土漠の花 の商品レビュー
何気に読み始めたが、面白かった最初から最後までノンストップのアクション、戦闘の連続。 自衛隊員が不幸に見舞われながらも必死に生き残るために頑張る姿に引き込まれていく どんな状況でも仲間を見捨てないという、軍人魂にホッとした感じがしました
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
コミカライズの方を先に知り、じゃあその前に原作の方をちゃんと読もうと思って。 結果、一気に読破。 緊張の連続、安心できたと思ってもそれはほんの束の間。しかもその後にはより緊迫した危機の連続。 全編通して主人公たちは圧倒的不利な状況で、本当に生きて帰れるのかとハラハラした。 個人的にあの人は途中で死んで実はいい人だったみたいなポジかなーとは思ってたから衝撃は少なかったけど、あの人を助けた彼の死は一番しんどかった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
息もつかせぬ急展開の連続、気付くと最終頁という感じでした。熱い話だったな...スピード感あふれる展開の中に隊員同士の人間模様を織り込んでいる所も良かったです。 コミカライズを読みたくて原作を手にした体なのですが、この話をどうビジュアル化しているのか、とても楽しみです。
Posted by
凄惨。 読んでいてツラい。 「○○殺人事件」といったミステリーは「約束事」、「作り事」と体と心が勝手に分類して楽しく読めるのだが、 この作品は臨場感がスゴい。 冒頭から戦地に放り込まれるよう。 緊張感がずっと持続し、 好きでもないのに、夢中でページを繰らされて、結局5...
凄惨。 読んでいてツラい。 「○○殺人事件」といったミステリーは「約束事」、「作り事」と体と心が勝手に分類して楽しく読めるのだが、 この作品は臨場感がスゴい。 冒頭から戦地に放り込まれるよう。 緊張感がずっと持続し、 好きでもないのに、夢中でページを繰らされて、結局5時間弱で読み切ってしまった。 サンキューがオススメの、まさに、「ドキドキ」と「テンポ」。 クセになりそうなイヤな予感。 完全に、好き嫌いと評価が分離してしまった・・・・。
Posted by
ソマリアで自衛隊活動をしていた主人公たちの元へ女性が逃げ込んでくる。そこから彼らが体験することとは。仲間、家族、人間としての矜持。自衛隊の存在意義。色々な事が駆け巡り、物語は進む。読み始めは後悔だった。開始数ページで突き付けられる現実。あぁ、これはその手の本なのだと感覚的に分かる...
ソマリアで自衛隊活動をしていた主人公たちの元へ女性が逃げ込んでくる。そこから彼らが体験することとは。仲間、家族、人間としての矜持。自衛隊の存在意義。色々な事が駆け巡り、物語は進む。読み始めは後悔だった。開始数ページで突き付けられる現実。あぁ、これはその手の本なのだと感覚的に分かる。その後も厳しい描写は終わらないのだが、読む手が止まらない。本から目を離すことができない。この本は完全なフィクションだけれども今まさに現実で起こっても不思議ではない。そう思うと畏怖と言葉に表せられない感情が湧きあがってくる。何のために戦っているのか。それが少し分かる頃、物語は終わってしまった。本を閉じた瞬間、彼らを想わずにはいられない。このご時世、読むべき本だと思う。
Posted by
月村作品は本当に面白い。ストーリに無理がある難点はあるものの、登場人物一人一人のキャラが際立ち、心情描写も戦闘シーンをはじめとする物理描写も非常に細やかで、物語に没入できる。エンタメ要素強めだが、本作のソマリアのようなアフリカの国々に対する、中国や欧米諸国の帝国主義の容赦無さも伏...
月村作品は本当に面白い。ストーリに無理がある難点はあるものの、登場人物一人一人のキャラが際立ち、心情描写も戦闘シーンをはじめとする物理描写も非常に細やかで、物語に没入できる。エンタメ要素強めだが、本作のソマリアのようなアフリカの国々に対する、中国や欧米諸国の帝国主義の容赦無さも伏線に確りと描かれていて読み応えもある。
Posted by
星五つは話の好みとしては外れてるので私基準だと付けすぎなんだけど、バトルの息を飲む迫力、自衛隊の問題の書き出し方、ソマリアの現実の描き方、生き残った隊員たちの関係性の表現、全てに秀逸すぎました。とにかくどうなるのか気になって一気に読んでしまった。そして、本当に面白かった。それだけ...
星五つは話の好みとしては外れてるので私基準だと付けすぎなんだけど、バトルの息を飲む迫力、自衛隊の問題の書き出し方、ソマリアの現実の描き方、生き残った隊員たちの関係性の表現、全てに秀逸すぎました。とにかくどうなるのか気になって一気に読んでしまった。そして、本当に面白かった。それだけでなく、色々なことを考えさせられた。
Posted by
表紙の裏と言うのか?読み出したら止まらない。みたいなことが書いてあり、本当に?と思って読んだら、止まりませんでした。 墜落したヘリコプターの人命救助のために、ソマリア国境付近ヘ派遣された自衛隊員。 しかし、そこに1人の地元の女性が助けを求めて飛び込んできます。 そこ...
表紙の裏と言うのか?読み出したら止まらない。みたいなことが書いてあり、本当に?と思って読んだら、止まりませんでした。 墜落したヘリコプターの人命救助のために、ソマリア国境付近ヘ派遣された自衛隊員。 しかし、そこに1人の地元の女性が助けを求めて飛び込んできます。 そこから、ヘリコプターの人命救助から、地元の民族争いのようなものに巻き込まれます。 自衛隊員も団体行動なので、行動しているうちに、あの人とあの人は何かありそうとか、こいつが気に食わない。とかあります。 民族争いに巻き込まれ、生死の境で奮闘するうちに、その人間関係も変化していきます。 夢中で読んで、気がついたらとんでもない時間になっていました。
Posted by
んんん・・・これは問題作だ思う。 ハードボイルド小説のような痛快さがあってはならないのだけど、 そう受け止める人がいるとしたら、恐ろしい。 ゲームじゃないんだから。 自衛隊の人やその家族が読んだら、 どういう感想をもつのだろうか。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アフリカで活動する自衛隊員の話と聞いて、それほど期待はしていなかった。 無条件の自衛隊讃歌だと白けてしまうし、だからと言ってリアルな戦闘描写が延々と続いても食傷してしまう。 ところがこれが、面白かったのだ。 「ソマリアの氏族社会は、日本の室町時代に似ている」との高野秀行の説を思い出しながら、海外から金や武器が入ってくることにより、氏族間で解決できない紛争が増えてきているソマリアの現実に、改めて戊辰戦争はやばかったなあとの思いを深くする。 物語の背景に説得力があるおかげで、人物描写(特に新開)が今ひとつ浅いところも流してしまえるくらいに、前のめりで読み進めた。 基本的には海外で戦わないことを前提に存在している自衛隊。 海外派兵にあたっては、危険が伴うことはわかっていても、心が理解するまでには至らなかった。 誰だって自分の手を汚すのは嫌だ。 けれど、誰かが汚さないとならないのなら、「自分が…」と言えるだろうか。 それとも、自分が死のうと目の前で誰かが殺されようと、絶対に手を汚さないでいられるだろうか。 目の前で仲間が惨殺されても、「自分の父親は人殺しだ、と子どもに思われたくない」と立ち尽くす津久田は、日本人一人一人が向き合わねばならない自分なのではないか。 そう思いながら、やっぱりなんとか平和的解決を望んでしまう自分もいて、理想主義と笑われても、そういう人間も必要なんじゃないかと思っているわけです。
Posted by