土漠の花 の商品レビュー
#再読。それでも圧倒的なドライブ感でページをめくる手が止まらない。文句なしのエンターテイメント傑作。
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#初読 #一気読み 「新開と由利・梶谷の置き方がうまい」「朝比奈、お前は三国志演義の趙雲か」「友永はだいたい勝ち方が泥臭くて部下の方がわかりやすくカッコつける機会多いな」「ロマサガ3のカムシーンってこのハムシンなの!? 実在する気候現象だったとは!?」と楽しんでいたが、後半の「...
#初読 #一気読み 「新開と由利・梶谷の置き方がうまい」「朝比奈、お前は三国志演義の趙雲か」「友永はだいたい勝ち方が泥臭くて部下の方がわかりやすくカッコつける機会多いな」「ロマサガ3のカムシーンってこのハムシンなの!? 実在する気候現象だったとは!?」と楽しんでいたが、後半の「戦うヒロインが無反動砲で後方の敵の頭部を焼いてしまう」で1億点あげてしまい他の感想を忘れかけてしまった。 朝比奈の合気道の描写はほぼ適切ですが、たぶん実力は5〜6段くらいですね。しかもかなりやり込んでる。手刀を主軸としている合気道を使っていることから、塩田剛三の養神館合気道で間違いないでしょう。 ストーリーは質実剛健、第4章は何度でも読み直せる力強さがある。 月村了衛さんは『機龍警察』シリーズて親しんでいたのでいつかこれよ読もうとは思っていましたが、今回たまたま地元の喫茶店で置いてたのをみつけて、2時間かけて一気読みしてしまいました。再読に耐える本ですから、またいつか読みたくなったときに電書等で買います。
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大満足の一冊。立て続けに読んできた月村さんの、決定版な一冊に感じた。ソマリア、自衛隊、紛争地域、戦闘地域。深刻なテーマを扱いながらも、まさに息をもつかせぬエンターテイメントに仕上げているこの力量はものすごい。 月村さんは機龍警察でも一貫してテロの時代を描いている。イデオロギー云々...
大満足の一冊。立て続けに読んできた月村さんの、決定版な一冊に感じた。ソマリア、自衛隊、紛争地域、戦闘地域。深刻なテーマを扱いながらも、まさに息をもつかせぬエンターテイメントに仕上げているこの力量はものすごい。 月村さんは機龍警察でも一貫してテロの時代を描いている。イデオロギー云々ではなく、溢れる武器と憎悪、奸智を描いている。これを読んだ僕たちは、しょせんそれが世界の在り方だ、とあきらめてはいけないのではないか。
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ソマリアと言うかアフリカの現状が、どうなっているのだろうか?日本からは確かに遠いが、余りにも悲惨な状況であるのは変わらないようだ。そこに自衛隊が派遣される現状。 丁度今アメリカの中東ホルムズ海峡等の船舶の安全を確保する「有志連合」構想にアメリカから日本への参加が要請されている。ま...
ソマリアと言うかアフリカの現状が、どうなっているのだろうか?日本からは確かに遠いが、余りにも悲惨な状況であるのは変わらないようだ。そこに自衛隊が派遣される現状。 丁度今アメリカの中東ホルムズ海峡等の船舶の安全を確保する「有志連合」構想にアメリカから日本への参加が要請されている。まさに今旬の話であり、自衛隊が海外で防衛と言うより、生き残る為に、人を殺してしまう。いや戦争なのだから、それは殺人の肯定と言うより死に物狂いの戦いだ。 最後まで誰が生き残るのか?ハラハラドキドキの展開の一気読み作品だった。 実際これが、自衛隊ではなく、部族間で行われている話なら武器そのものを駆逐しないと争い(戦争)はなくならないだろう。
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実は月村了衛『土漠の花』はずっと読みたい本リストに入っていた。しかしすっかり忘れ果てていた...ひょんなことから図書館で背表紙が眼に飛び込んできたので読んでみた。そしてすっかりはまった。 海外「派遣」自衛隊員が自衛のため発砲するといった点の物語だけでなく、巻き込まれた部族間抗争...
実は月村了衛『土漠の花』はずっと読みたい本リストに入っていた。しかしすっかり忘れ果てていた...ひょんなことから図書館で背表紙が眼に飛び込んできたので読んでみた。そしてすっかりはまった。 海外「派遣」自衛隊員が自衛のため発砲するといった点の物語だけでなく、巻き込まれた部族間抗争のなかでなんとか「生き抜いていく姿」を克明かつ映像感があふれる表現で物語が進んでいく。 本書はフィクションなのでここまで不幸が重なることもないだろうという形で物語は進む。部族間の抗争に加え、イエメンはアルカイダ系のグループが大きな影響力を行使する地域でもある。そこに石油の存在や砂嵐など中東独特の環境も加味しながら絶望的な状況に微かに光る状況を点滅するように表したり消したりしながら基地を目指すのだ。 自衛隊の海外派遣についてはいろいろ議論になっているが、本書もかなりそのあたりを意識しているように感じる。自衛隊のいるところは非武装地域だ、といった茶番の表現を軽々と乗り越える現実を如実に示している。また、自衛隊そのものが抱える内部の課題も散らばせることにより自衛隊そのものについても問題提起しているように思える。これはもしかしたら各国の軍隊が同じように抱える問題なのかもしれない。各国はまだ「軍隊」と宣言しているだけマシというだけで。 物語自体は一応終結を観るがなんとも後味の悪い完了だ。それが狙いなので、それ自体は仕方ないのだが、自衛隊とは?自衛隊の海外派遣とは?イエメンとは?これまであまり目を向けていなかった世界に引き込むパワーを持った作品である。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
手に汗握る、一気読み必至の一冊です。 読んでるとつい、顔は険しくなるし息は詰まる。けれど続きが気になってページをめくる手が止まらない… 最後は読み手の緊張の糸も切れ、人間ドラマに泣かされます。 熱い思いを伴った行動は、強い。
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ちょうど色々問題が持ち上がってる幻冬舎刊行で帯には見城徹号泣!の文字。 冒険小説の一種としては読みやすく楽しめるけど、海外派遣された自衛官を主人公にしているわりに重みのない話で、号泣なんて、どうやってもできないですね。感動や泣きを求めて読むのはお勧めしません。
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日本推理作家協会賞の選評読むとかなり受賞には賛否両論だったもよう。 言われてるように全体的にはステレオタイプなのは否めない。 あらすじに「人間賛歌」とあったのでジョジョ的読後感を期待したんですけどね。
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ハラハラドキドキの展開がずっと続くのは良かった。これといったひねりがなかったのは残念。このミスではないのでは?と思ってしまった。
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初読みの作家さんだったけど、壮絶な内容に信じられないほどの一気読み。 胸をかきむしられるほどに悲しくて切ない場面も目的を遂行するために突き進んでいく男たちにエールを送りつつ人としての誇りとはなんだろうと考えられずにはいられなかった。 自衛官という立場で仕事を全うする彼らがとても熱...
初読みの作家さんだったけど、壮絶な内容に信じられないほどの一気読み。 胸をかきむしられるほどに悲しくて切ない場面も目的を遂行するために突き進んでいく男たちにエールを送りつつ人としての誇りとはなんだろうと考えられずにはいられなかった。 自衛官という立場で仕事を全うする彼らがとても熱く感動しっぱなしだった。 他の作品も読んでみたい。
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