくなってしまうので危険だなあ。 この短編を読んだ日に、近所のスーパーによく居る買ったお酒をその場で飲んで酔っ払って女性店員にイチャモンつけるおじさん(わたしは勝手に「Mr.鬼ころし」と呼んでいる)を見かけてしまい、うっかり使いそうになった。危ない危ない。 ・「メイクアップ」 かつてのいじめっ子・小久保さんに復讐しようとする窪田さん好きなんだけど、全体からこの短編だけ少し浮いているような感じ。 で、小久保さんはどっちの一勝一敗になったのかわからなかったんですが…… ・「ナハトムジーク」 これまでの短編をガッツリまとめた感じ。時系列が入り乱れて少々混乱、というか、今までのどれと同時期なのか難しい…… ラウンドボーイが激アツでした。そしてまさかの漫才師…… 人と人とがゆるやかにつながって影響しあって、ときに励まされているって、いいなあ。その逆もあるのかもしれないけど、そうならないように、ちょっと気を付けたいもんです。
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伊坂さんお得意の「どこかで誰かが繋がっている」短編集。 とはいえ「あれ、この人どこで出てたか!?」と何度となくページを戻ってしまった。 個人的には「ナハトムジーク」ラウンドボーイのクダリが良かった。
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これでもかってくらいに短編同士が絡み合っているので、間を開けずに一気に読みたい作品。伊坂作品の中では珍しいくらいに普通!しかし普通でも面白いのだから流石!
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伊坂幸太郎の最新作、6作の短編集です。 著者もあとがきで述べていますか、ミュージシャンの「斉藤和義」の曲に提供された恋愛小説です。この短編の文章を使う形で「ベリーベリーストロベリング~あいねくらいね~」という曲が作られました。 また、珍しく、泥棒や強盗、殺し屋や超能力、恐ろしい犯...
伊坂幸太郎の最新作、6作の短編集です。 著者もあとがきで述べていますか、ミュージシャンの「斉藤和義」の曲に提供された恋愛小説です。この短編の文章を使う形で「ベリーベリーストロベリング~あいねくらいね~」という曲が作られました。 また、珍しく、泥棒や強盗、殺し屋や超能力、恐ろしい犯人、特徴的な人物や奇妙な設定のない、恋愛短編小説(「アイネクライネ」「ライトヘビー」「ドクメンタ」「ルックスライク」「メイクアップ」「ハナトムジーク」の6編」となっています。 恋愛短編小説といっても、やはり、伊坂幸太郎らしく全ての短編が絡み合っていて、読んでいて楽しかったです。 作中に、街角で訪れた人の気持ちを聞いて、PCから曲の一部分を聞かせる「斉藤」といミュージシャンが出てくるのですが、「斉藤和義」さんらしいです。 登場人物たちもほほえましく、心が温まります。ぜひ読んでみてください! いい感じで絡み合った登場人物の相関図を作った人がいました。こういうの作りたかったんですよ~!! http://isaka.kamihiko-ki.com/27aine02
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待ちに待った伊坂さんの新刊!相変わらず登場人物達のセリフや言い回しが面白く、にやにやしながら読了。 それぞれのお話がちょっとずつ繋がっていて、あ!この人!ってのが多いのも魅力的。 伊坂さんのあとがきにあるように、珍しく全員まともな生活を送る人たちの出会いのお話で、恋愛ものが苦手と...
待ちに待った伊坂さんの新刊!相変わらず登場人物達のセリフや言い回しが面白く、にやにやしながら読了。 それぞれのお話がちょっとずつ繋がっていて、あ!この人!ってのが多いのも魅力的。 伊坂さんのあとがきにあるように、珍しく全員まともな生活を送る人たちの出会いのお話で、恋愛ものが苦手というわりに、ロマンチックというかさすがだな~という出会い方や繋がりが書かれてた。 織田真人は『チルドレン』の陣内や『砂漠』の西嶋のような適当でなのになぜかかっこいい!という不思議な人物なんだけど、彼らが大好きだから今回もすーっごい好きだなぁと思った。あと女の子たちもいいしね。 いつもさすがだなと思うのだけれど、厄介な難癖をつけられてる人を助けるときは、悪者に同情するというのが得策というのが勉強になったというかなんというか。面白い。あと、記帳するとメッセージになってるとか。さすがです。
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